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映画における小道具(小ネタ)

こんにちは! 

第一事業部・営業の小森です。


このブログに投稿するのも実に久々です(^o^;)


自分は、映画(もっぱらDVDですが)や読書が趣味と

いたってフツーな感じなので、あまり記事ネタがないのですが

以前は仕事にかこつけて、こんなモノ や、こんなモノ で無理やり

印刷と映画を関連づけて記事にしていました。


このパターンでも良かったのですが、今回目先を変えて

映画の小道具(小ネタ)に注目してみました。


映画を楽しむポイントは、ストーリーや、演技、特撮など

イロイロありますが、ちょっとした小道具・アイテムを使い

映画の面白さを深めたり、ストーリーを示唆することが出来ます。


今回は、自分のお気に入りを3点ほど紹介したいと思います。



1.さらば友よ ・・・「コイン」



アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン主演の1968年公開の

フランス映画です。(ちなみに勿論リアルタイムではなくTVでの鑑賞です・・・)


ラストシーンが有名な映画ですが、前の記事 で少し触れたように

映画の面白さや醍醐味が詰まっており、ストーリーや展開は粗い

ですが、今見ても充分楽しめると思います。


その中で、「コイン」が登場するのは、チャールズ・ブロンソンが

コップに酒やコーヒーなどを表面張力が出るまで入れ、そこに

「コイン」を5枚、こぼさずに入れれるかどうか賭けをするシーンが

随所に出てきます。


1枚、2枚、3枚、4枚とコインを入れて行き、5枚目・・・成功するとブロンソンは

叫んだり、つぶやいたりします、「YEAH!」グッド!


物語の途中、ある理由で暴れ、逮捕されたブロンソンはドロンとの約束を守り

黙秘を続けますが、真実を調べてもらうため、警部を相手にこの賭けを行います。


この賭けの結果は・・


少し強引ですが、この結果が、あのラストシーンへとつながっている気がします。


ラストはあまりのカッコよさにしびれてしまいます。(*^.^*)


ちょっとした小道具の「コイン」ですが、映画の楽しさを膨らましたり

ストーリーにアクセントをつけたりしています。



2.ベティ・ブルー/愛と激情の日々 ・・・「チリ」




大好きな監督、ジャン=ジャック・ベネックスの1986年の作品です。


余談ですが、この映画は1992年に「ベティ・ブルー/インテグラル 完全版

として再公開されています。


大幅にシーンを追加しての公開ですが、基本のストーリーは勿論同じです。


しかしながら、主人公が女性のベティから、男性のゾルグへと、映画自体も

「激しい」から「優しい」へと変わって行ったような印象を受けます。


このように、再編集された映画を見比べてみるのも映画の楽しみの一つです。(^_^)v

さて「チリ」ですが、これは「チリ鍋」料理のことで、冒頭のシーンで

ゾルグは「チリ鍋」をコンロにかけたまま外出しており、

鍋は煮立ってコトコト音を立てています。メラメラ


車に乗り、奇声を上げながら大慌てで帰ってきたゾルグは鍋をコンロから外し、

蓋を開け匂いをかぎ、嬉しそうな顔で言います、「間に合った・・・」。にひひ


我々の感覚ではありえないこの行動で、すっかり映画の「つかみ」を取られてしまいます。

→もっともこの前にある、「からみ」のシーンですでに「つかみ」はとられ済みですが・・・(^^ゞ 


この後やって来た、ベティと「チリ」を食べるシーンがあり、ここから2人の同棲が始まります。

最後の方のシーンでも、ゾルグは「チリ」を食べています。


「チリ」は熱く、辛い食べ物で、情熱の女性?ベティを象徴しているとも言え、

その「チリ」を食べるシチュエーション(演出)も見事だと感じます。



3.ウルフ・オブ・ウォールストリート ・・・「ペン」




レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督で

2013年公開され、昨年のアカデミー賞ではディカプリオが

主演男優賞にノミネートされています。


最近DVDにもなっているので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。


レオナルド・ディカプリオ扮する主人公のジョーダンは

実在の人物をモデルにしており、彼のウォールストリートでの

栄光と転落が物語の中心です。


こちらの映画では「ペン」に注目してみました。目



若くしてウォールストリートで挫折を味わったジョーダンですが、

その才覚と巧みな話術で、這い上がって行き、26歳で仲間たちと

新しい会社を立ち上げます。


立ち上げたのはいいのですが、メンバーはジョーダンほどの

セールストークを持ち合わせておらず、思うように株を売ることが出来ません。


そこでジョーダンは、仲間たちを飲み誘い、その場でペンを取り出し

こう言います、「このペンを俺に売ってみろ!」。


また映画のラストでも、あるセールスセミナーに講師として招かれた

ジョーダンは聴講者に向かって言います、「このペンを俺に売ってみろ!」


仲間たちや、聴講者は、答えることが出来なかったり、「このペンは素晴らしくて・・・」

「このペンを持つと幸運が・・・」などと言いますが、ジョーダンは相手にしません。


実は先のシーンで、仲間の一人が答えた話にジョーダンは満足そうにうなずいています。


この話(ネタばれになるので、映画を見ていない方はそちらを確認ください)に

ジョーダンがウォールストリートで成功した秘訣と、転落した原因の一部が

集約されていると感じました。


監督の意図はどうか分かりませんが、一本の「ペン」のエピソードに様々な

「思い」を伝えることも可能です。


また、方法論を間違わなければ、この「ペン」の発想は、我々営業も参考に

しなければなりません。(^_^;)



このように映画の中で、小道具は決して目立つ存在ではありませんが、

使い方により大きな存在感を示すことが出来ます。


印刷業につきましても同様に目立つ業種ではありませんが、この小道具のように

仕事に「アクセント」をつけれたり、「膨らみ」を持たすことが出来るなら、まだまだ

存在感を示すことが出来るのではないでしょうか。チョキ