文在寅大統領の左翼ポピュリズム:どうするGSOMIA | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 11月23日、 GSOMIAが正式に失効するが、韓国はどうするのか。

 大衆民主主義においては、政治家は、善悪二元主義で、敵を作り上げて徹底的に攻撃することによって、国民の支持を調達する。韓国の文在寅大統領は、「韓国=善、日本=悪」という図式で、大衆に訴え、政権を維持している。

 ヒトラーが首相になったのは、山積する内外の課題を解決できないワイマール議会政治に対する国民の不満が募っており、それがナチスへの投票につながったからである。ヒトラーが現状を打破してくれる、新しい風を吹かせてくれる、そういう期待感がヒトラー政権を誕生させたのである。

 ヒトラーは、「宣伝は分かりやすく、知的水準の低い大衆のレベルに合わせねばならない」として、「宣伝はすべて大衆的であるべきであり、その知的水準は、宣伝が目ざすべきものの中で、最低級のものがわかる程度に調整すべきである。それゆえ獲得すべき大衆の人数が多くなればなるほど、純粋の知的高度はますます低くしなければならない」と明言している。

 また、ヒトラーは、真実ではなくても、自分だけを一方的に褒め、責任は敵に負わせることが宣伝の眼目だとして、宣伝は「真理を客観的に探求すべきではなく、絶えず自己に役立つものでなければならない」と説明している。

 植民地支配を行った日本が絶対悪として責める文在寅には、「真理を客観的に探求する」姿勢などない。

 そして、ヒトラーの宣伝大臣、ゲッベルスもまた、「成功に導くのが良い宣伝で、望んだ成功をはずしてしまうのが悪い宣伝だ」と明言している。

 トランプ大統領は、CNNなどのメディアを「君たちは虚偽報道だ(You are the fake-news)」と非難するツイートを繰り返している。たとえば、「フェイクニュースが、我々の国に長きにわたって存在する断絶と憎悪を共和党、保守派、そして私のせいにしようと躍起になっている。実際は、そのフェイク&いい加減な報道が、彼らが理解する以上に問題を大きくしている!)」(2018年10月29日)と記している。

 自分に都合の悪い報道は「フェイクニュース」と切り捨てるトランプも、ヒトラーやゲッベルスを彷彿とさせる。

 第二次大戦後のアルゼンチンで誕生したペロン政権は、今日のポピュリズムの嚆矢であるが、ペロニズムは左翼ポピュリズムの典型だった。大衆を扇動し、ばらまき政策で労働者の支持を調達する手法が特色である。

 文在寅の外交ポピュリズムの行き着く先には奈落が待っている。

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