虐待から子どもの命を守るために:江戸の「あやまり役」に学ぶ | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 虐待によって尊い命を失うケースが続いている。今度は、千葉県野田市で小学4年生の女の子が、父親の虐待によって亡くなった。どうすれば、虐待から子ども守ることができるか。

 そして、学校や職場でいじめが後を絶たないが、いじめも虐待と共通の要素がある。江戸時代には、いじめや虐待を防止するシステムが存在した。

 たとえば、いじめは江戸の寺子屋には無縁のものであった。それは、「あやまり役」のおかげでもある。

「あやまり役」としては、①寺子仲間の先輩や同輩の子ども、②師匠の夫人、③子どもの親、④年寄りや近所の人の4類型があるが、原型は④である。

 つまり、江戸時代には、このような形で老人が重要な役割を果たしていたのである。この「あやまり役」の詫びの演技性には、素晴らしいヒントが隠されている。

 そこには、虐待や陰湿ないじめに悩む今日の日本の学校や社会が汲み取るべき教訓が多々ある。また、江戸時代は、高齢化社会を暗いイメージでしか描かず、老人を厄介者扱いする今日の日本とは対極的である。

 まさに、「老いの文化」お面目躍如といったところである。「折檻をしかけ笑いにばゞあ出る」という川柳に描かれた社会こそ、現在の日本社会が取り戻すべき姿なのではあるまいか。

 そして、この川柳に描かれたように、折檻された子どもが、近所のお年寄りの斡旋で許してもらうという光景は、私が小学生の頃までは、日本全国で見られたのである。

 それは、生身の人間が演じる「演劇」であり、血の通わないヴァーチャル・リアリティの世界とは違う。

 高度経済成長と都市化は地域共同体を破壊し、コミュニティにおける老人の役割を失わせた。それは、少子化と世帯人員の減少によっても加速化され、学校教育の荒廃すら招いたのである。

 今の日本社会に江戸の精神を復活させたいと思う。現在の混迷する教育に風穴を開ける鍵がそこにある。そして、虐待撲滅にもつながってくる。

 

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