20世紀文明論(18):生活革命①少子化・・・⑥ | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 自殺の原因については、様々な理由が考えられるし、インターネットが普及した21世紀の事情はまた異なる。他殺率の高低については、治安状況などの要因が大きいので、攻撃性理論のみで説明はつかない。また、単純な国際比較は問題がある。

 しかし、第二次世界大戦後については、日本は欧米諸国と異なる社会状況にあった。それは、戦後復興とともに経済成長を謳歌し、民族間の紛争や移民労働者との対立も無く、徴兵制度も戦争体験も無かったことである。

 戦後の「戦争を知らない子どもたち」は、戦前の日本の青少年とは全く異なるタイプであるのみならず、欧米先進国と比較すれば、歴史上例を見ない存在である。

 戦後の日本における他殺率や自殺率の低下は、他の要因もあるとはいえ、若者たちの攻撃性の低下を示しているというのが、影山教授らの研究である。その研究を基に、世代別の特色を見てみると、1961~70年生まれの「新人類」は、低・他殺率、中・自殺率、1971年移行に生まれた「新新人類」は、低・他殺率、低自殺率である。

 戦前の青少年は、高・他殺率、高・自殺率であり、戦後でも1931~1950年生まれのベビーブーム世代の若者は、戦前と同じパターンである。1951~1960年生まれの青少年は、中・他殺率、高・自殺率で、戦前型と戦後型の中間である。

 「新人類」や「新新人類」の若者は、昭和20年代の若者に比べて、人殺しをする率が10分の1にまで減っているのであり、これは日本史上でも、世界の若者との比較でも、極めて特異な現象である。

 戦後の日本は戦争や軍事というものに正面から取り組んでこなかったが、それは危機管理の欠如を招くとともに、青少年の攻撃性を異常なまでに減少させてしまったのである。

 そして、今の日本の若者の攻撃性は、能動的・直接的・物理的なものから、受動的・間接的・言語的なものへと移行していると考えられる。具体的には、悪ふざけ、冷やかし、からかい、仲間はずれ、言葉での脅しなどであり、これがまさに「いじめ」である。

 

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