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Kurt Andersen "Fantasyland : How America went haywire : A 500-year history"

(Random House, 462pp) New York Times, September 2-3, 2017.

 

 アメリカは、特殊な国であり、例外的な国である。日本やヨーロッパという伝統社会で勉強してきた私にとって、人工的に創られた国であるアメリカは自分の発想では捉えきれないところがある。キリスト教の力はヨーロッパでは弱まっており、私が生活体験のあるフランスのカトリックでも、ドイツのプロテスタントでも同じである。       

 しかし、アメリカでは今なおキリスト教が人々の考え方や生活を律している。そのことを中西部で痛感させられた私は、このブログで「キリスト教のアメリカ」というタイトルで、アメリカの特異性について触れた。また、大統領選でトランプを支持した人々に関して書かれた本を「私の読書ノート」で紹介してきた。

 「アメリカは興奮して狂ってしまった(America went haywire)」からトランプ大統領を誕生させたのか。アンダーセンは、このポピュリズムは「この国の当然の宿命(nation’s natural destiny)」であるという。fake news,

post-truth, alternative facts などは、いわばアメリカのDNAであり、それがアメリカを例外的な国にしているのであり、トランプを当選させたものである。

 そのDNAの元祖はピューリタンであり、その宗教的熱狂が幻想、神秘主義を生む。ニュートンやロックが影響力を持つ「理性」のヨーロッパとは対称的である。アン・ハッチンソンは17世紀前半にアメリカ植民地で活躍した反体制的宗教活動家であるが、「真実と自分が感じたものが真実」という考え方は、今のalternative facts の考えかたにつながる。幻想(fantasy)と現実(reality)が混同してしまっているのである。

 建国の父、ジョージ・ワシントンについて、父親が大切にしていた桜の木を切ったが、そのことを正直に父親に話したという伝説が残っている。これもpost-truthの先駆けだという。

 また西部開拓時代の伝説のガンマン、バッファロー・ビルこそが元祖ハリウッドである。ケネディ大統領暗殺事件(1963年11月22日)は、全米に陰謀説を拡大させることになった。

 そして、前述したように、キリスト教こそがfake newsを生み、アメリカ人を集団的妄想に導いていく。そして、それは極端な相対主義にも導く。アメリカという「幻想の国(Fantasyland)」をどうすれば理性の方向に変えていけるのか。

 

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