ジャズを学ぶ中で、一度は耳にする言葉——それが“トランスクライブ”(採譜)です。これは、演奏者のソロやメロディなどを耳で聞き取り、楽譜に書き起こす作業を指します。ジャズミュージシャンにとって欠かせない学習手法です。
トランスクライブがもたらす3つの大きなメリット
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耳を鍛え、音楽を深く理解する
トランスクライブを行うことで、耳を鍛えられ相対音感が向上します。 -
偉大なミュージシャンからジャズのボキャブラリー学ぶ
チャーリー・パーカーやジョン・コルトレーンなどの巨匠の演奏を採譜することで、ジャズの即興演奏で使われるフレーズを学ぶことができます。 -
ジャズ特有のリズム感、アーティキュレーションを理解につながる
採譜したソロをレコーディングとピッタリ合わせて同じニュアンスで弾くことによって、ジャズ特有のスイングのリズム感、アーティキュレーションが学べます。
トランスクライブを始めるためのステップ
トランスクライブは難しそうに思えるかもしれませんが、いくつかのステップを踏むことで効果的に進めることができます。
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シンプルな曲から始める
初心者の方は、ブルースなどシンプルなコード進行の曲でかつテンポが遅く聴き取りやすい曲から始めるのがおすすめです。 -
繰り返し聞き込む
まずは何度も音源を繰り返し聞き、音程やリズムを正確に捉えることを目指します。ひたすら聴き込んで覚えて歌えるようにしましょう。早すぎて聞き取れないメロディはアプリやソフトウェアを使って、速度を調整することも効果的です。 -
楽譜にする
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楽器で音源に合わせて演奏する
トランスクライブしたソロを楽器で全く同じニュアンスになるように弾いてみましょう。アクセント、アーティキュレーション、リズムなどを意識し、全く同じように合わせて弾いてみましょう。
当教室のジャズギターレッスンでは、生徒一人ひとりのレベルに合わせたソロを選び、トランスクライブを課題に出しております。例えば、ジョー・パス、グラント・グリーン、ケニー・バレル、ソニー・ロリンズのソロを採譜する課題を出しています。
初めは時間がかかりますが、ジャズを真剣に学んでいる方は根気強く取り組んでみましょう。
ジャズを深く学びたい方、トランスクライブを通じて演奏力を高めたい方は、ぜひ体験レッスンにお越しください。
一人で取り組むのが難しい場合でも、ガイドがあれば効率よくスキルを伸ばすことができます。
体験レッスンのお申し込みやお問い合わせは、以下のホームページよりお願いいたします。