さてさて長崎滞在時間も残りわずかのその日、

息子(高2)に頼んだ日本刀が2振り届いた。

 

「そんなこと、高校生には無理じゃ?」

と俺が息子に日本刀を送ってくれ、と頼んだこと

を心配していたが、完璧な梱包で(いや、俺より

丁寧な梱包)届いたのを見せ、

 

「ほらー」

「あらー」と関心していた。

もう、高校生だから、大人と同じ扱いで大丈夫、と俺。

 

早速、Mモータースに

「またきたよー!」

 

S社長

「はぁ、まじか・・・」

 

結局、夜、俺の自宅に真剣を見たことがないという

MモータースのMIさんが、仕事が終わってから長崎の実家に

見に来ることになった。

 

 

夜、やってきたMIさんに俺は商人(あきんど)根性で

日本刀の扱い方、見方などの四方山話をした。

 

ふと気が付くと夜も11時30分になっていた。

MIさん、「すげー」としきりに感心していたが、

そこでお開きに、

 

残念ながら売れなかったが、日本刀の美しさ、魅力等々、

理解してもらえる人が一人増えた。それで大満足。

 

俺の商人の面を母が見るのは初めて、

「あんた、そんなことも出来るのね」とまた感心していた。

「あたりまえじゃん、目が不自由な分、何でもやって

いきてくとやけんねぇ」

 

次回最終章へ、続く。