映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』を見てきました | 自由帳

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気が向いたら更新します。

12月20日 (水) 晴れ

 

寒い日が続きますが、今日の大阪は良く晴れていました。厚着して自転車で走っていると、ちょっと暑かったですが、信号で止まると寒い。

 

今日は、映画『8年越しの花嫁』を見てきました。

コーラを買ってゲットした、「1100円鑑賞クーポン」の期限切れが近づいているので、クーポンを使おうと思ったら、なんといつも行く映画館、毎月20日は映画1100円デー。

う~ん、クーポン使っても同じ・・・。結局使わず、期限切れに・・・。

 

この後は、ネタバレ満載の内容です。全く前知識なしに映画を鑑賞したい方は、読まない方が良いかも知れません。

でも、公式サイトや予告編でも、かなりネタバレしていますし、ネタバレしていても全く問題なく楽しめる映画だと思います。

 

 

映画『8年越しの花嫁』公式サイト

 

監督 : 瀬々敬久 
脚本 : 岡田惠和
出演  :佐藤健、土屋太鳳、杉本哲太、薬師丸ひろ子

 

あらすじ

結婚を約束した尚志と麻衣。結婚式の3か月前、麻衣を突然の病気が襲う。一時は心肺停止となり、その後長い昏睡状態となって麻衣はいつ目が覚めるかわからない状態となる。

尚志は毎朝出勤前に病院まで通い、麻衣を看病し続けるが、麻衣の両親からは「もう他にいい人を見つけたら」と言われてしまう。

それでも尚志は諦めず、麻衣の側で回復を祈り続け、数年後、麻衣は意識を取り戻し、辛いリハビリを乗り越えて、順調に回復していく。

しかし、麻衣は、記憶障害により尚志の記憶を失っていたのだった。大きなショックを受けながらも、来る日も来る日も麻衣のもとへ通い続ける尚志。2人の思い出の場所に連れて行っても麻衣は尚志を思い出せず、尚志は自分の存在が麻衣の負担になっているのではと考え別れを決意するが・・・。

 

この映画、実話を基にした物語なんですね。

Youtubeでアップされた動画が話題になり、テレビの「奇跡体験!アンビリーバボー」でも取り上げられ、「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」という本にもなって、映画化されたんですね。

 

話題になったYoutubeの動画

 

「奇跡体験!アンビリーバボー」

 

原作本

 

映画館で予告編を見て、麻衣さんの病気の事にもちょっと興味があって、ぜひ見てみたいと思っていたので、12月16日に公開されてすぐの休みの水曜日に見に行きました。

 

期待通り、良い映画でした。泣けました。

 

主演の佐藤健さん、素晴らしかったです。

 

佐藤健さんが演じた尚志さんは実在の人物ですが、本当にこんな人がいるんだと感動しました。

佐藤健さんの演技で、尚志さんの心が本当に伝わってきました。

 

土屋太鳳さん、今年は映画の主演4本目!大活躍ですね。

 

浮腫んだ顔、気管切開されていたり、鼻からチューブを入れられていたり、リアルな描写で若くてきれいな女優さんには厳しい役柄でしたが、体当たりの演技でした。

 

徐々に回復していくけれど、尚志さんの記憶が無い苦しみ、そして、最後には尚志さんの愛を改めて感じる。

難しい役柄を見事に演じていました。

 

両親役の杉本哲太さん、薬師丸ひろ子さんも良かったです。

 

特に薬師丸ひろ子さん、尚志さんを家族として受け入れるシーン、泣けました。

 

実話を基にしている物語ですが、どこまでが実話で、どこまでが創作なのかな?

多分、創作の部分も多いと思うのですが、とても上手に実話を映画作品に仕上げているように思いました。

脚本は『ひよっこ』も手掛けた岡田惠和さんだそうで、やっぱり素晴らしい。

 

麻衣さんの病気は、抗NMDA受容体脳炎という病気で、300万人に1人と言うまれな病気だそうです。

卵巣奇形種に随伴することが多く、麻衣さんも卵巣腫瘍の手術を受けたとのことですが、必ずしも卵巣腫瘍を合併しているわでではないようです。

 

抗 NMDA 受容体抗体脳炎の臨床と病態

 

麻衣さんが病気を発症したのが2007年で、抗NMDA受容体脳炎という病気の概念が提唱されたのも2007年なので、治療は手探りだったと思います。

 

映画の中では、病名や病気の原因に関しては、ほんのチラッとしか触れられていませんが、治療にあたった医師たちは、良くこの病気に行き当たったなと、感心してしまいます。

常に、最新の文献を検索し、日進月歩の医学知識を取り入れているからこそでしょうね。

 

サブタイトルに「奇跡の実話」とありますが、この病気は、”完全・ほぼ回復:75%,高度後遺症:15%,死亡:7%”と、死亡率が7%もある怖い病気ではありますが、回復する率が75%ということで、回復したことが”奇跡”というわけではなさそうです。

 

この映画を見る前は、病気になっていく過程や、病気の原因を突き止めて治療していく過程を描いた物語なのかなと勝手に想像していましたが、実際は意識を取り戻してからの物語を描いた物語でした。

 

”奇跡”は、意識を取り戻したことではなく、その後の物語の事なのです。

 

実話難病もので、良くあるありきたりの映画と言う人もいるかもしれませんが、素直に感動、泣けました。主演のお二人の演技も良かったです。

レンタルDVDになってからでもいいと思いますので、ぜひ。

 

そして、今日はもう1本映画を見に行きました。

いつもの映画館ではやっていなくて、わざわざ梅田まで地下鉄で出かけて見に行きました。

同じ「抗NMDA受容体脳炎」を扱った実話。公開日も12月16日と同じ。『彼女が目覚めるその日まで』です。

 

 

主演の「クロエ・グレース・モレッツ」の大ファンなので、楽しみにしていました。

 

時間がないので、この映画の紹介は、また明日以降で。

 

おわり。