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信州百名山のひとつに御飯岳(おめしだけ)があります。
変わった名前でインパクトがあるけど

山自体は群馬県との県境にあるマイナーな山です。

登山口は毛無峠にあります。
付近には大規模に開発された硫黄鉱山跡が残されていて、
廃鉱山となった鉄塔などがそのまま残っている歴史を感じる場所です。

御飯岳は毛無峠に向かう林道が6月初旬に開通されてから

わずかの期間だけ登ることが可能でした。
というのも、この山は背丈の高いササが生い茂り

冬期通行止めが解除された残雪のある時期のみやっと歩けるほどで、

夏季にはクマザサが生い茂り過ぎて人が入れないほどでした。

毛無峠から御飯岳までの距離はそれほどでもないけれど、
ルートを見失う人が多くて遭難多発地帯に指定されています。

遭難防止のために数年前にルート整備が入ってずいぶんと歩きやすくなりました。
頂上も樹林帯だったので展望が望めない山でしたけど

高い木々の刈り払いが入ったので
今回は破風岳や白根山、浅間山や北アルプスが見渡せました。
特に白馬方面は綺麗でした。

個人的な感想としてマニア好みの山なので

必要以上の整備はしない方が良いと思いました。
笹藪などでルートを失って遭難する人が絶えないという理由で

登山道を整備したのはわかります。
地図が読めたりして基本的な山の知識と技術さえあれば

遭難することのない山だと思います。
登山する者として矛盾した言い方かもしれないけど

人が入れば自然も破壊されるのは当然です。
山に関する基礎があって

登れる人だけが行ける山のままでも良かった気がします。
登山と自然保護は難しい問題です。

画像1:御飯岳頂上
画像2:今でも多少不明瞭の場所があります。
画像3:浅間山を望む