本日7月20日午前、「自動運転車・サポカー推進議員連盟」の設立総会を開催いたしました。

 

 

 昨今、情報通信技術が驚異的に進展し、完全自動運転を目指した自動走行システムや安全運転サポート車、通称サポカーの開発が世界各国の市場において加速しています。自動走行・安全運転サポートシステムは、次世代の自動車技術を確立するものであり、政治の主導と責任の下、国、自治体、経済界、大学等が連携し、自動運転車及びサポカーの普及促進を実現する必要があるとの強い思いを発起人の間で共有し、本日の議連開催に至りました。

 

 

 本日は、細田博之衆議院議員、世耕弘成参議院議員、根本幸典国土交通大臣政務官、藤井比早之国土交通大臣政務官、塩谷立衆議院議員をはじめとする国会議員、また経済産業省、国土交通省、警察庁、金融庁、そして自動車メーカー8社にお集まり頂きました。

 

 

 本議員連盟の顧問にご就任いただいた細田博之先生からは、渋滞回避や交通事故率減少に向けた安全運転サポート車の必要性について、会長にご就任いただいた世耕弘成先生からは、日本の自動車産業が中心となって世界で勝ち残っていくことの重要性についてお話がありました。

 

 

 私も、本議連の事務局長に就任させて頂きましたので引き続き頑張って参ります。そのほか、原田憲治先生の自動運転車の普及に際してサポカー限定の免許証が必要になってくるのではないかとのご意見をはじめ、先生方から多くのご意見が挙がり、熱い討議となりました。

 

 

 さて、日本における交通事故の原因の約9割がドライバーのミスであるというデータがあります。また、ブレーキ・アクセルの踏み間違えによる死亡事故の内訳を見ると、75歳以上によるものが全体の約半数を占めているそうです。そうした現状への対策としてサポカーの普及が重要となります。

 

 

 国土交通省の取組としては、安全基準の策定や、一定の性能を有していることを公表等する制度の創設などを検討しております。自動ブレーキの新車乗用車掲載率を2020年までに9割以上とすることを目指しています。

 

 

 自動走行は、交通事故の削減や高齢者等の移動手段の確保、またドライバー不足の解消など社会的意義が多い一方、技術的難度が高く、またその実現のためには様々な制度やインフラの整備も必要であります。今後、メーカー各社の取組状況や世界各国の開発状況等について、ヒアリングと意見交換等を重ねて、交通事故の発生防止・被害軽減に向けて、官民一体となって取り組んで参りたいと思います。