4回目の抗がん剤5日間24時間連続投与3日目となりました

朝はまだ良かったのですがやはり朝食後から調子が悪くなり
午前中から午後にかけて爆睡

 

このあと食事したとたん爆睡です。


倦怠感・食欲不振・指先のしびれ、そして再び味覚障害が出始めて口の中が甘くなり始めました。また何を食べたいのかわからなくなる。

まあ全て経験済みなので覚悟してました


でもね
なんだかなぁーという感じ…
眠れずブログ書いてます

テレビを見ていると政府発表があったので、世の中コロナでさらに大騒ぎになってますね

どんどんイベントが中止になってる

中でも驚いたのは
北海道が全道内の1600以上の小中学校に休校の要請決断したことです

皆さんの中には、鈴木直道 北海道知事の会見を見て
「ずいぶん若いなー」
と思った方も多いと思います


鈴木直道知事 公式サイトより

彼は今38歳、日本で1番若い都道府県知事の首長のはずです

私がなぜ「彼」と呼べるのか?
鈴木さんとは、ちょっとした縁があるのです

私は2005年から14年間にわたって「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」のメインステージの司会をボランティアで続けてきました

夕張のステージ上での私

私がボランティアをはじめて3年目の2008年
財政破綻した夕張市を助けるために
東京都の職員として派遣されて来たのが20代の若き鈴木さんでした。

当時、私は「東京から田舎に飛ばされて可愛そうに」
と思ったりしたけど(←マジ)
鈴木さんは、いつもはつらつとしていて
映画祭の時は住民に混じって、屋台で自分の考案したメロン味のポプコーン売ったりしてました

ハンサムだったのですぐに人気者になりましたょ

その時から「見た目と違って雑草のような力を持ってる人だな」と感じていました

すると彼は夕張に魅せられて夕張市長選挙に立候補、
見事当選。

 

鈴木さんも頑張ったのですが、偉いなあと思ったのは彼の奥さんです。 

 

だって、夫が夕張での任期を終えて、東京に戻って来て、やっとマイホームを買ったと思ったら、都庁を辞めて日本で一番貧乏な自治体の市長に立候補するっていうんですよ。

 

普通「や!」ですよ

「どうして男ってそうなの!」

ってなる

 

でもね、その想いを奥さんは支えるんです妻の決断です


彼は「日本で1番給料の低い市長」として有名でしたが、
厳しい緊縮財政で夕張市を見事に立て直しました

そして去年春、
今度は北海道の知事選に立候補

「さすがにそれはどうかな」と思ったけど(←再びマジ)
北海道の人たちは夕張での働きぶりと
彼が「有言実行の男」であると選挙の時に見出したんですね

これまた当選(←鈴木さんゴメンナサイ)

夕張で一緒に何度も飲んだことがありますが
まあ若いのに考え方のはっきりした人で
とても魅力的な男性

私がボランティアを始めて10年目に夕張市から感謝状を頂いたのですが、それも鈴木市長の時でした

ボランティアなので、始めは受賞を辞退したのですが
飲みながら鈴木さんに
「夕張市として必ずやらなければいけないことだ

マスコミには発表しないので是非もらってください」と説得されてもらいました。 


嬉しかったですね
市から感謝されてたんだと実感できましたし、
賞状なんて卒業証書ぐらいしかもらったことのない人生でしたから(笑)

 

毎年この時期に開催していた「ゆうばり映画祭」でしたが、今年は幸いにも8月下旬開催なので中止にならずに済みました。

もちろん その時は私が司会できるよう頑張ります

私が悪性リンパ腫になった時も
いち早くお見舞いの言葉をかけてくれたのが鈴木知事でした
そういう男なんですよね

今回は全校休校という前例のない決断をしたので、賛否両論。
これからもいろいろ大変だと思います

一部の学校が休校になりました
スポーツや音楽イベントも次々と中止・延期となりました

一番気になっているのが私が仕事の中心としている映画・演劇界の動きです

すると国立劇場や劇団四季が今日26日
「一定期間公演を中止する」と発表しました

こうなると他の劇場も動かざるを得ないかもしれません。
大きなところで言えば
帝国劇場・日生劇場・東京宝塚劇場・シアタークリエ、こうした劇場が一定期間の公演を中止を発表すると
日比谷の演劇街から人は消えるでしよう
でもそれは感染のリスクが減るということになるのかもしれません

だとすれば、北海道の大劇場の方が対応を急がれるかもしれませんし、全国には大劇場がたくさんあります

それを皆一定期間閉めたら前代未聞の事態です
「状況はそこまで来ている」と考えているのが、今の政府なのでしょう

一つ全く動きを見せていないのが映画業界です

一部の試写会は中止になっています
しかし今、大手のシネコンのホームページを見ると私が見る限り「注意喚起」にとどまり、どこも「上映中止」を発表していません

唯一動きを見せているのが池袋の「シネマサンシャイン」です


「シネマサンシャイン」「グランドシネマサンシャイン」のホームページを見ると

業界の常識を覆して

鑑賞前なら、予約したチケットの払い戻しを始めました
コロナウイルス対策として劇場に来られない人へのー早い動きです

 

映画業界はこれからどう対応するのでしょうか?
興行会社ごとに対応が分かれるのか?
足並みをそろえて対応するのか?
ー両日中には何か動きを見せるのかな、と思っています


これに似た状況が9年前、東日本大震災の時にもありました

全国に広がった自粛ムード

しかし、あの時は

「今こそエンターテイメントが立ち上がり国民を元気づけなければいけない」と、興行を決断した劇場や劇団がありました

でも今回は、あの時とは全然状況が違うんですよね

病院の中にいるとネットやニュースでしか情報を得ることができず、皆さんのように体感できていないんです

その危機感はどれほどのものか?
演劇界・映画界の対応で、また1つ見えてくるのかもしれません

安全な病室の中から申し訳ありませんが、くれぐれも感染などに気をつけてくださいね

 

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