ひとつの地域論です。

4年前、当NPO顧問を務めていただいている獨協大学教授北野収先生から

ご紹介を頂いた下記の本の説明が私はとても良いと思っています。

 

「地域をまわって考えたこと」(小熊英二著東京書籍

 

この論旨を掲載致します。

 

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 「地域社会とは、「ヒト・モノ・カネ」という川の流れのなかにできた、渦巻や水溜りのようなものだ。「なぜここに渦巻が無くなったのか」「どうしたらここに渦巻が作れるのか」といった問題は、全体の流れの変化を踏まえずに考えることはできない。

 地域社会とは、そこにいる人々の活動や社会関係の総体のことであって、そこに山や川があることではない。

・・・市区町村は行政や政治の単位であって、地域社会の単位ではない。地域社会と市区町村が一致しているいる地域の方が好循環を作りやすい。逆に、地域としての自信を喪失し、住民が一体感を失っていると、その地域は他の地域の広域経済圏の周辺(一)部に変化していく。

・・・そして、川の流れが変わってしまった以上、復興はありえない。創造しかない。」

 

(編者)とてもすばらしい定義だと思います。

 

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