こんにちは、ぶんりゅうです。
大乗仏教(革新派仏教)の覚りの究極は「空」です。
般若心経で有名な「色即是空 空即是色」の「空」です。
理論的なことは置いておいて、感覚的に「空」を捉えるとすれば、
それは、あらゆるものにとらわれない状態です。
一切のものに縛られることなく、何かに寄りかかることなく、
どこかに片寄ることなく、中道に存在しています。
これは、最高に自由な状態ですが、
一般人にとっては極めて不安定な感じがします。
何かに寄りかかったり、支えられている方が安心できるからです。
この状態は、心だけでなく、身体にも存在します。
一般人は、身体を固くし、体のどこかに寄りかかり(負担をかけ)、
無駄なエネルギーを使いながら生きています。
しかし、武道の達人や一部の整体家は、
まったく異なった身体の使い方をします。
身体を柔らかく使い、どこにも寄りかからず、体に負担をかけず、
中心を保って楽な状態にいます。
完全にニュートラル(ゼロ)の状態にあり、だからこそ、
完全に自由な身体となっています。
このような身体は、流派によって、さまざまな名前で呼ばれています。
例えば、
中心体、聖中心体、統一体、心身統一体、黄金体、宇天体、
などなど。
私は、このような身体を「ゼロの状態」と呼んでいます。
完全に自由な状態という意味です。
知識で「空」を知っても、覚りには近づきません。
それよりも、身体(感覚)で理解することです。
Don’t Think. Feel ! (ブルース・リー)
はしもと ぶんりゅう