また、ある方とやりとりしていて…
その方に、ある会場で、私の足をオイルマッサージしていただいた時にお話しして知り合った。
天然素材の下着や靴下を売っていらした。
足のマッサージもサービスでします。と言われ、靴下を脱いでしていただいた。
気持ちいい。
他人に施すのは、私が初めてとのこと。
きっかけは、大工をされているご主人が、あまりに疲れて帰ってくるので、やってみようと学ばれたとのこと。
少し離れて暮らす、一人暮らしのお父さんにも会いに行くたびにされると。動くことが嫌いで歩けなくなってしまったお父さん。ただ一緒にテレビなんか見ているよりこうして、対面した方が話が弾んでいいんですとおっしゃった。
わたしは、この話を聞いて帰って、ひとしきり感心した。
1番身近な人に、家族に、マッサージすること。
人のため、社会のために何かしたいと思い、行動している人は、多く知っているし、自分もその一人だ。
でも、一番身近な、家族のためになることを誠心誠意すること、実際している彼女は、稀有な存在。尊いと思った。わたしにはできずにいた、とても大切なこと。
その彼女とLINEでやりとりしていて、私が義父との生活が始まった頃、彼女のお父さんが施設入居を希望され、手続きされたと。
彼女は同居の準備ができず、罪悪感も否めない。チームを組んで、義父の生活を支える私たちが羨ましいと。
私は返信しました。
親は、自分の子どもに思いの丈生きて、しあわせになってほしい。自分がその邪魔になりたくない。
子どもは、そんなことない。と罪悪感を感じられるだろうが、親は、自分で考えられるうちに、自分の身の置き場を決定して、それが叶うことに安堵する。
私の義父は、みんなに世話にはなるが、ここで暮らしたいと、はっきりと望んだ。だから、わたしたちは、こうしているに過ぎない。
私の実母は、現在、隣町のケアホームで暮らしている。
名古屋で一人暮らししていたが、不安だったのだろう。少しでもなにか、ふらっとでもしようものなら、夜中だろうがなんだろうが、救急車を呼ぶ。そのたび、ひとりっ子の私のところに連絡が入り、病院に駆けつけるが、あるときなど、既にもう病院にはおらず、自宅で寝ていた。
やれやれと思って、話をすれば、
「あのよお、名鉄病院だったで、つばめタクシー呼んでって言ったら、名鉄タクシーしかいかんって、言われた」
なんて、タクシー笑い話で、終わりか!って突っ込みたくなる始末。
やはり、名古屋の緊急時医療のためと私の身のため、安心のためにも我が家の近くの施設入居をすすめた。
上げ膳据え膳大好き、デイサービスも日にちを増やしてもらうほど好きだったので、快諾。
「おまえがいいと思うところなら、どこでもいいわ」と、見学もなしで、即入居した。
こういうところは、潔ぎよくありがたい。
その後、最初のところは、母にはおとなし過ぎて、会いにいくたび、寝そべってテレビを見ていたので、ケアマネさんに相談して、移転させてもらった。
今いるところは、コロナ禍でなければ、外出も時々あり、なによりいろんなイベントなどもしてくださって、母には、とても合っているようで、お任せして安心している。
ひと様々。
親の思い、子の思い、親の事情、子の事情。
当事者にしかわからない。
すり合わせて、よい方に向かうしかないですね。