村上春樹さん原作に惹かれ、先月観にいった。



観終わったとき、内容に関係なく、私はこの1年心くたくたになるほど、ある店の閉店騒動に関わってしまったことを心底悔いた。


いったい、わたしはあんな、だだっ子みたいな店長のために、奮闘して、何をやっていたのだ。


人は、いや、いい大人たちは、こんなにも、心の機微細やかに生きているのに、わたしはなんと馬鹿らしいことに関わって時を過ごしてしまったのだろう。と。


元はと言えば、ただ店長が情けなく不甲斐なく、「もうだめ。できな〜い」と放り投げたのをなだめ、「私たちがなんとかするから、あなたも頑張りなさいね」「うん、ありがとう(ニコッ)」みたいなことをしていたのだ。


そう思って、距離を置いたのだが、へたをするとつい、世話を焼いてしまっていた。


もうやめようときっぱり思えたのだ。この映画を観て。


自分の中で、ほぼ忘れて、閉じてしまっていた大人の素敵な人生の扉の鍵を、こんなところにあるよとみつけてもらったような。


一歩踏み出せた。踏み出したら、とても開けた。


とにかく、私にとって、なんか魔力を持った映画だと思っていたら、アカデミー賞国際長編賞を受賞された。


なんか嬉しい。


ちっとも、映画の内容に触れていなくてごめんなさい。


劇中劇「ワーニャ伯父さん」が圧巻だった。

ここに出てきた演劇を観たいと思った。


大人の見応えのある、とても魅力的な映画だった。そして私に重要な示唆をくれた。




本文テキスト



 テキストを入力


本文テキスト