皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
<前回からの続き>
今回と次回は、
「恐怖/不安を克服する為の4つのポイント」
のうちの
④前頭前皮質(前頭前野)の活用
について詳しくお書きしたいと思います。
以前お書きした様に、
恐怖/不安等の強い感情(情動)やその反応は
記憶や情動に関与する主に扁桃体等の過興奮
によるものと考えられます。
加えて、
それらの強い感情をコントロールするはずの
前頭前野の働きが妨げられているから、
コントロールできずに呑み込まれてゆく訳です。
強い恐怖/不安に巻き込まれてしまった時には
それをコントロールできないという感覚
があると思います。
それはつまり(大雑把に言うと)、
大脳新皮質、特に思考・意志を司る前頭前野
(頭=顕在意識)が働かずに、
感情・情動や記憶を司る大脳辺縁系
(心=潜在意識・無意識)が活発に働いてる状態、
と言えると思います。
ですから、
「いかに前頭前野(=頭)を働かせて、大脳辺縁系(=心)
に巻き込まれずに距離を取り、心を客観視できるか?」
が重要になって来ると思われます。
但し、
「怖くなくなってから恐怖/不安に立ち向かおう」
という方法は余りお勧めできません。
というのも最近の研究では、
(恐怖/不安の)「消去学習」は
「青斑核から前頭前野へ伸びてる
ノルアドレナリン性ニューロンが
前頭前野へノルアドレナリンを放出する事で
学習され、消去記憶となる」
という事がわかって来ました。
つまり、
ノルアドレナリンが扁桃体に放出されれば
「恐怖学習」がなされ「恐怖記憶」となるが、
同じノルアドレナリンが前頭前夜に放出される事によって
「消去学習」がなされ「消去記憶」(=怖くない)が生じる、
という事です。
ですから、
ノルアドレナリンを抑えて”訓練”するのではなく、
ノルアドレナリンを抑えずに、
放出先を前頭前野に持ってくればいい
とも言えるでしょう。
要は
「怖いまま恐怖に向かってゆき、
その時には前頭前野を活性化させる」
という事が大切なのでは?と思います。
それでは次回は
④前頭前皮質(前頭前野)の活用
について具体的な方法をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
それでは今日も良い変化を
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