平和憲法。
戦争放棄。
武力放棄。
それ自体は、悪いことではない。むしろ、すばらしいことだと思う。
しかし、そのとらえかたに問題があると思う。
平和憲法支持者の多くは「武力を放棄すれば、どこの国も攻めてこない。だから、平和は保たれる」と主張している。
ちがうと思う。
そんな甘いものではない。
武力放棄。だからどこも攻めてこない。
そんな根拠はどこにもない。
国際的な非難などきにしない無法国家が現れるかもしれない。
自分たちの主張を通すためならどんなことでもやるテロ組織に狙われるかもしれない。
武力がない=平和では決してない。
武力放棄、戦争放棄というのは
「たとえ、理不尽な理由で攻め込まれようと、けっして抵抗はしない」ことを覚悟する、ということである。
たとえ、自分の家族が目の前で殺されようと、たとえ、自分の財産が無法に奪われようと、決して抵抗しない。そういう覚悟をもつ。それこそが、武力放棄なのである。

その覚悟があるか?その覚悟がなければ、武力放棄など主張してはならない。
もし、覚悟ができなければ、憲法を改正し、スイスやスウェーデンのように
「攻めることはない。しかし、攻められれば戦う」というように変える必要があるだろう。