奉祝皇紀2670年紀元節
橿原建都の令 八紘爲宇の詔
「我東に征きしより茲に六年になりぬ。皇天の威を賴りて、凶徒就戮されぬ。邊土未だ淸まらず、餘妖尚梗しと雖も、中洲之地復風塵無し。誠に宜しく皇都を恢廓め、大壯を規摸るべし。而して今、運此の屯蒙に屬ひ、民心朴素なり。巣に棲み穴に住む習俗、惟れ常となれり。夫れ大人の制を立つ。義必ず時に随ふ。苟しくも民に利有らば、何ぞ聖造に妨はむ。且當に山林を披き拂ひ、宮室を經營りて、恭みて寳位に臨み、以て元元を鎭むべし。上は則ち乾靈の國を授けたまふ德に答へ、下は則ち皇孫正を養ひたまふ心を弘めむ。然して後に六合を兼ねて以て都を開き、八紘を掩ひて宇と爲むこと、亦可からずや。夫の畝傍山の東南橿原の地を觀れば、蓋し國の墺區か。治るべし。」
皇尊弥栄!
「日本精神-郷土精神-家庭精神は愈々個人精神の修養まで徹底して来ねばならぬ。各人が何の何がしという親からもらった姓名にふさわしい独特の信仰あり趣味あり識見あり風格ある人物にならねばならぬ。現代人は尚甚しく同じ様に俗なことを考え言い行うて居ること、宛も自転車に唯だ番号札が附けられて居るのと異らぬ機械的画一状態である。
各人に独特の信仰あり趣味あり識見あり風格ある様になれば、おのずからそれにふさわしい家庭も出来、淳風美俗の郷土も出来、日本國家は益々その面目を発揮して、日本精神は世界的光被を彌増すであろう。日本精神論は喋々と日本の礼讃をし、外国を侮蔑して得々とすることではない。かくの如きは忌むべき、夜郎自大的国家主義、ショーヴィニズム(熱狂的愛国主義)、ジンゴイズム(好戦的愛国主義)である。所謂日本主義の横行氾濫を警め、真の日本精神に徹せねばならぬ。」
『童心残筆』(後生)/安岡正篤より
今や「自界叛逆」が進み、内なる敵ぞ蠢き蝕む危急存亡の秋(とき)、改めて根本を見据え、今日この日新たに、真に目覚めよ日本人よ!
童心残筆/安岡 正篤

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