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「ことほぎ」
主宰新地亜紀と同居人みっちゃんです。
いつもご訪問ありがとうございます。
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新年最初に紹介する神様は、
生産に関わる最後の神、
火之迦具土神ーひのかぐつちのかみー。
伊邪那岐命ーいざなぎのみことーと、
伊邪那美命ーいざなみのみことーとの間に生まれた、
最後の神様でもあります。
別名を火之夜芸速男神ーひのやぎはやおのかみー、
火之炫毘古神ーひのかがびこのかみー。
『日本書紀』では、軻遇突智―かぐつち―。
別名を火産霊ーほむすびーと表記。
カグツチは、
「火が燃える様」を表す「カグ」と、
神霊を表す「チ」から成り、
ヤギハヤオは、
「ヤギ」は「焼く」、
「ハヤ」は、「速い」、
そして、男性を指す「ヲ」が合わさり、
短時間に、物を勢いよく焼いてしまう様子を表し、
カガビコは、
「火が輝く様子を神格化した男神」と、
名前の全てが、火が燃え盛る様を表していることから、
火の神様とされています。
又、火産霊は、
「火が、何かを生み出す神秘の力を持っている」
事を示しているそうです。
火之迦具土神が生まれたことによって、
伊邪那美命は、大火傷を負って、命を落としてしまいます。
この話を、初めて知った時から、
お腹にいる時は、よく無事だったなぁ。
と、思っていたのですが、
火傷を負った時の描写から、
生れ落ちた瞬間に、空気に触れて発火したような印象を受けます。
伊邪那美命の死を受け止めきれず、
嘆き悲しんだ伊邪那岐命は、
「愛しい妻を、たった一人の子供によって失うとは」
と、火之迦具土神を切り殺してしまいます。
でも、その時に、
多くの鉱業に関わる神様が生まれます。
火の働きによって生じる破壊と生成。
生活に欠かせない。でも、コントロールを誤ると、全てを失う。
火之迦具土神が書かれた件は、
火と人の生活の関係を表した神話と言えますね。
ご神徳 防火・火難除け・郷土守護など
ここからは亜紀がお伝えします。
火之迦具土神様がお祀りされている神社と言えば
全国の愛宕神社。
その中で私が言ったことのある京都右京区、
愛宕山の
「愛宕神社 若宮」
の火之迦具土神様に接触を試みます。
人の形をした炎。
というか、全国あちこちで祀られていて、
火防の神様として、
私たちに馴染みのある神様だと思うのですが、
あまり意識として通じ合わない感じもします。
「火」
は身近でもあるし、恵みをもたらしてくれるものでもあるけど、
「金運」
とか
「豊穣」
といった
「下さい! 頂戴」
とお願いするような関わり方とはまた違うからでしょうか。
また、火は被害に遭った場合甚大でもあります。
自然災害の場合もありますし、
人的な場合もあります。
便利だけどすぐそこにある
「厄災」
の側面もある。
御神徳も
防火・火難除け・郷土守護など
現世利益が多い中、
どちらかと言うと
「畏れ・恐れ」
から被害を受けない為に祀るといった感じ。
人と神様の関わりは随分変わりましたが、
昔の人が持っていた神様に対する
「畏怖の念」
としての対象として存在し続けている神様かもしれませんね。
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