最近の犬猫の話題で多いと感じる3つ
1、混合ワクチンは毎年接種しなくてもいいのでは?
2、室内飼いだしノミ・ダニ予防は不要では?(特に猫ちゃんで多いですね)
3、不自然だから去勢・避妊手術はしたくない
感染症が身近でなくなり、清潔な環境にいられるからワクチンやノミ・ダニ予防に疑問を感じるのかもしれません。
健康な体にメス入れたくない、病気になるとは限らないから去勢・避妊手術はしたくないというのもよく聞きます。
情報も多く、選択肢があるから色々考えちゃうんでしょうね。
自分の子のことですから、みなさんが真剣に考えていることだろうと信じてはいます。
でもね、いつもお話させてもらっているのが「災害時のためにも全部やっておきましょう!」
ということです。
ワクチンについては毎年接種しないなら抗体価測定をして、免疫がちゃんとあるか確認した方が安心ですね。
一緒に避難所に行くにしても、シェルターで一時預かりしてもらうにしても。
周りがみんなワクチン接種して、ノミ・ダニのいない清潔な子ばかりとは限りません。
「シェルターで預かる時にはワクチン接種、ノミ・ダニ予防をしてから」が基本原則ですが、
状況によってはワクチンや予防薬が入手できないこともあると予想されます。
すると清潔とは言えない環境に自分の子がおかれてしまうかもしれません。
日頃から予防していた子が守られることはお分かりですよね。
東日本大震災では、去勢・避妊手術していない子たちが放浪して、妊娠・出産してしまいました。
また避難所やシェルターにおいても、発情している子がいると周りの子たちもソワソワしてしまいます。周りのためにも手術しておくのがマナーでしょう。
もちろんこれら全てをクリアしても、想定外のことも起こるでしょう。
でも「飼い主さんの日々のケアが、災害時に自分の子を守れることもあるんだ!」ということは、あながち間違っていないと思うのですが。
様々な考えがあると思いますが、参考にしてみてくださいね。
写真:先輩獣医師の病院の子たち。
クロさん(左)とユキさん(右)。男の子どうしで仲良し♪
アメブロ限定写真☆
たびたび撮影の邪魔をする柴っこコハナさん(推定8歳女の子)