着物バカなので、着物成分をいつも欲しています。
雑誌や写真集などは値段が高かったりサイズが大きかったりするけど、画像を見て終わる一過性が強い=コスパが悪いような気がしている今日この頃。着物関係の書籍を入れる場所がもうないという事情もあります…。
で、着物が登場する小説を読もうと始めたきもの読書部だったのですが、一緒に部活を始めた友人が多忙になったために活動を休止していました。
しかし、常に着物成分が欲しいので、もうなんでもいいから着物関係の本があれば読もうかなとダレた感じで活動を再開。
たまたま見つけたこの本、予想を超えて面白く読みました。
着物を作る人、着る人、着せる人、売る人など、様々な人が入れ替わり立ち代わり登場する短編集です。
その時その時の時代背景や舞台になるところ、人の生きてきた歴史みたいなものが、とても上手く表現されています。
そこに出てくる着物は、何かを象徴したり、華を添えたり、無残に扱われたり。
その様を表現することで、ものを言う訳ではない着物が語るものがあるような、見たものがあるような気がしました。
作者の林真理子さんは着物好きで有名な方です。
流石に上手い!と思いました。
ひとつひとつのお話は短いので読みやすいです。
読んで満足感が高い、当たりの一冊でした。
着物をめぐる物語 (新潮文庫)
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こちらは、林真理子さんの着物のエッセイです。
以前に買って、今でも時々手に取ります。
着物の悦び―きもの七転び八起き (新潮文庫)
594円
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