沢瀉の紗の薄物に、青い博多の半幅帯を結ぶ(割り角出し) | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 長着という言葉は、普段ほとんど使わないと先日呉服屋さんの担当の方から聞いて動揺しています。
 言葉は生き物ですね・・・。

 さて、柄を間違えて売られていた沢瀉の紗の着物です。
 柄の色に合う博多帯を散々探しました。このような青が滅多になく、蝶々はそれほど気に入りの柄ではないのですが、色優先で帯合わせを決めました。
 写真では見えにくいのですが、面積が大きい青の部分に、蝶々の織柄があるのです。

 青系統ということで、お世話になっている呉服屋さんの担当の方に戴いた手作りのビーズの帯留を持ってきました。
 三分紐は水色です。

photo:01



 半衿は、よく見えていないのですが、水の輪ととんぼの柄が刺繍された洗えるポリのものを使っています。
 博多のどっちを上にするか迷います。これは、上下を逆にした方がよかったかな。

photo:02



 調べたら、割り角出しという結び方のようです。
 蝶々結びにして、たれとてを下から上に引き出して結び目に乗せています。
 比較的簡単な結び方なのですが、蝶々結びを上手くする巻き方が「?」になってまごまごしてました。よく結べたものですw 

photo:03



 髪には朝顔の簪をさしています。
 色が涼しげに見えたのか、ウケのいいコーディネートでした。

 ちなみに、長襦袢も化繊、着物も化繊です。帯だけが博多織の正絹です。
 長襦袢と着物は、着た翌日くらいにすぐ家で洗濯しました。
 汗をいっぱいかいていたので、すぐに洗濯してすっきりです。

 夏の着物は暑いかとは話題になるネタなんですが、私は洋服でも年中長袖を着ているので着物が特に暑いとは思っていません。
 大阪という都会にいると、夏の冷房がひどく体にこたえます。
 むしろ、体にはしっかりと布を巻きつけている方が安心感があります。
 浴衣の時は下駄を履きますが、やはり昼間は積極的には着たくないし、裸足だとテキメンに足が冷えます。
 下駄を脱いで上がらなければならない場合は、裸足だと気が引けますしね。
 着物の入門として勧められる浴衣ですが、昼間は使い勝手が悪いというのが私の印象です。夏は夏の着物があるので、それでいきましょう。
 家で着付けの練習をするのであれば浴衣でおっけーだし、夕方以降ならそのまま外に出ても全然問題なしです。
 ただ、昼間に浴衣でうろうろすると、いかにも着物に慣れてないか、花火大会とかお祭りに行くかって感じになってしまいます。
 着物のことをよくご存知ない方は、昼間から浴衣で歩いていても夏らしくていいと思われるようで、更に夏の薄物を着てても浴衣だと思い込んでられるケースがあります。

 着物はルールが堅苦しいと言われればちょっと辛いですが、普段着と寝巻きの区別くらいしようよー日本人としてーって後向きに叫びたくなる時があります・・・。

 それにしても、この夏はまだ浴衣を着ていません。
 そろそろ着たいよね。
 一番最初に着るのはどの浴衣にしようかな。