チッチの時事評論 第105回:主婦へのアドバイス No.2―不安を恐怖に変えて解消する | 質 篠原商店 ブログ
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栃木県宇都宮市塙田の質屋(質店)、篠原商店 のブログです

 

 おかげさまで、【主婦へのアドバイス】【働く女性のアドバイス】【小さい会社の戦い方】と3つのシリーズの閲覧数がのびています。本当にありがとうございます。

 

 第105回は【主婦へのアドバイス No.2―不安を恐怖に変えて解消する】です。今回は不安解消法をご紹介します。不安は手ごわくなかなか解消できません。そこで不安をいったん恐怖に変えます。どういうことかというと、では、詳しくは本編をどうぞ ( `ー´)ノ

 

                                                                                          

 

【 目 次 】

 

⑴ 手を休めると不安が襲ってきませんか?

⑵ 【恐怖】と【不安】の違い

⑶ 実は恐怖よりも不安の方が厄介

⑷ 不安を【具体的な気がかり】に転換してゆく

⑸ 希望を生みだし、この希望で不安をやわらげる

⑹ 不安には浸らず、知的に処理する

⑺ 常に少し不安があることは健康です

 

                                                                                                                                             

 

⑴ 手を休めると不安が襲ってきませんか?

 

 

 平日気を張っている時は何ともないのに、休日になって気がゆるむと頭痛に見舞われる者がいる。これと同じように、あなたも家事の手を止めて一息つこうとすると、不安がむくむくと湧いてこないだろうか。

 

 もしそうならば、あなたは「体を動かしている方が、気が楽でいいわ」と思い、すぐにすくっと立ち、また家事に戻っていることだろう。これは良いことではない。というより、ぜひとも改めねばならないものである。

 

 前回の【主婦へのアドバイス No.1―お小遣いと休息時間を確保しよう】の中でお話ししたように、家事もまたれっきとした労働であるから、これはワーカーホリック(仕事中毒)の領域に足を踏み入れていることになる。

 

 心身の健康のためにも、仕事と休息のメリハリをつけねばならない。そこで、休息時に不安が湧いてくるならば、この不安への対処法を考える必要がある。

 

 

⑵ 【恐怖】と【不安】の違い

 

 

 不安の対処法を考える上で、重要になってくるのが【恐怖】【不安】の違いだ。心理学ではこの2つは明確に区別されている。実は、この2つの違いはいたって簡単であり、対象があるかどうかである。恐怖は対象がはっきりしているのに対し、不安は対象がぼんやりしていて分からない。

 

 例えば、エレベーターやバスなどの密閉された空間に極度の恐れの感情を抱く精神疾患を【閉所恐怖症】というが、これは恐怖を抱く対象が閉所的空間だとはっきりしているので【恐怖症】という名称がついているのであり、だから【閉所不安症】とはいわないのである。

 

 不安は対象がなく、何が不安で分からないから、不安なのである。対象の有無のほか、怖れの感情の強弱の違いもある。恐怖の方が怖れの感情が大きく、不安の方が小さい。まとめると以下のようになる。

 

  ① 恐怖 対象……〇 怖れの感情……弱い

  ② 不安 対象……✕ 怖れの感情……強い

 

 

⑶ 実は恐怖よりも不安の方が厄介

 

 

 心理学においては、恐怖と不安では不安の方を厄介視している。というわけは、恐怖はいかに怖れの感情が大きいとはいえ、恐怖を引き起こす対象から離れれば、すぐに恐怖は治まるからだ。しかし、不安は対象がないので、この不安から逃れられない。いったん不安が生じると、しばらくの間不安が続く。そのうち不安に見舞われる頻度が多くなり、しまいにはいつでもどこでも不安が付いて回るようになる。

 

 世の中には、今まで休息時に湧き上がってきた不安が、家事の時にまで湧き上がるようになり、不安のために家事が手につかなくなってしまった、という主婦もいるのだ。恐れの感情が恐怖に比べて小さいとはいえ、塵も積もれば山となるで、小さな恐れのダメージも長期間に渡って受け続ければ、心身への甚大なダメージとなる。

 

 また、治療法にしても、恐怖症は恐怖を引き起こす対象に敢えて接触し、回ごとに接触時間を増やして徐々に慣れてゆく【暴露療法】が有効だが、対象がないだけに全般性不安症(旧名:全般性不安障害)では暴露療法を用いることができない。

 

 全般性不安症には【認知療法】や【認知行動療法】が用いられるが、これらは短期間での効果はまず望めず、回復には長丁場となることが多い。それに、日本ではこれらの精神療法を提供できる専門機関が少ない、という事情がある。

 

 

⑷ 不安を【具体的な気がかり】に転換してゆく

 

 

 以上の点を踏まえた上で、不安を緩和するためにはどうすればいいかといえば、対象なき漠然とした不安を、対象のはっきりした明確な恐怖に変えるのである。具体的にいえば、紙とボールペンを用意し、不安が湧いてきたら、生活項目ごとに気がかり(小さい恐怖)な点を挙げていくのである。そして次に、気がかりな点についての対応策をざっくばらんに書いてゆくのである。下記の例をご覧いただきたい。

 

不 安

  ① 子育て上の気がかり……息子が小5になっても落ち着きがなくて成績が悪い。将来、ちゃんとした大人になるだろうか。

     対応策……子育てを卒業した近所の仲の良い田中さんに、田中さんの家の場合はどうだったか聞いてみる。

 

  ② 生活費上の気がかり……家計のやりくりが毎月ぎりぎりできつい。

     対応策……まずは家計簿をつけて全支出の内訳を把握する。あと、エアコンのフィルターを掃除して、電気代の節約に励んでみる。

 

  ③ 健康面での気がかり……このところ頭痛が頻発している。偏頭痛というわけではないが、しくしく痛い。

     対応策……インターネットで頭痛の原因とやわらげ方を調べてみる。

 

 

⑸ 希望を生みだし、この希望で不安をやわらげる

 

 

 不安には対象がないだけに、何をしたらよいか分からず、それがまた不安に拍車をかける。だが、このように不安を生活項目ごとに切り分け、項目ごとに対応方針を決めれば、頭の中が整理されてすっきりし、将来に小さな希望が持てる。そして、この小さな希望が不安をやわらげるのである。

 

 無論、対応策を行動に移して本当に解決に至るかどうかは分からないが、しかしそれでも、書くことによって明確に解決の道筋が見えることは、不安をやわらげる効果がある。そんな簡単なことで、と思われるかもしれないが、やってみると本当になかなかすっきりするので、ぜひとも試していただきたい。

 

 金も時間もかからないし、それに取り立てて難しくもないし、紙とボールペンがあれば誰にでもできる簡易な不安解消法である。方法は紙とボールペンが絶対というわけではなく、別にパソコンやスマホでもかまわない。

 

 

⑹ 不安には浸らず、知的に処理する

 

 

 さて、ここで改めて、今回の不安解消法の手順をまとめてみよう。

 

  ① 卓上に紙とボールペンを用意し、休息時間を取る。

  ② 不安が湧いてきたら、生活項目ごとに特定の気がかりとして切り分ける。

  ③ 気がかりごとにそれぞれ対応策を示す。

  ④ ③によって将来に小さな希望が持てる。

  ⑤ ④によって不安がやわらぐ

 

 前回の【主婦へのアドバイス No.1―お小遣いと休息時間を確保しよう】で、感覚に浸ることの重要性を述べたが、しかしこの不安というやつは、不安に飲みこまれず、不安にゆったりと浸ることが非常に難しい代物なのだ。だから、不安についていえば、今回のような知的で戦略的な手順を取る方が無難である。

 

 軽から中程度までの不安であれば、今回ご紹介した不安解消法で乗り切れると思う。それ以上の大きな不安に対しては、心療内科へ行き、抗不安薬を処方してもらった方がいいだろう。それからまた、心理カウンセラーの力も借りた方がいいだろう。

 

 

⑺ 常に少し不安があることは健康です

 

 

 不安はやり過ごしてもまた戻って来る。そして、いくら時間を置こうが小さくならず、再び現れる不安は、前回と同じ強さを維持している。したがって、不安とは正面から向き合い、不安を明確に解消する必要がある。

 

 【働く女性へのアドバイス No.1―目標を立てる】の末尾で、不安を鮫(サメ)に喩えたが、鮫が現れたらならば、鮫退治に挑み、これに成功しなければ鮫の餌食となる。

 

 だから、もしあなたが不安をやり過ごしている日々を送っているならば、不安と向き合おう。そして、不安と向き合い、不安を小さな恐怖(気がかり)に変えて解消しよう。漠然とした不安を、明確な恐怖に――これが今回の不安解消法のポイントである。

 

 いい忘れていたが、現実は刻々と移り変わってゆくものであり、生きている以上、将来に対する不安が完全に消え去ることはない。だから、常に少し不安があることは普通である。異常とはその少しの不安すらも許さないことであり、その少しに不安にこだわっているから、その少しの不安が大きくなってゆくのである。不安とはそういうものだ。

 

 

(原稿用紙12枚)

 

 

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