チッチの時事評論 第103回:主婦へのアドバイス No.1―お小遣いと休息時間を確保しよう | 質 篠原商店 ブログ
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栃木県宇都宮市塙田の質屋(質店)、篠原商店 のブログです

 

 どうも薬を止めると胃がシクシクするので、病院に行って胃薬をまたもらってきました。40間近にもなると、こんなもんですかねえ。チッチは今39歳で、9月に40代の大台に乗ります。おっさんですが、良いおっさんを目指します。

 

 第103回は【主婦へのアドバイス No.1―お小遣いと休息時間を確保しよう】です。今連載し始めている【小さい会社の戦い方】とはまた違う記事ラインを始めます。主婦応援企画です。

 

                                                                                          

 

【 目 次 】

 

⑴ 心も満タンに、コスモ石油♪

⑵ 家事は企業でいえば経理、総務、人事に当たる

⑶ 急な出費は夫婦折半で

⑷ やりくりが苦しいなら【家計簿】をつけるべし

⑸ 家事と休息のメリハリをつけよう

⑹ 休息中はスマホの使用禁止

⑺ 休息中に悲しみが湧いてきても良い

⑻ 定期的に【サンクチュアリ】を持つこと

 

                                                                                                                                             

 

⑴ 心も満タンに、コスモ石油♪

 

 

 良い仕事をするためには、良い休息が必要だ。いったん仕事のことは忘れ、日々のストレスを発散させ、気持ちをリラックスさせる。当然、そのためにはお金が必要であり、良い休息を過ごすための予算を確保しておかねばならない。そして、月々の小遣いがこれに該当し、喩えるなら小遣いは心のガソリン代である。

 

 働いているうちに心のエネルギーはどんどん減ってゆき、しまいにはからっけつになる。人間が車と違うのは、からっけつでも働けることだ。しかも厄介なことに、当人にはからっけつという自覚がない。からっけつの状態で働く時間が長くなると、心身に異常を来たすようになる。だが、人はそれでも自分の心がからっけつの状態だと気づかず、そのまましゃにむに働き続ける。

 

 その結果、大病に見舞われ、この時になってはじめてようやく気づく有り様である。からっけつは気づきにくいから、定期的に心のガソリンを満タンにしておいた方がいいのだ。「心も満タンに、コスモ石油♪」というやつだよ、ふふっ。

 

 

⑵ 家事は企業でいえば経理、総務、人事に当たる

 

 

 さて、ここからが本題だ。労働には定期的な休息が必要なのだが、主婦(専業主婦と兼業主婦)が日々行っている家事もまた労働である。残念ながら、男尊女卑の日本社会ではこの点が見逃されている。家事は労働であるから、家事に携わっている主婦は、定期的に休息を取らねばならない。

 

 そして、良い休息を取るためにも、お小遣いを確保せねばならない。世の中には、働いていないことに引け目を感じて、自分のためにまったくお小遣いを取っていない専業主婦がいるようだが、そんな引け目を感じる必要などまったくない。なぜなら、家事はれっきとした労働であるからだ。

 

 家庭生活を企業活動と考えるならば、旦那の働きは【営業】に該当し、専業主婦の日々の切り盛りは【経理】【人事】【総務】に該当する。ビジネスにおける花形は営業だが、経理・総務・人事がなければ企業は存続しえない。それと同じように、家庭生活もまた主婦の働きなくして成り立たないわけだから、専業主婦は労働対価としてお小遣いを取るべきである。

 

 

⑶ 急な出費は夫婦折半で

 

 

 「誰の金で食っていけてると思っているんだ」といって家事を軽んじる男は、企業でいえば経理・人事・総務を軽んじることであり、つまるところ仕事のできない男である。たいした男ではない。夫婦それぞれのお小遣いは、夫婦で協議して決めるべきである。

 

 そして、家計のやりくりが苦しくなり、あらかじめ決めた予算内で収まらず、支払いの不足分をお小遣いから捻出せざるをえなくなった時は、夫婦で折半すべきである。主婦だけがお小遣いを削るのではなく、旦那の方もまた削らねばならない。それが公平ということだ。

 

 旦那からすれば「こういうことになるのは、妻のやりくりの仕方が悪いからであり、妻の責任なのだからおれは削る必要はない」と思うかもしれない。もし本当にそうだったならば、妻だけのお小遣いを削るべきだろう。が、香典や祝儀が重なった時は、これはどうにもならないものであり、妻の責任ではない。

 

 

⑷ やりくりが苦しいなら【家計簿】をつけるべし

 

 

 それに、お金が足りなくなるのは、日頃の暮らしぶりが収入に見合わない支出過多の状態に陥っているから、ということも考えられる。だから、旦那は妻のやりくりが悪いと一方的に決めつけるのではなく、夫婦いっしょになって家計の支出を点検すべきである。

 

 そもそも、それをしなければ、旦那は「妻のやりくりが悪い」といってはいけない。金の流れを把握できない者は、金についてごちゃごちゃいう資格はない。これは社会上の常識である。家計の支出を点検するためには、家計簿をつけておかねばならない。が、この家計簿をつけている家庭のなんて少ないこと。

 

 家計簿についてはまた別の機会で改めて話をするので、ここでいったん話を止めるが、とりあえず今は、家計簿をつけないから支出過多になるのだ、ということだけは述べておこう。

 

 お小遣いを削るだけで収まっているうちはいいが、そのうち貯金を切り崩すようになり、しまいにはカードローンや銀行の力も必要となってくる。新築や進学といった大きなイベントがなくても、大きな金を借りている家族は以外にも多い。こういう家族はみな家計簿をつけておらず、支出の垂れ流し状態になっている。

 

 

⑸ 家事と休息のメリハリをつけよう

 

 

 話をもとに戻して、改めて確認しよう。主婦は定期的に休息の時を確保し、良き休息を得るためにもお小遣いを確保しよう。家事と子供からいったん離れて、行きつけのカフェに行き、おいしいコーヒーを1杯飲むことによって、心がガソリン満タンとなる主婦もいるのだ。

 

 お小遣いをどうしても確保できないのは、街中を流れる川をながめたり、ちょっとその辺を散歩したりなど、とにかく重要なのは1人っきりになることだ。家事と休息の気持ちの切り替えのためにも、できれば普段の仕事場である家からいったん離れてほしいところである。

 

 しかし、もしそれができないならば、「家の中で休息を取る時は絶対にここで」という場所を作っていただきたい。そこをあなたの【心のオアシス】と決め、そこでは休息を取る以外の行動をしてはいけないようにするのである。このように、メリハリをつけねば、心はなかなか休まらないものだ。

 

 

⑹ 休息中はスマホの使用禁止

 

 

 休息中は本やスマホは見ない。スマホはマナーモードにして、電話がかかって来ても出ないようにしていたきだい。できれば飲食物も控えていただきたいところだが、茶やクッキーを口に入れながらぼうっとすることは大目に見よう。

 

 そう、ぼうっとしていいのだ。のんびり何もせず時を過ごす。ただそれだけのことでいいのだ。元来、くつろぐとはそういうことである。手を止め、思考を止め、何もかも休ませるのである。だから実は、友人とのおしゃべり、音楽鑑賞、動画視聴、ショッピングなど、こういったものは休むことではない。これらは気晴らしである。

 

 たいていの人間は休み時間を利用して気晴らしをしているのであり、真の意味で休んでいない。そこで重要なのは、【休息時間】【気晴らしの時間】をはっきり分けることだ。例えば、休み時間を40分取るならば、前半20分は完全に何もしない休息時間とし、後半20分から気晴らしに興じるようにする、という具合に。

 

 日々のストレスを気晴らしで発散させようとすると、気晴らしでなければストレスと向き合えないようになり、依存症となる。これはぜひとも避けねばならぬ。依存症では心身にとって健全なるリラックスは得られない。高揚感はくつろぐことではない、ということに注意していただきたい。

 

 

⑺ 休息中に悲しみが湧いてきても良い

 

 

 ところで、休日となると決まって頭痛に悩まされる人がいるように、手を止めると、悲しみや不安があふれてきて嫌になる、という主婦の方もいるだろう。が、それはそれでいいのだ。そして、その感覚を体験するということが重要なのだ。

 

 例えば、悲しみが湧いてきたら、すぐに「わたしは弱くてだめな人間だ」とか「悲しみを乗り越えるように頑張らなきゃ」とか思わず、今湧いてきたその悲しみにゆったり浸り、しばらく自分が悲しいままにしておけばいいのだ。

 

 深くリラックスするということは、自分にとって不快に感じるものをゆったりと受け止められるということである。それができれば、たとえ不快な感覚であろうと、さわやかさを帯びてくる。これが私のいう良い休息である。さわやかな悲しみというものもあるのだ。

 

 多忙の日々を送っているにもかかわらず、悲しみが湧いてこないことは良いことではない。これはむしろ悲しみが湧いてこないほど心底まいっている状態であり、アパシー(感情麻痺)の領域に足を踏みこんでいるのである。

 

 しっかりと悲しみに浸ったならば、「この悲しさを少し吹き飛ばすために、近いうち友人とおしゃべりしよう」と考えてもいいだろう。悲しみを実感することによって、友人とのおしゃべりがいつもよりも意義深いものになる。おしゃべりの際は、自分が味わっているような悲しみを、友人もまた感じるのか聞いてみてもいいだろう。

 

 

⑻ 定期的に【サンクチュアリ】を持つこと

 

 

 休息時間の目安については、最低でも30分は欲しいところだ。間隔はできれば週に2回ほど設けてほしいところだが、2回がだめなら1回、週1でもだめなら10日に1回というように、とにかく定期的に休息を取っていただきたい。

 

 くり返しになるが、休息の時は1人っきりになることだ。どんなに静かにしていても、夫や子供がそばにいたのでは、休息にならない、ということを頭に入れておいていただきたい。精神的健康を維持してゆくためには、1人っきりになれる時間と空間を持つことが必要だ。心理学ではこれを【サンクチュアリsanctuary(聖域)】と呼ぶ。

 

 【心】を【亡】くすと書いて【忙】しいとなる。その亡くした心(感情)を、サンクチュアリで取り戻すのである。くり返しになるが、たとえ悲しみが湧いてこようとも、その悲しみもまた心であり、心が戻ることは良いことである。悪いことは、心を失ったままでいることである。

 

 

(原稿用紙12枚)

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