野生の子鹿、マチルダとの奇跡の出会い《 前編 》 | 和道ライフコーチ・志野デスーザ・ブログ

和道ライフコーチ・志野デスーザ・ブログ

ブログの説明を入力します。

( クローズ予定の旧ブログより抜粋の2011年6月付記事:今読み返すと、この頃から野生の動物達と本格的にふれあい始めたことを感じます。)

 

ジョージア州への旅支度をしていたところ、なにやら庭先から人々の声が聞こえます。表に出ると、そこには近所の人達の姿が・・・そして彼らから、我が家の庭に子鹿がうずくまっていることを知らされました。皆は子鹿を心配しつつも、あまりの可愛さにそれぞれが写真を撮っています。私は、「なんで小鹿がうちの庭に??」と思いつつ、急いでポールに事情を伝えにいきました。

彼は子鹿を見るや、「生後まだ間もない。炎天下でこのままいたら脱水症状を起こし、あと数時間ももたないだろう」と言い残し、子鹿を日陰へ移したのち、即効ファームストアへ出かけました。30分もしないうちに、ケージや動物用の粉ミルクなど諸々の必要物資を購入して戻り、すぐに子鹿をレスキュー!近所の人達も、ポールの迅速で的確な対応に驚くばかりびっくり

一体、この子鹿の身に何が起こったのかは分かりませんが、おそらく迷子になったか、母鹿に子育ての準備ができていなかったために育児放棄したのでしょう。人間の世界と同様、残念なことに自然界でもそのようなことは起きるようです。

 

もし母鹿が戻って来たとしても、小鹿の匂いから人間が触れたことを察知し、小鹿を連れずに去って行くこともあるため迷いましたが、衰弱した小鹿には、母鹿が戻って来るのを待つ時間的猶予はありませんムカムカ


 

最初はミルクを飲む力さえなかったマチルダ



 

愛猫のスコッティも心配しています。



 

同時に、私はこの界隈の野生動物保護組織をリサーチし、子鹿を保護してくれそうな団体を探しました。ところが、どこも鹿の保護は受け付けていないどころか、保護自体が禁止されているとのこと! リスやウサギですら保護するのに、なぜ鹿は例外なのか、、天敵がいないために増えすぎた鹿達は、もはや保護する対象ではないのでしょうか??

結果的に、獣医や警察、Facebook上などの公の場で助けを求めることもできず、ポールと私は内密にこの子鹿を守ることにしました。一体誰が、こんなにも可愛い鹿の赤ちゃんを見殺しにできるでしょう!?

とは言っても翌朝からはジョージア州へドライブ・・・義母(ポールの母)が心臓の手術を受けるため、術後の看病にしばらく滞在する予定です。瀕死の子鹿を連れての長距離ドライブは厳しいと思いつつも、近所の人達には「君たちのように子鹿の面倒は見れない」と断られ、結局、子鹿を後部座席に乗せての10時間ドライブを決行することに!

 

子鹿には”マチルダ”と名付け、深夜も3時間ごとにミルクを与え続けた結果、翌朝には自力で立つエネルギーが出て来ました!

ドライブ中のマチルダは、お腹がすくと「メェ~」と子やぎのように鳴く以外はとても大人しく、予想以上にスムーズにジョージアへ到着。義母は”サプライズ・ゲスト”に驚きつつも、さすがインド時代に沢山の孤児や動物達を育て上げた逞しき女性、、翌朝には大手術を受ける身にも関わらず、色々とサポートをしてくれましたキラキラ

でも問題(?)はここから・・・ポールが義母の付き添いで病院に宿泊する間、マチルダの面倒は私が見ることになったのですが、なかなか彼のように上手く扱えませんもやもや

 

まだ哺乳瓶の飲み方を知らないマチルダの口を開きながら、シリンダーでミルクを与えるものの、思うように飲んでくれず、やっと飲んでくれたと思いきや口から吐き出す始末。夜中には何度も鳴き声で起こされ、ミルクをあげるためにケージから出そうとすれば、暴れて私の額をキックされ、痛っ!むかっむかっむかっ

 

 

ケージの奥に座り、警戒心たっぷりに私を見つめるマチルダ

 

翌日外に連れ出しても、隠れ続け・・・

 

 

しかし、こうしたマチルダと二人きりの濃密な時間のおかげで、彼女は私が母親代わりの存在だと気づいたのか、次第に心を開いてくれるようになりました ドキドキ

 

ジョージア州の義母宅にて


 


それから数日後には、あれほどまでに時間のかかったミルクを哺乳瓶から一気飲みできるようになり、庭を駆けまわるほどに元気も回復!

 

一週間後に私がジョージア州を去る頃には、名前を呼ぶとこちらに飛んで来るようにも。義母の手術も無事成功に終わり、デスーザ家に穏やかな時が流れます・・・
 


 




ポールはさらに一週間残り、私はスコッティや新たに居候として加わった外猫のジョージ、そしてアライグマ達の面倒を見るためにシンシナティの自宅へ戻りました。ポールとマチルダが帰って来るまでに、友人に依頼して庭にフェンスを作り、マチルダが自立して自然界へ戻れるようになるまで面倒を見続けようと思っています。

ジョージア州から戻った私に、「それにしても、あの子鹿は瀕死の中、こんなに沢山の家の中で、ちゃんと君たちの家を選んだんだね!」と言うお隣のご主人・・・ 私は心の中で呟きました。「そうね、マチルダの守護スピリットが、彼女を助けるためにここに運んだにちがいない」と。

子鹿のマチルダとの日々《 中編 》』につづく・・・