地震に強い住まい

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建物検査後に思うこと。

 

注文住宅は営業マン(設計者)がお客様の間取りの要望を聞きながらつくるわけですが、

要望を聞けば聞くほど建物の構造を無視したプランニングが出来上がります。

建物の工法や構造躯体は、お客様の要望を叶えるための手段であり方法ですがそれでも

限界はあります。

 

営業マンがお客様から「耐震等級は?地震に強い?」との質問にも大丈夫ですと答えると思いますが、契約後・詳細図を作成してみないと分からないこともたくさんあります。

今回の検査建物も構造図作成にあたって約1ヵ月程かかりました。

 

お客様の要望である広いLDKの間取りですが、広くすればするほど柱や壁が無くなります。

柱が少なくなれば柱一本にかかる荷重や負荷が多くなりますので地震に弱くなります。そのため柱を増やす作業であったり梁組を変える作業がでてきます。

 

地震に強い家はお客様と会社の合意があって初めて出来る作業ではないかなと思います。

デザインを優先しすぎて建物のバランスが悪くなったり、技術屋である設計担当が営業担当の言いなりになるケースがありますので、そこを会社としてチェックする必要があります。

 

そこまでしなくても確認申請が通ればチェックしてくれるのでいいんじゃないですかと思われるかもしれませんが、現行の確認申請では構造の基準はありますが基準を満たしてる根拠を提出までは求められていません。

 

構造基準とは主に壁量計算と仕口引き抜き強度の計算になりますが、木造建築物でこのレベルの計算でさえしていない建物はたくさんあるんじゃないかと思います。平成12年以降の耐震基準が改定された以降の建物は地震に強いですと書いてあるのを見ると本当かなと思ってしまうこともあります。

 

いずれにしても建物を担当者任せにするのではなく一邸一邸、会社が管理チェックをし構造から地盤を含めた検証をすることで地震に強い住まいができるのではないかと思います。