　２月　６日（日）

ＡＭ０８：４４－

は、はじめまして.....。

も、森田、パ、パグゾウと申します。

な、なぜ、裸の大将のような話し方になっているのか、わ、わかりませんが.....。

そ、そこらへんのところは、ご、ご主人様に訊いて下さい。

あ、改めまして.....じ、自己紹介をさせて頂きます。

お、男です。

じゅ、１０月１２日生まれです。

パ、パグです。

い、一週間ほど前、ぺ、ペットショップに、怖そうな男の人がフラッと現れました。

お、男の人は、リードなるモノをを物色しておりました。

す、すると、ふっと、ぼくのことを見ました。

じ、ジ～っと、見てました。

男の人は、店員さんになにやら話しかけると、そ、その足でぼくに近づき、ひょいと持ち上げました。

そ、そして、刺すような眼で、再び、ぼ、ぼくのことをジ～っと見つめました。

す、すると、男の人は店員さんに言いました。

「身体弱いの？」

「弱くはないとおもいます」

「正直に言って」

「.....つ、強いとは言えないというか、まだちっちゃいんで」

「三ヶ月過ぎてんでしょ？」

「は、はい」

お、男の人は、考えます。

「耳、ちぎれてるね」

「あ、ちょっと、一緒にいる子にヤラれちゃいまして」

「いいね」

「は？」

お、男の人はニヤっと微笑むと、

「連れて帰ります」

「................」

３０分後.....ぼくは男の人の車に乗せられました。

車の中には、ぼくよりもおっきな犬が二匹、ぼ、ぼくと似たサイズの犬が一匹いました。

男の人は車を走らせると、か、川へ行きました。

お、男の人は、ぼく達を四段重ねで抱き上げると、川っぺりに放しました。

せ、先輩たちは、気持ち良さそうに走り回っています。

ぼ、ぼくは、まだ走ったことがないので戸惑っていると.....。

「走れ」

お、男の人は、怖い顔で言いました。

ぼ、ぼくがモジモジしていると、靴の先で、チョンとぼくのお尻を蹴りました。

こ、怖かったので、おもいっきり走りました。

すると、か、身体の長い先輩が、タックルをしてきました。

ちょっと頭にきたので、タックルというヤツを、や、やり返してみました。

す、すると男の人は、

「それでいい」

と、い、言いました。

ぼ、ぼくは、ちっちゃいです。

この家は、けっこう怖いです。

いろいろ、ルールというヤツが、あ、あるみたいです。

で、でも、どうやら怖い男の人は、ぼくのご主人様になったようです。

ということは、ぼ、ぼくは、この家で生きていかなければならない、ということなのでしょう。

怖い先輩はいますが、ぼ、ぼくは負けません。

佐藤さんという、一番ちっちゃいのに、い、一番怖い先輩は、

「お前、俺とカブってるぞ。ちっちゃくて可愛がられるのは、俺だからな！」

と、い、言っておりました。

わ、わかりました。

は、早くおっきくなります。

た、たくさん食べて、おっきくなります。

で、ですから、今後とも、よろしくお願い致します。

も、森田パグゾウと申します。

ご主人様には、パ、パグゾウと呼ばれております。

ど、どうかひとつ、よろしくお願い致します！

も、森田、パ、パグゾウ...と申します