ガイドのグレイさんが言うには、

 

「今はとても苦しいですが、

おかげで大切なことがわかりましたね」

 

私はシャルルさんの小説を消すつもりだった。

もういいや、わざわざ言語化しなくても

私が知っていればそれで十分だと。

生きていてももう執着する物事は何もない。

 

しかし、今回の件で私はとても動揺した。

 

「シャルルさんの物語に執着を残しているからです」

 

あの話は『私のもの』、

誰かに渡したくない、

盗まれたくない、

勝手なことされたくない…と思ったのか。

 

「あの小説を愛しているから怒っているのですよ。

本当にどうでもいいモノだったら、盗まれても動揺しません」

 

 

 

 

ゆるパクについて調べた。

 

された人はショックを受ける。

抗議する選択と、我慢する選択のどちらかだけど

どちらを選んでも傷つくことに変わりない。

人間関係に気を遣って言い出せないこともある。

円満解決は難しく、疲れて創作活動をやめる人もいる。

 

かたや、する人は深く考えてない。

 

あこがれの作家の影響を受けているだけで

悪意がなく、無自覚にやっている場合もあるけど…

 

悪質なのは、活動歴が長くてネタ切れぎみの作家や、

実力が足りないのにプロになりたくて手段を問わない作家で、

まあまあ書ける無名の弱小作家をネタ帳扱いする人もいるとか。

取り巻きのファンが「次回はあいつのパクろう」と探してくることもあるらしい。

 

アイデアに著作権はありません。


先行作に影響を受けるのはお互い様だし、

やれ盗作だパクリだと訴えるのは自分の首を絞める。

先駆者・先行作へのリスペクトを忘れてはいけない。

 

 

 

 

最近、ライエル・ラボック論争(The Lyell–Lubbock dispute)を知った。

1865年5月、ジョン・ラボックとチャールズ・ライエルの間で論争が起こり、ラボックは著書『先史時代』でライエルを剽窃で告発した。

この論争は、彼らの共通の科学的友人の多くの間で大きな失望を引き起こし、そのうちの何人かは解決策を仲介するために即座に行動を起こした。

 

下記は、ジョン・ラボックの告発文です。

 

▼前半

Note – In his celebrated work on the ' Antiquity of man ,' Sir Charles Lyell has made much use of my earlier articles in the ' Natural History Review ,' frequently, indeed, extracting whole sentences verbatim, or nearly so.

But as he has in these cases omitted to mention the source from which his quotations were derived, my readers might naturally think that I had taken very unjustifiable liberties with the work of the eminent geologist.

 

注-「人間の古代」についての彼の有名な仕事において、チャールズ・ライエル卿は「自然史レビュー」の私の以前の論文を大いに利用し、実際、しばしば文章全体をそのまま、あるいはほとんどそのまま抜き出している。

しかし、このような場合、彼は引用元の出典に言及しないので、読者は当然、私がこの高名な地質学者の研究に非常に不当な自由を与えたと考えるかもしれない。

 

▼引用元

 

 

 

今回の私の件と同じようなことで怒ってる!

 

ライエル卿は自著で、

ラボックの論文の大部分をそのまま使って

引用元の出典に言及していないとのこと。

 

最初の告発が1864年だから、ラボックさん30歳。

相手のライエル卿はなんと67歳!

 

自分がアカデミックな業界にいるとして、

37歳年上の著名な学者を剽窃で告発することができるだろうか。

 

 

▼告発文の後半

A reference to the respective dates will, however, protect me from any such inference.

The statement made by Sir Charles Lyell, in a note to page 11 of his work, that my article on the Danish Shell-mounds was published after his sheets were written, is an inadvertence, regretted, I have reason to believe, as much by its author as it is by me.

 

しかし、それぞれの年代を参照すれば、そのような推測から私を守ることができるだろう。

ライエル卿が著作の11ページの注で、デンマークの貝塚に関する私の論文がライエル卿の論文の執筆後に出版されたと述べているのは不注意であり、私同様、その著者も残念に思っていると思われる。


 

最終的に、ラボックさんの主張が認められたとのこと。

 

前世の真偽はわからないけど、

同じ魂の持ち主は、同じことで怒るのか…と思った。

私は知性・知的財産への敬意がないことや盗作・剽窃に腹を立てやすく、

時には、格上の権威に立ち向かうところがある。

 

ラボックさんとの共通点を感じて、勇気をもらいました。

 

 

 

 

ここ数日から昨日の件。

 

夏コミ前日の夜、

ゆるパク疑惑の先方の宣伝ツイートに、

下記の引用RTをやるつもりでいる。

 

 

鎧田氏の新刊と似ていると聞いて検証⚔

当方「7番目のシャルル」第三章〈アジャンクールの戦い〉編『ブシコー・ブートキャンプ』

元帥の教えが騎士リッシュモンから小姓デュノワへ受け継がれる、中世ヨーロッパの騎士トレーニングの話。

文末に実際に着てみた参考資料も…続

 

承前 「中世ヨーロッパの騎士トレーニング」を当方「7番目のシャルル」が模倣した可能性はゼロです。

アルファポリス版表紙は離雨RIU様からいただいたファンアートで2021年に掲載許可済み。

ゆるパク疑惑の否定と自衛のため、下記URLより投稿日を参照(続

 

 

この後、小説サイトのURLを載せる。

 

Twitterをやっている方で、

私の言い分「7番目のシャルルをゆるパクされてる」を

支持・支援してくれる人は、

12日の夜(8〜10時)、抗議ツイートを投稿したら

RTいいね♡をしてください。

 

https://twitter.com/shinno3

 

できれば両方ほしい。

いいね♡は共感と支持の表明であり、

RTは拡散して人目に触れる機会が増える。

疑惑に対する意見や、ただの小説の感想でも良し。

 

私ひとりだと、集団で反論されるか無視かブロックされて終わる。

 

善戦して、支持と共感を得られたら、

過去にゆるパクされて傷ついた人を勇気づけられるし、

無名の弱小作家を「ネタ帳」扱いする人を牽制できる。

 

でも、私が変なら止めてほしいと、今でも思っている。

 

自己中なエゴイズムで戦おうとしてないか、

何度も自分を見つめている。

誹謗中傷が目的ではないと言い聞かせ、

慎重に事を運びたい。

 

 

 

おばけくん

 

 

しかし、こういう攻撃的な行動を準備するのは

本気でこわいな。

 

グレイさんは、

「引用RTをすべて送信したら通知を切って、

なんならTwitter自体を切って寝てしまいなさい」

と言っている。

 

 

 

 

 

 

 

明日は満月です。

 

ヒューマンデザインと、

ホロスコープのチャート、

どちらも「今の状況」を示唆していて

怖いけどおもしろい。

 

明日、時間があればその話を書きます。

 

 

 

 

 

📕神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー(表紙絵つき)

 

小説家になろうカクヨムアルファポリスnote

 

 

📕【完結】7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王は少年時代を回顧する〜(表紙絵つき)

 

小説家になろうカクヨムアルファポリス

 

 

📕7番目のシャルル、聖女と亡霊の声 〜百年戦争に勝利したフランス王は600年ぶりに復活したので文句を言いたい〜

 

カクヨム