とある市の花火大会


マス席の指定席


結構

隣との空間あったんですけど


後ろのカップルの


会話が…聞こえてくる


聴きたくなくても

聞こえてくる


若くはない

お互い敬語

お試し初デートか…


イヤイヤ

聞きたくない


それでも聞こえてくる


これは、


お見合いだ


うむむむ

下品になりたくないから

聞き耳立てたくないから

もう…ききたくないのに


聞こえてくるぅ…


頭の中で

ストーリーができちゃう


お見合いの、立会人状態


そして

聞いてしまう

いや聞こえてしまう


そんな、心の葛藤


私は純粋に、花火を見たかったのに

疲れる


花火が上がるたびに

後ろで、お見合いの会話…


なんとか

終わるまで


しのいだ


花火に集中したかった

感動したかった


敷物をたたみ帰り支度


子供もそれに気がついていたと

小声で言ってきた

私と子供は

目配せし、まだ付近にいるかもしれないからと気を使いながら

その事を話していたら


夫が…


大きな声で、


うるさいカップルがいてつまらなかったぁ…!

イライラした!プンプン

ハッキリ、クッキリ言いながら

渋滞の行列の中を歩きはじめた


しかも、それを繰り返している


うなづきたくても

うなづけない…

同類に見られたくなくて

しかも

今年の花火大会は今までで一番面白くなかった!と言うし

たしかに、選曲もイマイチで

この13年通った中で…残念ながら…❌だったのですが

それを、この密集渋滞人混みのなかで言わなくても

わたしと、子供は

足早に人混みをかき分けて

帰りました…

オジサンになると

言語の、引き金トリガーがぶっ壊れるらしい…

すぐそこで言わなくてもいいのに…