【タイトル】
B [DISC 1]
【アーティスト】
SUPERCAR
【リリース】
2005/3/24
【トラック】
[1](Am I)confuing you?
[2]Love Song
[3]Hello
[4]RIGHT NOW
[5]Yes,
[6]ALRIGHT
[7]HALKRORD
[8]Seven Front
[9]Wavement
[10]Sleeeping Bag
[11]Electric Sea
[12]Pink Rock
[13]Gumnova

【総合評価】3.5


 詳細については評44を参照してもらいたい、全て英文字の表記だが歴とした日本しかも青森のバンド。メジャーとして1997年~2005年まで活動し、若者中心に支持された「スニーカー系」の一翼を担った。結成から約10年の活動の間にバンドは様々な要素を取り込みつつ変化を遂げていった。


 この作品はc/wいわゆるB面のベストアルバムであり、[DISC1]は1997年9月~2000年10月まで。そもそもCDに付けられたまま残っていた店舗宣伝用のポップには『裏ベスト・アルバム』だったり『高すぎる優れた作品群』という表記が為されている。少しでも[SUPERCAR]に触れたことのある方なら何となく納得できると思うが、知らずに聴いていた場合も含め[SUPERCAR]の存在をきちんと認識していないと過剰表現に見えなくもない。

 ただ、わざわざc/wのベストアルバムをリリースするということは単にファンのためだけにとは言い切れない。少なくとも音楽業界内での評価は中々侮れないらしく、CDジャケットにも芸術性を感じさせる。そこを見せるだけで如何にも通ぶる事が出来そうではある。


 なにより初期の音源を聴くことに意義がある。察しはつきそうだが、1stアルバムや2ndアルバムをはじめオリジナルアルバムを手に取る保証が何処にもない。[SUPERCAR]も初っ端から異次元の音楽を作り出していたのではなく、普通と言ってはおかしく聞こえるがそれに近かったものと思われる。


 当初は全て大文字表記をしていた。CDの表記がそうだったはずだし、評44『HIGHVISION』は完全に大文字で罷り通っていた。ところが、今回の楽曲を調べるとリリース当時の表記は違う。洋楽アルバムではよくある話ではあるがこういうのは非常にややこしい、クレームをつけているわけではないがタイトルですら背表紙と実際が違ったりもする。


 それにしても何故『B』なのか、という疑問は持つだろうが割と当ブログを見ていただいている閲覧者には大方理由はバレている。それは次回に説明するが、今回探究心のある方にはこのアルバム単独でも聴けるのではなかろうかと思い取り上げている。個々の楽曲について詳しく言わないのもその一環、手を抜いていると言われればそれまでだが年代順に並んでいるので音楽の変化は聴き取れるはずである。(完)