今日は、先日の歳旦祭であがったおそなえの話を。
神饌(おそなえ)の何をどんな順番であげるかは、決まっております。それでこの写真でのお供えも、もちろん、ほぼその決まりの通りになっています。「ほぼ」というのは、実はこれがお供え中の写真だからであります。この写真の下の案(テーブル状のもの)の中央にある稲穂をさげ、上の案の向かって右に鮭をのせ、酒・水のふたを閉めて完成です。
まず、上の案では以下のように並んでいます。
【昆布】【餅】【米】【酒】(鮭)
この部分では、米、酒、餅、鮭、昆布の順と決まっているので、こういう並べ方になります。
【塩・水】【りんご】(稲穂)【野菜】【グレープフルーツ】
稲穂は下げますので除外。上の案と同様、野菜、りんご、グレープフルーツの順になるわけですが、りんごとグレープフルーツのように同じ果物の場合、順不動です。つまり、このふたつは場所が逆であっても問題ありません。
それから塩・水はひとつの三方(穴の空いている木製ののせもの)の上にありますが、分けるとすれば塩、水の順番になります。
なお、歳旦祭は小祭でして、その場合、本殿の御扉は開きません(というより、この状態で開けるのは無理ですね)。また、このようにお祭り前にお供えをあらかじめ準備するのは、略式であって、本儀では式の中でひとつずつ三方を運びます。
↓きょうのおまけ。社務ネコのアヤ、まだまだ人の出入りを警戒しているようです。
↓こちらは昨年末、宮司の住居部分への階段に降りて来ていたシマ。私が出社中はめったに降りて来ないので、珍しくて撮ってみました(この後もっと寄って撮ろうとしたら、逃げられました)。ちなみに、全然毛色が違いますがアヤの母親です。