~新川の社務所から~-200911101528000.jpg


「祓戸の作法」を検索されてたどり着かれた方がいたので、今日はそんな話をひとつ、お目汚しに。


まず「祓戸」の字義について、要はお祓いをするところで、「戸」はトコロのトで扉とは何の関係もないと思われます(従って漢字の「戸」はただ字をあてただけ)。拝殿とは別に祓戸を設けているところと、当社のように拝殿の中に置かれていることがあります。


何があれば祓戸なのか、その定義は難しいですが、最低限、神様のよりしろとしての御幣と、祓具(お祓いの道具)が必要だと考えます。冒頭にのせました当社の写真では奥に御幣を奉安、祓具として手前右に祓串、左には金幣があります。写真の御幣は三柱ですが、四柱のところもありますし、金属製の御幣(ややこしいことに、これも金幣と呼びます)が一本のところもあり、数・材質とも様々です。祓具にしても、写真では紙製のオオヌサですが、榊の枝を使う神社もあります。また、祓戸が拝殿に置かれてある場合、左手にあるのか右手にあるのか。これにしてもどちらが正しい、ということはなく、はっきり決まってはいません。


神職ならハラエドと言えば、あああれかと頭に浮かびますが、一般の方には「御祈祷のときなど、神主が最初に何やら短い祝詞(祓詞・はらえことば)をよむ場所で、何かお祓いの道具のあるあたり」くらいが分りやすい説明かもしれません。


では、次回はいよいよ本題に入ります。