この山と茶と ともに生きていく~両河内 豊好園 |  心樹庵 おちゃこよみ

 心樹庵 おちゃこよみ

  
 奈良の古い街並みが今も残る“ならまち”で日本茶と
中国茶の専門店を開いています。

悠久の都~奈良から大好きなお茶の魅力を発信して
いきます。

 
 
朝8時前、家の前に着くと挨拶もそこそこ、「とりあえず畑行くから車取ってくるわ!」とお父さんの掛け声でいざ山へ!
テンポのいい運転とトークとクライムであっという間に山の茶園に到着~
そうふう、あさつゆ、さえあかり、しずかおり、せいめい、めいりょく、おおいわせ・・・覚えきれないほどの品種がこの急斜面に栽培されています。
それぞれの品種の特徴や昨年の出来の感想、現在改植中の茶園計画、この時期の品種毎の生育状況などなど止まらない茶園トーク♪
毎日夜が明けるか明けないかのうちに各茶園を回りだし、日の出をこの場所で見ることが日常というくらい茶園で過ごす時間が至福の根っからの茶農家なのです。
 
 
朝日を浴びて気持ちよさそうな“せいめい”という新しい品種の新芽。
2017年に公表されたばかりのニューフェイスですが、栽培管理と製茶技術の確かさから、他にも“なんめい”や“はると”などの新品種たちが試験的なものも含めて次々と全国から集まってくるそうです。
本格的な収穫の初年度だった昨年は霜で納得のいかない出来だったそうですが、(とはいえ、昨年国内で出来たせいめいの中ではダントツだったそうですが)今年は気候が順調ならば出来栄えは期待大。もちろん今から予約です!
「ジロー(息子の次郎さん)の揉みはすごいんだよ」とその力量を認めつつも、小さな35キロ製茶ラインでじっくり茶と向き合っている時間が何にも勝る楽しみ(“祭り”と表されます(笑))という豊さんなのです。
 

 
この日は富士山も出迎えてくれました。
何十年も見続けている豊さんにとってはこれは“ただ見えるだけ”だそうですが、何回来てても一度も見たことなかった景色ですから、もちろんテンション上がります♪
 
 
毎年各地点の土壌分析を行い、その茶園の土壌に必要なものだけを施し、栄養過多にはしないという徹底した姿勢を続けておられる片平さん一家。
浅蒸しにしてそれぞれの品種の個性を際立たせたいという思いや年々増えている海外輸出にも対応しているということもあり、防除や施肥の量は慣行農法といっても相当低い値で行っているそうです。
 
自然から搾取しすぎない、頂いた分だけ返す。
そのシンプルな考えのもとでこの山も茶の木も人も生き続けていくのだな、と感じます。
 
茶職人の豊さんと時代の先を見て動く息子のジローさん、お二人の二人三脚はこれからも続きます。