長い一日。 | 秋田慎治オフィシャルブログ「one moment in my life」by Ameba

長い一日。

そしてまた、早起き。
実は先週、とある方から電話がかかってきて。
"来週の土曜日、空いてます?" "空いてますよ"

このひとことがはじまりだった。注意一秒。
何かと思ったら、予定していたピアニストがだめになったんだとか?
時間もせまっているし…と。でも僕もけっこうばたばたしてて、もしやるとなったら
その為の練習は水曜日しかできない。

"じゃ、水曜まで他あたってもらって、それでもいなければ"ということで。
"あ、前日浜松だから、始発で行っても甲府に着くのは10時ですよ”と僕。
"なら、僕が前日車で浜松行って、泊まりますよ。で、車で一緒に行きましょう"
そこまで言われてしまったら、断っては男がすたる。
ってな具合に攻め落とされてしまいました。おそるべし、団長。

でも団長、お気遣いいただいて、リハーサルを一番最後にまわしてくださったおかげで
12時についてもらえればいいですから、と。
ということは浜松9時10分発のひかりで静岡、身延線で甲府へ…。到着予定は12時前。

予定どおり、ちゃんと起きて9時10分のひかりに。
寝過ごすことなく、静岡で降りたら…。

強風、雨で身延線が運休。あわてて乗ってきたひかりに戻って新横浜へ。
八王子経由で中央線で甲府をめざすー。そんなプランBに変更。
それからはずっと携帯で乗り換え案内。どうやったら一番早く着けるか。
調べたら、新横浜では乗り換えに14分の持ち時間。この時間で乗り換えと精算をしないと。
なのに、精算にえら~い時間かかって。"急いでるのでどんな方法でもいいから"とにこやかに。
言っても、14分あれば余裕だろうと思っていたら、結局精算が完了したのは4分前。

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この紙切れを握りしめ、いそいでJR乗り換え口にいったら改札で大渋滞。
係員3人が応対してるものの全然。
仕方なく、中に居る人に事情言ってなんとか通してもらって。ぎりぎり予定の横浜線乗車。
今度は八王子で17分の持ち時間。

駅員さんに、あずさの指定券、どこで買えますか、と聞きましたら、今線路内に木が倒れてて動いていない、と。

一難去ってまた一難…。ホントにつぶやきました。

でも、仕方ない。甲府に行くのに一番早い方法は?
結局11時06分発のかいじという特急に乗るのがよいと。
が、11時40分を過ぎてもこない。
団長さんに連絡。"改札を出てタクシーできてください”
なるほど、この人らしい男らしさ。
でも駅員さんに聞いたら特急、47分くらいに着くらしい、という新情報が入ったので、タクシー案は廃案に。

無事"かいじ"に乗り込んで…。すると車内アナウンス。

"大変遅れましてご迷惑をおかけしております。依然倒木の撤去作業は続いておりますので、運行を見合わせる可能性がございます”

一難去ってまた一難…。


でも結局は停まることなく甲府まで。正確にはホールに一番近い石和温泉まで。
そんな訳でリハーサルはとまりながらの一回のみ。
僕の不安は弾くことそのものではなくて。要はね、指揮者の方と一緒にやる、って不慣れで。
タイミングが正直、よくわからない。
でリハーサルの後、指揮の近藤先生のお部屋にお邪魔して。
4年ぶりの再会、いろんな話で盛り上がって。
いろんな話をする中,指揮棒の打点とタイミングのお話を聞かせていただいた。

僕が出るのは2部。なので、1部は客席で見せてもらった。
1曲目はコーラスも交えての演奏。ちょっとうるっとした。
3曲ほど聴かせてもらって、控え室へ。着替えたり用意したり。

本番はホントあっという間に終わってしまう。
何度も練習した曲でも過ぎ去ってしまえば一瞬だもんね。
二回できないし。本当にすべてが一瞬の出来事だった。

終わってからは打ち上げならぬ、"反省会"。
居酒屋で飲み放題メニュー、でも誰ひとり打ち上げ、とは言わない。
指揮の近藤先生もおっしゃっていたけれど、本当に雰囲気のいい、和気あいあいとした、いいバンドなんですよー。一緒にいて楽しい。そんなだから打ち上げ…じゃなく反省会もすごく盛り上がって。
4年ぶりに会うみなさん、当時中学3年だった近藤先生の娘さんは今や高校も卒業され、打楽器に燃えてて。20代だったあの人は30代に…。長い一日だった。

反省会での1ショット。左が団長輿石さん。中央が指揮の近藤久敦先生。
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反省会後,4月のソロでお世話になったダービーハットに顔だして。
馬刺がうまかったなぁ…。煮物もいいダシ。

結局また夜は深くなる。

結局何時に起きる、ということはあまり関係ないみたい。