尿路変更 | 竹原慎二 オフィシャルブログ

尿路変更


4月24日 
シスプラチン投与

この日も一日中点滴のためベッドの上で過ごした

投与日はベッドから動けず不自由な身ではあるが当日は副作用はこないので身体は楽だ 副作用は翌日以降にジワジワ襲ってくる


今後膀胱全摘をすれば何らかの尿路変更をしなければならない


方法は2つ

回腸導管はストーマと呼ばれる排泄口をへそ横につくりそこにパウチという袋をつける

もうひとつは 新膀胱 これは自分の小腸を50センチほど切りそれで新しい膀胱を作る方法 


僕はどちらを選ぶべきか揺れ動いていた


この日看護師が実物のパウチを何種類か持って来て見せてくれた  

想像していたより袋はデカかった

回腸導管のくわしい内容が書かれたプリントもくれた 

新膀胱のメリットはなんといっても見た目
外から見れば以前となんら変わりはない


だがまだまだ新しい方法でこちらの方法を選んだ患者はそれほど多くなく情報が少ない


色々合併症やトラブルが起こる可能性もある その辺は個人差があってやってみないとわからない


それに可能性としては低いが尿道を残す分そこへの再発リスクもある


新膀胱は尿を貯めすぎて一度巨大膀胱にしてしまうと本物の膀胱のように収縮できない 
そうなってしまうと尿が逆流して腎盂炎を起こしたりまた常に残尿があり自己導尿して排尿しなければならなくなる


また新膀胱は脳へはつながっていないため尿意を感じない
そのため時間で管理しなくてはならない 夜も2〜3時間おきに起きてトイレにいかなくてはならなくなる 
とにかく自己管理が重要だ

その点 回腸導管は袋をつけるというわずらわしさはあるもののトラブルの可能性は少ないというし 夜も起きずにすむ 


僕はメリット デメリットを比べ それでもまだ決めかねていた


すると看護師が 試しにパウチをつけてみますか?と言った 


翌日女房に僕が普段履いているズボンを何本か持って来てもらった 

そしてベルトの当たらない位置へパウチをつけ 中に水を300mlくらい入れてみた



泣きそうになった




やっぱり新膀胱の方がいいかな




それでもまだ僕は決断できずにいた

 





つづく








じゃあの。