病理検査結果 | 竹原慎二 オフィシャルブログ

病理検査結果

結果待ちの時間は長く本当に苦しかった
指折り数えてその日を待った


結果が出る予定2日前の3月3日 
A先生から電話があった

「さっきB先生から聞いたんだがチャンピオン 浸潤していなかったって よかった よかったね〜」


僕は天にも登るほど嬉しくて嬉しくて舞い上がった
女房にもすぐ伝え 二人で本当に泣いて喜んだ



これでもう大丈夫だ
BCG治療を頑張ろう 

僕はもう半分治った気にさえなっていた セカンドオピニオンの予約はキャンセルしてもいいんじゃないか?とも思ったが

 キャンセルはあさってでも遅くないとそのままにしておいた 



そして2日後の3月5日 足取り軽く女房と二人でB先生の元へ正式な結果を聞きに行った 



するとB先生から信じられない一言が告げられた


「A先生から第一報が入っているかもしれないんだが 今朝もう一回 色々確認してみた そしたらやっぱり浸潤しているようでね 教授にも確認したんだが ぎりぎりながらT2aの浸潤性膀胱がんです  出来る限り早く治療を始めたほうがいい まず抗がん剤から そして膀胱全摘手術を」 とどんどん話しが進む



「ま 待ってください どういうことですか A先生は浸潤してないと」


「A先生はポジティブな人だからねぇ でも浸潤していることに間違いないです」



言っていることの意味が全くわからなかった A先生の性格で病理検査の結果が変わるのか? 
おとといまでは浸潤していなかったのに2日間でこんな大事な病理検査の結果がころっと変わったりするなんてありえるのか?


そんなバカにした話しがあるのだろうか



なぜA先生からのガセ第一報が入ったのか理由はいまだによくわからないが
いくらなんでもB先生が情報を流さなければA先生は僕に連絡してこないだろう

この二人には不信感でいっぱいになった


僕はパニックで言葉が出なかった
もう何がなんだかわけがわからなかった

隣にいた女房もかなり動揺していたが「セカンドオピニオン受けますので 検査データーを下さい」とB先生にいった 

すると「そうだね 他の医者の意見を聞くことは大事なことだ」ともっともらしいことをいった 
そしてB先生からこちらで病院を紹介するかときかれたが
女房は「結構です すでに2つの病院に仮予約してあります 
○○病院と△△病院宛に診療情報提書を書いてください それから今までの検査データーも」 と突っぱねた 



お前らの紹介する医者なんぞ信用できるか


だが僕は何もできずにただただ落ち込むだけだった そこで女房がテキパキと動いてくれて助かった B先生が診療情報提供書を書いている間に予約していた2つの病院に電話をした 必要な書類と検査データーを看護師から受け取るとその足で郵便局に行って速達書留で送った 
 

僕は車の中で待っていた


すべてをやり終え女房が車に戻ると2人号泣した


今日は良い結果を聞けるものだとばかり思っていた だから帰り道 どこかに寄ってこの2ヶ月心労をかけた女房にプレゼントでも買おうと思っていた
 

だがそれどころではなかった










つづく






じゃあの。