この本読んだ。
巷でもよく耳にするようになった”クラウドコンピューティング”。
コンサルの端くれとして抑えておくべしってことで読んでみた。
【ざっくり概要】
クラウドコンピューティングの概要・歴史・現状・展望等を網羅的にまとめた本で、その定義すら
わかってなかった小職でも案外さくっと読める内容だった。グーグル、アマゾンに代表される
クラウド先駆者の事業戦略や事例等が程良く盛り込まれていて◎。さすが野総という感じ。
要点は以下の5点ね。(Amazonのパクリ満載だけど)
①クラウド・コンピューティングとは何か
IT業界最大の創造的破壊といえる「クラウド・コンピューティング」という概念の説明。
→第1章を読めば世間話にはついていける。
②クラウド・コンピューティングのメリットとは
クラウド・コンピューティングを導入することで、圧倒的な「コスト削減」と
「システムの柔軟性」を両立できることを事例とともに紹介。
→第5章あたり。客と話すならココは抑えたい。
③IT業界の巨人たちの動向
グーグル、アマゾン、マイクロソフトほか、IT業界の巨人たちのそれぞれ戦略の分析し、
クラウド・コンピューティング時代の到来の必然性を明示。
→第3章、第4章あたり。知らぬ間にこんなに世界が動いてたなんて。。。
④クラウド・コンピューティングを自社のビジネスにどう活かすか
業態や企業規模によって、最適なクラウド・コンピューティングとの付き合い方は異なる。
クラウド時代の企業IT戦略に関して、差別化とリスクの2軸を用いたフレームワークを提示。
→第5章あたり。単純明快なマトリックスで、クラウド・コンピューティングの各種サービスを
マッピング。これぞコンサルって感じ。
⑤クラウド・コンピューティングで世界がどう変わるか
クラウド・コンピューティングの影響は広範な範囲におよぶ。
クラウドの影響を受ける分野を列挙し、どのような変化が予想されるかを概観する。
→第6、7章。クラウドが産業界へ与えるインパクトを、サーバーベンダー、ソフトウェアベンダー、
SIer、PCベンダーなど多角的な観点から分析。野村総研の底力を感じる部分。
【ざっくり感想】ここがおもしろい!
読み応えがあるのは第5章~第7章。
今後のクラウドの展望、特に小職の主戦場でもあるエンタープライズ市場へのインパクトに関する洞察
が非常に興味深い。企業がIT戦略の一環として、クラウドコンピューティングをいかに活用していく
べきか、その判断基準とすべく著者が提示しているマトリックスがほんと美しい。
マトリックスのは次の2軸。
差別化の観点:コア・コンテクスト
リスクの観点:ミッションクリティカル・非ミッションクリティカル
この2軸でクラウドを4事象に分け、以下のように分類。
①コア/ミッションクリティカル :自社開発(クラウドに頼らない or プライベートクラウド)
②コンテクスト/ミッションクリティカル :SaaS
③コア/非ミッションクリティカル :PaaS、HaaS
④コンテクスト/非ミッションクリティカル:SaaS
①コア/ミッションクリティカルの業務(企業の競争力の源泉となる業務)は、セキュリティ、信頼性(SLA)、
データ秘匿性、障害時の対応などを考慮すると、当面クラウドへの移行は不可能。一方、それ以外の業務
は加速度的にクラウドに移行するのではないかと、著者は予想しているのね。
さーてこの創造的破壊をビジネスチャンスとして掴むことができるか否か。勝負だ(汗)
巷でもよく耳にするようになった”クラウドコンピューティング”。
コンサルの端くれとして抑えておくべしってことで読んでみた。
【ざっくり概要】
クラウドコンピューティングの概要・歴史・現状・展望等を網羅的にまとめた本で、その定義すら
わかってなかった小職でも案外さくっと読める内容だった。グーグル、アマゾンに代表される
クラウド先駆者の事業戦略や事例等が程良く盛り込まれていて◎。さすが野総という感じ。
要点は以下の5点ね。(Amazonのパクリ満載だけど)
①クラウド・コンピューティングとは何か
IT業界最大の創造的破壊といえる「クラウド・コンピューティング」という概念の説明。
→第1章を読めば世間話にはついていける。
②クラウド・コンピューティングのメリットとは
クラウド・コンピューティングを導入することで、圧倒的な「コスト削減」と
「システムの柔軟性」を両立できることを事例とともに紹介。
→第5章あたり。客と話すならココは抑えたい。
③IT業界の巨人たちの動向
グーグル、アマゾン、マイクロソフトほか、IT業界の巨人たちのそれぞれ戦略の分析し、
クラウド・コンピューティング時代の到来の必然性を明示。
→第3章、第4章あたり。知らぬ間にこんなに世界が動いてたなんて。。。
④クラウド・コンピューティングを自社のビジネスにどう活かすか
業態や企業規模によって、最適なクラウド・コンピューティングとの付き合い方は異なる。
クラウド時代の企業IT戦略に関して、差別化とリスクの2軸を用いたフレームワークを提示。
→第5章あたり。単純明快なマトリックスで、クラウド・コンピューティングの各種サービスを
マッピング。これぞコンサルって感じ。
⑤クラウド・コンピューティングで世界がどう変わるか
クラウド・コンピューティングの影響は広範な範囲におよぶ。
クラウドの影響を受ける分野を列挙し、どのような変化が予想されるかを概観する。
→第6、7章。クラウドが産業界へ与えるインパクトを、サーバーベンダー、ソフトウェアベンダー、
SIer、PCベンダーなど多角的な観点から分析。野村総研の底力を感じる部分。
【ざっくり感想】ここがおもしろい!
読み応えがあるのは第5章~第7章。
今後のクラウドの展望、特に小職の主戦場でもあるエンタープライズ市場へのインパクトに関する洞察
が非常に興味深い。企業がIT戦略の一環として、クラウドコンピューティングをいかに活用していく
べきか、その判断基準とすべく著者が提示しているマトリックスがほんと美しい。
マトリックスのは次の2軸。
差別化の観点:コア・コンテクスト
リスクの観点:ミッションクリティカル・非ミッションクリティカル
この2軸でクラウドを4事象に分け、以下のように分類。
①コア/ミッションクリティカル :自社開発(クラウドに頼らない or プライベートクラウド)
②コンテクスト/ミッションクリティカル :SaaS
③コア/非ミッションクリティカル :PaaS、HaaS
④コンテクスト/非ミッションクリティカル:SaaS
①コア/ミッションクリティカルの業務(企業の競争力の源泉となる業務)は、セキュリティ、信頼性(SLA)、
データ秘匿性、障害時の対応などを考慮すると、当面クラウドへの移行は不可能。一方、それ以外の業務
は加速度的にクラウドに移行するのではないかと、著者は予想しているのね。
さーてこの創造的破壊をビジネスチャンスとして掴むことができるか否か。勝負だ(汗)