昨日は「RE_PRAY」のCS放送、今日は日テレで「notte stellata」の舞台裏、そして先日「GIFT」や「notte」の円盤発売と、プロの快進撃は止まりません。
ちょっと他のことをやっていると
「え?GIFTのBlu-rayってパーカー付き?え?ナニ、この氷解水って…。悪霊にかける聖水みたいなもの~?」
ってな感じで、すぐに情報に取り残されてしまいます。
いやもう、現役の時より忙しいですよね。
「notte」の舞台裏も楽しかったです。
様々な大舞台を経験してきたであろう大地さんのような大女優さんが、あれほど興奮して讃えてくれたのは、結弦くんのファンとして素直に嬉しいですよね。
長年観客の前で演技をされてきた方だからこそ、結弦くんの全身全霊の演技の凄さを理解してくれたんでしょうか。
常に観客に良いものを届けようとしているエンタメ界の人ほど、努力する人の凄さを理解してくれます。
そういう意味では、直前までメンバーとワイワイやっていて呼ばれたらハイハイと出ていくような、そんなヌルいショーを羽生プロはやっていないってことですよね。
むしろ拘束時間が長い分、競技会より負担は増えているように思います。
あの、ずっとトレーニングしている姿を見て、私は北京五輪の時の高木美保さんを思い出しました。
競技の時、6分間練習から自分の時間が来るまで、結弦くんは体を揺らして耳石を整えながら精神統一をしていたじゃないですか。
それに対し高木さんは、1日に何本もある試合の間、ずっと自転車をこいだりして足に負荷をかけ続けていたんです。
私はあれを見て「あんなことをして、足に乳酸がたまらないのかな?」と思っていたんですよ。
少し筋肉を休めてマッサージとかした方がいいんじゃないの?と。
でもきっと、長時間にわたってハードな試合を繰り返すような競技は、ああやって筋肉を眠らせないで起こし続けているのが正解なんでしょうね。
乳酸がたまるどころか、出る試合出る試合、全てで最高の結果を出していましたから…。
つまり、競技としてのフィギュアはほんの数分間だけ筋肉をピークにすればいいわけですが、プロとして2時間以上演技するスタイルだと2時間以上筋肉をピークにしていなければいけないってことなんでしょう。
競技とショーでは肉体に求められるものが違うわけですが、それを理解しているスケーターが他にいるでしょうか。
ジャンプがないから6分間練習がなくても大丈夫、というコメントも聞いたことがありますが、そのユルさは観客に伝わっているんだよということです。
結弦くんの演技は性を超越していると多くの方が言っていますが、女性の持つしなやかな美しさも男性の持つジャンプのダイナミックさも、どちらも持っているのが羽生結弦というフィギュアスケーターなんですよね。
指先から背中の曲線まで全てが美しく、それでいて凛として抜き身の刀のような切れ味もある。
結弦くんの洗練され完成された演技を見ていたら、もう他の人の演技は見なくていいやという気になってしまうのも仕方のないことです。
「notte」も円盤化されますが、1人でも多くの方にこれらの演技を見て欲しいと、そんな風に思ってしまいます。
「RE_PRAY」を見てファンになった人も大勢います。
いつから結弦くんの演技を見始めたとしても遅いことはないんです。
ぜひぜひ、多くの方にこれらの演技を見て欲しいですね。
見て欲しいと言えば「GIFT」の円盤!
ファンの一番の驚きは「Let's Go Crazy」の収録ですよね?
これはプリンスさんが亡くなられていることで、以前、権利を管理している団体より円盤収録の許可が下りなかった曲です
この権利ってやつは大変複雑で、作詞家の権利、作曲家の権利、演奏者の権利と簡単に見てもこれだけ権利が分かれているんです。
「GIFT」は現地での生演奏だったので「演奏者の権利」は無視できるんですが、作詞作曲の権利は財団の考えひとつということです。
しかも「流す(放映、配信)」と違い「固定(円盤化)」は支払う権料が跳ね上がるんですよね。
「GIFT」の多くは現地での生演奏だったので最初から円盤化を見越して複雑な権利のハードルを少し下げていたのかもしれませんが、自分の曲の二次使用にメッチャ厳しい久石譲さんの曲も、以前許可が下りなかった「Let's Go」もある…。
かなり難しいよなあと私は思っていたのですが、そこをクリアしての円盤化!
しかも安い!
本当に凄いです。
久石譲さんは曲を使うことに対しなかなか厳しい方だということですが、ご自分が演奏した音源を切った張ったして使われるのはNGでも、演奏をし直したらOKが出ることもあります。
かつて小塚崇彦氏がナウシカを使った時は別のところに演奏してもらったんですよね?
久石氏の世界観に敬意を払い、音源を切り張りしてボロボロにしたりせず、美しい作品に仕上げてくれれば、許可してもらえることもあるのよと、そんな感じですかね。
「ホプレガ」も傑作でしたが、あれがあったから「あの夏へ」という至高の作品が生まれたんでしょう。
何事も、その世界を表現しようとするリスペクトがあるかどうか、ですよね?
まあ、夢のまた夢ですが、久石譲さんの音楽とチームラボの描き出す美しい自然の映像をまとった、幻想世界のようなショーで結弦くんが滑るところが見たいなぁなんて、そんな妄想をしてはニヤニヤしちゃう今日この頃っす
以上