昨日ネットのニュースで、競走馬が熱中症による多臓器不全で死んだという記事を読みました。
実を言うと、先日行った福島県の「相馬野馬追祭り」でも、馬が数頭、熱中症で体調を崩して回復せず、そのうちの一頭が殺処分されたという記事を目にしていました。
毎年「野馬追い」は滅茶苦茶暑くて見ているだけでも死にそうになるんですが、今年は本当に苛酷だったようで、見ている最中に何度も救急車が会場に入ってきていました。
お祭りの翌日、報道ステーションで「野馬追い祭り」の救護所に密着していた映像が流れていたのですが、次々運び込まれる人たちの姿を見て、あの会場の一角でこんな事態が起きていたのかとちょっとビックリしてしまいました。
で、報ステの映像を見る限り倒れている方の多くは中年の男性だったようです。
もしかすると、楽しくビールを飲みながら観戦していて熱中症になってしまったのかもしれませんね。
ビールは利尿作用があるため、飲んだ分以上の水分を体から排出してしまうんですね。
そのため、ビールは水分補給にならないだけでなく、むしろ熱中症を促進してしまうんです。
そのあたりは最近の情報番組でうるさいくらいやっているわけですが、そうはいっても暑い日にはビールという習慣はやめられないんでしょう。
救護所ではヒヤロンのようなものを使って後頭部を冷やして横になっているしかないそうでしたが、大概の人は少しミネラルと水分を取って寝ていれば回復します。
でも回復しない人も結構いたようで、私達が見ている場所のすぐ後ろの道を何度も救急車や担架が通っているのを目にしました。
でも、観客よりきついのはもちろん馬と騎馬武者たちだったわけで、毎年馬場の中に救急車が入っていくのは見ていました。
毎年毎年、この暑いのに甲冑身につけてるんだから大変だというのはわかっていたわけですが、今年は馬も人間も、酷い時は点滴を打ちながら出ていたというのを聞いて、その苛酷さに改めてびっくりしました。
まあ、今年は暑さで進行のグダグダさにさらに磨きがかかり、もう何をやっているのか分からない状態です(笑)
見ている私達も「死なない」ことを最優先にしていたので、ぶっちゃけ楽しむのは二の次でした(笑)
まあ、あんなグダグダな祭りを千年以上も続けてきた相馬市ですが、さすがに馬が死ぬような事態となっては色々考えなくちゃいけなくなったようで、再来年からは日程を変えることを検討しているようです。
5月くらいの気候のいい時期に開催したら、きっととんでもない規模のお祭りになるんじゃないでしょうか。
まあ、あの小さな町でどれくらい観客を受け入れられるかというのもちょっと問題になるような気もしますが、それでも5月だったら普通に楽しめるような気がします。
で、先日も少し紹介しましたが、こういった暑い場所で命を守る為にはそれなりに準備が必要です。
お祭り会場では飲み物やかき氷なども売っていますが、ちょっと移動するだけで汗が噴き出るので、基本すべて飲み物は持参するのが無難です。
冷却用品も持参です。
そこは長年ボランティアで冷却グッズを使っているので、私達も一通り持って行きました。
まず、絶対に必要なのは「白っぽい上着」と日傘と日焼け止めです。
元々観覧席は日傘は禁止なのですが、最近はそういうことも言ってられないようで、多くの方が日傘を使っていました。
私達は直射日光のあたる観覧席を諦めて木の陰になる場所を選んで座ったのですが、ハンディファンより日傘の方が直接的に温度を下げてくれます。
あと、黒い服より白い服の方が太陽光を跳ね返すぶん2~3度体感温度を下げてくれます。
これは馬鹿にできない差です。
次に必要なのは冷たい飲み物です。
冷たい飲み物を持ち歩くにはクーラーバッグが必要ですが、私はペットボトルが4本入る小さめのバッグの中にさらに保冷袋を入れて、2重にして持ち歩きました。
数時間のイベントですから飲み物は2本で十分ですが、うち一本は凍ったまま入れておきます。
そしてその周りにビニール袋に入れた氷のパックを数個入れておけば、飲み物はしばらく冷たい状態を維持できます。
もちろん最近はやりの冷却グッズも複数持って行きました。
去年から人気が出ている「クールネック」などの首につけるリングも、クーラーバッグに入れておけばいつでも冷たい状態を保てます。
友人は私が誕生日にプレゼントした、機械的に冷やせるものを持ってきていましたが、首を冷やすタイプのものはしばらくつけていると冷たさを感じなくなってしまうんですよね。
首を触ると確かに冷たくなっているんですが、その冷たさに慣れてしまうようです。
もちろんないよりはあった方が絶対いいと思いますが、それだけで体温を下げられるものではないというのは理解しておいた方がいいと思います。
ハンディファンは、外気温が体温より低い時には効果を発揮しますが、気温が上がってくると意味をなさなくなってしまいます。
風で気化熱を奪い冷たくするわけなので、湿度と温度が高いとただの温風になってしまうんですね。
なので、日中の高温の時は使えませんでした。
意外と使えたのは、私達が長年夏のボランティアで使っていた「シャツクール」でした。
最近は夏のボランティアも、クーラーのある場所で休憩を取らせてもらっているので、そこまで暑さ対策はしなくなっていたんですよ。
でも、かつては炎天下で労働しても休むのはせいぜい日陰のブルーシートの上といった、過酷な状況で作業していたんですね。
その頃は「シャツクール」をずいぶん使っていたのですが、最近はちょっとそこまで過酷じゃなくなっていたみたいです(笑)
で、何年か前に買ったシャツクールが少し残っていたのでそれも持って行きました。
過去にも何度か書いてきたと思いますが、シャツクールには効果的な使い方があります。
乾いたシャツの上にかけても冷たくはならないんです。
シャツクールは、濡れた肌着などに吹きかけるのが一番効果が上がるのです。
今回私は「共に前へ」展で購入した水色のバンダナを持って行き、それにシャツクールをかけて首に巻きました。
今回、これが一番効果がありました。
アメーバピック、上手く貼れていなければごめんなさい
(あ、なんだかこれ詰め替え用みたいだけど時間がないのでスルーです)
もちろん、バンダナも濡れていないといけないので、クーラーバッグの中の氷の、解けた水でバンダナを濡らし、軽く絞ってそこにシャツクールをまんべんなく吹き付けました。
そしてバンダナを三角に折って首に巻いたわけですが、体感的にはクールネックより冷たく感じました。
テレビなどでは、ああいったミントなどのスースーする成分は物理的に体を冷やすわけではないと説明してるわけですが、それでもどういうわけか効くんですよね。
以前、暑さで朦朧としていた時もコンビニで購入したギャツビーか何かのクールタオルで生き返ったことがありますが、実際に効果があるからアラブの国ではミントティーが愛飲されているんでしょうね。
というわけで、今回アメーバピックとやらで「シャツクール」を貼ってみました。
もちろん企業からお金はもらっていませんよ(笑)
っていうか、私がここ最近使っていたのは「シャツクール・ストロング」ってやつなんですが、今回Amazonで探していたら「モンスタークール」ってやつも発見してしまいました(笑)
なんすか、モンスターって
ストロングより凄いの?
他にもいっぱいクール商品がありますが、他のは使ったことがないので紹介できません。
もちろん、薬局やスーパーで売っていることもありますので既に使ったことのある方もいるかもしれませんが、ボランティアで10年ほど愛用している「シャツクール」のポテンシャルを改めて感じた「相馬野馬追祭り」でした。
涼しい時期に開催日時が変更になったら、その頃にまた騎馬武者を見に行ってみたいですね。
以上