7.1~2の二日間、いつもの飯舘村で草刈りボランティアをしてきました。

土曜日の朝はわずかに雨が降っていて、土砂降りになったら作業は中止になるかもしれないけどこのままであれば涼しいかも…と、ちょっと微妙な雲行きでした。

今までの経験上、炎天下になるくらいなら小雨の方が体力的に楽なのは分かっています。
よっぽど酷い雨にならない限り、カッパを着て長靴を履いてツバ付きのキャップをかぶれば体が濡れることはありません。

嫌なのは暑さです。
目眩がするような炎天下が一番きついのです。


作業開始の時間になっても、霧雨のような状態なので私はカッパを着ることにしました。
友人達は二人とも東京マラソンでもらった黄色いボランティアウエアです。
このボラウエアは汚れ作業に本当に重宝しています(笑)



土曜日の作業場所は、敷地の奥の若くて細い桜の木がある場所です。
※数年前に私が警戒中のおまわりさんに職質を受けた場所です(笑)

そこはちょっと目を離すとすぐに人の背丈ほどの雑草が茂り、桜の木の方が負けてしまいそうになっています。


仮払い機を軽トラに積んでいざ出発!



友人達と他の方々は仮払い機で下草を刈りますが、目の悪い私は危険なので桜の木の周辺の刈り残しを手鎌で切ったり桜にまとわりついている葛(くず)のツタを桜から取り除いたりします。

日当たりが良くないところではこの葛がものすごく繁殖していて、ありとあらゆる植物に絡みついています。

別名「グリーンモンスター」とも呼ばれているそうですが、桜だろうが鉄塔だろうが太陽光パネルだろうが、手当たり次第に巻き付くのでこれを取るのが一苦労です。

桜も大きくなれば多少のことでは枯れませんが、小さいうちはこういった植物に負けてしまうこともあるそうで、周囲には2~3本、枯れてしまった桜の木がありました。


うちの近所を歩いていても、手入れのされていない桜の木の幹にツタのような植物がびっしりと巻き付いているのを見たことがありますが、綺麗に花を咲かすためにはそういった手間暇をかけて大切にしなくちゃいけないということですね。

グルグルと巻き付くツタを切りながら
「私に何かあった時『私はあの時助けていただいた桜です』とか言って桜の精が現れて私を助けてくれないかしら。いや…助けてもらえそうなところで『ちょっと待ったぁ!良くも俺をブチブチ切りやがったな、ゴルア!』って葛の精に足を引っ張られるかも…」
な~んて妄想をしながら、1人孤独にツタを外していた私(笑)

みんな仮払い機を使っているので近づけなくて、作業はいたって孤独なんですよチュー




日曜日は少し平らな場所に移動です。



ここは日当たりがいいせいかツタはほとんど見つからないんですが、ソメイヨシノの病気でもある「天狗巣病」が大量発生しています。

とにかく人手が足りないので天狗巣取りは私一人でやっていたのですが、新しく買ったノコギリの切れること切れること(笑)

去年はあんなに苦労したのに、今年はサクサクと切れます。


ただ、私の手の届く範囲しか切れないのと、時間がなかったのでほんの少ししか切ることが出来なかったのはちょっと心残りです。

とりあえず、多少は綺麗になりましたが敷地が広いので、草刈りが出来たのは全体の1/10にも満たない範囲です。



それでも多少綺麗になったんですよ。



最近はずっと、縁あって飯舘村の桜のお世話をしていますが、災害ボラの方は年々参加が厳しくなってきています。

それは自治体が「知らない人がウロウロする状態を管理できない」ため、市内に住んでいるか勤めている人間以外のボランティアを受け入れていないことが多いからなんですね。

先日も友人が越谷の水害地域のボラに行っていましたが、越谷在住の方の会社の社員という名目で参加したのだそうです。

床下浸水してしまうと床の下に入り込んで泥をかき出す作業が生じるので、体力的にはかなり厳しい作業になってきます。
特に今の時期は暑さとの闘いにもなってきますしね。

こういう作業こそ経験がものを言うので、ベテランボラをもっと活用して欲しいものですね。



今もまた九州の方で水害が発生していますし、まず最初は「命を守る行動」をとること。そしてその次は「力を合わせて立ち直る」ことが必要になると思います。

自治体も、速やかにボランティアを集めるにはどうすれば良いかを常日頃からシミュレーションしておいて欲しいですよね。

一気に大量にボラを集める自治体と、ボランティアの募集すらできない自治体と、地域によって様々な対応の違いがあったりするので、そこは自治体同士の連携などもやっておいた方がいいかなと、ちょっと思うこともあります。


明日は結弦くんがエブリィに出てくれますが、最近はいつどこでどんな災害が起きても不思議ではなくなってきています。

私達も、心の片隅に「困っている人がいたら力を貸す準備はある」という気持を常に持っていたいですね。




余談ですが、今回久しぶりに腰を痛めました(笑)
しかも、最近は油断をしていて湿布もファイテンも持って行っていなかったんですが、友人がファイテンのパワーテープを持っていて助かりました。

慣れはいかんです。

そこは常に用心ですね。




以上