きよりんこと清塚信也さんが、ホテルで心霊現象に遭遇したそうです(笑)


動画を見て私が思ったことは

「うん、心霊現象ではなく物理現象だな」

でした。



現場を見ていないので正確なことはもちろん分かりませんが、ネット記事のコメント欄でいくつか書かれていた通り「振動」や「気圧」が何らかの影響を与えたということも十分考えられます。

その上で私の見立ては

・引き出しがもしレールの上をスライドするタイプであれば、レールの上をすべる滑車がゆるくなったかレールの角度が変わったかで、僅かな力で動いてしまう状況なのではないか?

でした。



これは結構あることで、私が長いこと使っていた会社の袖机もそうでした。

古くてレールの角度が傾いていたのか、手前に重いファイルを入れると何かの拍子にゆっくりと引き出しが出てくるのです。

そうなると「ん、もうっ!」とブーたれながら重いファイルを奥にずらさなければいけなくて結構イライラものでした。

それはつまり、本来なら奥に引き出しの重心がなければいけないものが、レールが傾いて手前に重心がきてしまっているんですね。
普段は中に入っているものの重さでバランスが保たれているんですが、何か他の要素が加わることでバランスが崩れ移動を始めてしまうわけです。

私の引き出しの場合、上の引き出しを閉めた衝撃とか、重いファイルを手前に入れてしまったことによる重心の移動が主な原因でした。


清塚さんの動画を見る限り、動かない時は全く動かないようなので、普段は辛うじてバランスがとれているんだと思います。
それでも動きを見る限りかなり軽く動いているのでレールは緩いんでしょう。

じゃあそこに何が加わって動き始めるのかというと、「気圧」もしくは「振動」は十分に考えられることです。

ただ、例え排気をして室内の気圧が上がったとしても、ホテルはドアの下などに隙間があって引き出しを引っ張るほどの気圧は上がったりしないと思います。

そうなると一番有力なのは「振動」ですかね。



振動ってイマイチピンとこない人も多いと思いますが、例えば同じフロアのどこかで誰かがシャワーを浴びていてその排水が配管を通っていたら、それだけでその配管は振動しています。
そして壁に留められたボルトなどを伝って壁も振動するんです。

人間が感知できる振動であればすぐさまクレームになって、ボルトと壁の間に緩衝材を入れて振動を取らなければいけなくなります。

そうやって人間が「音」として感知できないレベルまで振動を消すんです

でも、ゼロにすることはできないので、人間が感知できない範囲であれば微細な振動はそのまま放置されてしまいます。



なので、想定されることは
①レールが緩く、引き出しのバランスがギリギリ。
②バランスがギリギリだから物を入れたらバランスが崩れる。
③いつ動き出してもいい状態のところで壁から振動が伝わり、ゆっくり動き出した。

と、こんなところなのではないでしょうか。



心霊現象で引き出しを開けるというような物理的なものは結構なエネルギーが必要なんですよ。
そんなエネルギーがある状態では簡単に録画なんてできないだろうな、というのが長年オカルトを勉強してきた私の最初の引っかかりです。

本当に、どういうわけか心霊現象というのは録画しようとすると録画できなくなるものなのでショボーン

なので、かなりの速度で開いたり閉まったりする、中の物がいつの間にか出ている、押さえに使っていた椅子があらぬ方に動いていた、などの現象がない限り物理的に何か原因があると思っていいと思います。


あ、でも清塚さんはひとつだけ絶対にやっちゃいけないことをしちゃっていましたね。
それは「話なら聴くぞ」と声をかけてしまったことです。

まあ、今回は心霊現象じゃないと思うのでいいんですが、もし本当の心霊現象であれば、そこは「俺は何もしてやれないからな」と言わなきゃいけないんです。

少しでも同情したりその存在を認識しようとしたりすればついてきちゃうので、そこはきっぱりと「何もできない」と突っぱねなくちゃいけません。

怒って酷いことをされたらどうしようなんて考える必要はありません。
目を合わせずスルーすれば何もできません。


私はたびたびアンチに対して「相手をせずスルー。嘘を吹聴している時は粛々と事実をもって訂正」と言っていますが、アンチというのは肉体を持った悪霊と一緒なので
「その存在を認識しただけでついて離れなくなる」
存在なのです。

悪霊というのはその存在を見て認識して怯えて欲しいのです。
だから「そもそもそんな存在などいない」というスルーが一番効きます。

悪霊と違い、人間の場合は嘘を吹聴して他人を騙すので厄介な部分もありますが、騙される人間は同じ根っこを持っているからアンチの言葉を信じるのです
そこは静観して、迷っている時だけ嘘を指摘して手を差し伸べてあげればいいのです。


まあ、触らぬ霊に祟りなし。
自ら触りに行くのはやめておくに限ります。
ただ、「ヤバイのいますよ~!全部嘘ですよ~」と注意喚起するだけにとどめておくのがいいと思います。





そうそう、昨日、adoさんが「ワンピース」の作者の尾田栄一郎氏の娘だという噂が広まっているという記事も目にしました。

なんで?
adoという名は狂言の、主役がシテ、脇役がアドというのからつけたとハッキリ言っているのに、それを信じず「adoを逆に読めばodaになる」というのが広まっているというのがもうビックリです。

人間は、信じたいことしか信じないといういい例ですね。



最近、オカルト的なものをテレビで取り上げるのはタブーになっていますよね。
「ありもしない不安を煽って視聴者を不安にさせる!そういうのが宗教などに走らせる原因だ!」
ということらしいんですが、そのせいかYouTubeなどで30年も前に否定されたオカルト話がいまだ真実のように語られていてビックリします。


どんな話もすぐに鵜呑みにせず、少し頭で考える癖をつけておかなきゃいけませんよね。



以前書いたことがあるかもしれないんですが、昔私の会社で本当にあった会話を参考までに書いておきます。


A「おい!B!さっきトイレ行ったろ?電気つけっぱなしだったぞ!ちゃんと消せよ電気くらい」
B「え…俺ちゃんと消したぞ。消したのを確認してから出たぞ」
A「え…?だってついてたぞ…」
B「もしかしたら…やっぱりあの噂は本当だったんじゃないのか?ほら、幽霊が出るって…」
A「え…?」

当時わが社では幽霊が出るともっぱらの噂で、ビビリなA君は顔面蒼白です。
仕方ないので助け舟を出してあげることにしました。

私「おい、A、その話はBが嘘をついていたら簡単に終わる話だぞ。つーか仕事しろ仕事」
B「てへぺろ


とまあ、こんな具合で怖がりな人間を怖がらせるなんて赤子の手をひねるくらいに簡単なことなんです。

もちろん、解明できない不思議なこともいっぱいありますが、大半は勘違いだったりわざと嘘を流したりしていることだったりします。


怒らず、怖がらず、どうしてなんだろう?と頭を使えば大概のことは解決できるはずです。

そうじゃないと人生騙されまくっちゃいますよ~ウインク




以上