結弦くんのアイスショーを見ました。

派手な演出も照明も無し。
ほんのわずかなスタッフだけでの撮影というアイスショーでしたが、素晴らしい身体芸術の前にはそんなものはいらないんだということを改めて感じたショーでした。



最初、見覚えのない衣装だったので、本当に新しいショートの披露なのかな?でもこの衣装だとフリーのコンセプトと被るな、なんて一瞬思ったんですが、違いましたね。
「ホワイトレジェンド」と「花になれ」でした。

思えばこの二曲は、震災からソチシーズンにかけて度々エキシやショーで披露されていた曲で、結弦くんにとっては10年の節目に披露するにふさわしい曲だったんでしょうね。





結弦くんの演技を見ていつも思うのが、トウピックの使い方が本当に繊細で巧みだなあということですね。
緩急だけではなく止まるべき時にピタリと止まるその切れの良さは、トウピックを自在に使って動きをコントロールしているからですよね。

それ以外にも「ホワイトレジェンド」の4Tの着氷の流れ。
4回転を軽々と跳んで、着氷後にフリーレッグをつくことなくそのままスパイラル。
しかもスパイラル中に上体を起こしポジション変更をしさらに足を上げる。

これだけの動作を4回転から一度もフリーレッグをつかずにごく自然にやっているんですから恐れ入ります。

久しぶりのパンケーキツイズルも大好物です(笑)


「花になれ」は、昔のあの初々しい美少年っぽい演技も好きだったのですが、今回はすっかり美しいお兄さんになっていて、結弦くんにだけは本当に「年月は残酷」という言葉が当てはまらないんだよなあと、ちょっと唸ってしまいました。

みんな歳を取るはずなんですよ。
結弦くんも確かに取っているんですよ。

でも、ソチから7年以上が経つというのに、結弦くんに関しては決して
「うわぁ、オッサンになったなぁ」
と思うことがないんですよね。

これは本当に奇跡です。


最近、LGBTQについて色々取り上げられることが多いですが、結弦くんの場合は性を分類できそうにないんですよ。
男性とか女性とか、はたまた両性とかいうのではなく、演じるものによって何にでもなれるという意味で。

結弦くんの中ではそもそも、演じるにあたって性は全く関係ないんだろうなと思うことがあります。
ピンクだろうがお花モチーフの衣装だろうが、結弦くんにとって大切なのは「美しいかどうか」なんだろうなと、しみじみ納得してしまうわけです。

今回の衣装も、淡いオレンジから肩にかけてうっすらと藤色が入っていて、しかも背中には藤の花です。
一見地味ですが、こんなに高貴で上品な衣装はなかなかないぞという感じでした。

もしかしたら「天と地と」のセカンドバージョンとしてデザインされた物でしょうか。
そんな風に思ってしまうくらい、この衣装もまた素晴らしい芸術品のように思いました。



今回の24時間テレビは福島を多く取り上げてくれていたので、他にも興味深いコーナーがたくさんありました。

さすがに全部は見られていませんが、ほとんどの部分を録画していますので、HDDを整理しがてら少しずつ見ていきたいなと思います。



最後に。

結弦くんはずっと「金メダルを取って人々に笑顔になって欲しい」と言って頑張ってきたわけですが、もうその荷物は下ろしてもいいんじゃないかと私は思うようになってきました。

もう結弦くんの笑顔だけで十分みんな幸せになれているよ、と。
結弦くんが今までどれだけ頑張ってきたかをみんな知ってるから、結弦くんが幸せそうにしてくれているだけで私達も幸せだよ、と。

誰かに幸せになって欲しいと願う結弦くんのその心だけで、十分みんな幸せになれているよ、と。


まだまだコロナ禍もおさまらないけど、結弦くんが夢を追いかけている姿を見られればそれもひとつの希望になるので、夢に向かって楽しく突き進んでいって欲しいなと、老境に差し掛かったおばちゃんは思うわけです。


美しい演技を有難う。

次の演技もとっても楽しみ!ラブ



以上