最近、また自称ジャーナリストの方が「とんでも本」を発売し、フィギュア界隈をイラつかせています。
名前から言って、青嶋某の別ペンネームかしら?それともネトウヨっぽいから筆者はアネ◯イチカ氏本人なのかも?(笑)なんて思ったりもしましたが、なんにしても過去に散々検証されてほぼ結論が出ている問題を、自分の本を売るために持ち出してくるあたり、陰謀論者の闇は深いのだと再認識させられました。
まあ、陰謀論者は自分の信じたものを変える柔軟な思考力を持っていませんからね。
そこはもう、本当なら触らないに限るんです。
スケ連を悪の組織と信じる方々が頑迷に語り継いでいる「アルメニアのリンク問題」は、一部のマオタと呼ばれる偏狭な真央ちゃんファンの人達にとって
「真央ちゃんはスケ連に潰された」
と信じる心の拠り所としている問題です。
これは、ソチの後、マオタが騒いでいるのをリアルタイムで観察していましたが、私が見る限り既に結論は出ていたように思います。
私も、フィギュアを調べるようになってしばらくして多少その問題に触れたことがあります。
それを今頃また持ち出してくるのは、平昌以降のファンなら騙せると思っていたのか、はたまた筆者は真央ちゃんのファンではなくその知名度を利用したいだけなのか、そもそも柔軟な思考が無く事実を絶対に受け入れられないか、のどれかでしょうか。
真央ちゃんは、スケ連が用意したアルメニアの劣悪なリンクで練習させられて調子を崩してショートをボロってメダルを逃した。
それが陰謀論者達が信じていることです。
「砂の混じった劣悪な氷で練習させられ、エッジがボロボロになった」
「アルメニアのリンクは経営破綻していて、空調も止まり選手は体調を崩した」
というのが陰謀論者の「証拠」でしょうか。
でも、既に多くの人が指摘しているように、真央ちゃんはアルメニアの後の方が調子を上げているのです。
「アルメニアで調子を崩したからショートでミスをした」わけではないのです。
私は特に真央ちゃんのファンというわけではないので、フィギュアを色々調べていくうち知り得たことしか理解していません。
あくまで傍観者としての立場だったので、知らないこともあるかと思います。
ただ、この問題は度々現れる亡霊のようなものなので、今後騙されることのないように、多少は知っておいて欲しいとも思うわけです。
なので、私が知る限りの範囲ではありますが、時系列を追って説明したいと思います。
まず、ソチオリンピックからフィギュアに新たに「団体戦」が加わりました。
しかし、団体戦から個人戦までの間、女子は10日ほど空白があります。
日本に帰ってくるのは移動の距離的に論外です。
それでスケ連は選手の為に、ソチに気候が似ていて距離的にも近い、アルメニアにリンクを借りることにしたわけです。
ただし、この練習はあくまで団体戦に出ていた選手のみが対象です。
団体戦に出ていない選手は個人戦からの合流となりますので参加していません。
日程的には大体以下になっていたかと思います。
2/6 団体戦 男子SP(羽生)
2/7 オープニングセレモニー
2/8 団体戦 女子SP(浅田)
2/9 団体戦 男子FS(町田)
団体戦 女子FS(鈴木)
2/13 個人戦 男子SP
2/14 個人戦 男子FS
2/19 個人戦 女子SP
2/20 個人戦 女子FS
結弦くんは個人戦まで7日、まっちーは4日。
女子はアッコちゃんが10日、真央ちゃんが11日開いている感じです。
個人戦の2〜3日前から公式練習が始まりますから、リンクに乗れない期間はこれより短いですが、試合と試合の間が中途半端に開いているわけです。
ソチの日程を把握した時点でスケ連は、選手が練習する為のリンクを確保する方向に動きました。
平昌の時、ロシアチームは新潟のリンクを練習リンクとして確保しました。
団体戦に出るチームは、各国そうやっているのです。
そして、前年にアルメニアのリンクで合宿を行って状態などを確認し、日本選手の練習場所と決定したわけです。
しかし、男子はアルメニアに行くのも微妙な間隔で、まっちーにいたっては行く意味がありません。
結弦くんも、移動の期間を引けば、公式練習まで実質2〜3日しか練習出来ません。
移動による疲労を考えればほとんどメリットはありません。
元々喘息持ちですから短期間に何度も飛行機移動をするのはむしろリスキーです。
それで結弦くんは、空いた期間を疲労の回復に当てることにしたようです。
結局、アルメニアのリンクを使ったのは団体戦に出た真央ちゃんとアッコちゃんの2人だけということになりました。
練習リンクとしては、真央ちゃんの前のコーチでもあるタラソワコーチがリンクを貸してくれるという話もあったようですが、真央ちゃんはそこには行きませんでした。
私は以前、国ぐるみでドーピングをするような国だからロシア国内のリンクは警戒したのか、もし真央ちゃんが金メダルを取ったらタラソワコーチのロシアでの立場がまずくなるから遠慮したのかと考えたのですが、最近、もしかするとアッコちゃんがいたからなのかもしれないな、とも考えるようになりました。
タラソワコーチがアッコちゃんまでロシアのリンクで練習していいと言ったかどうかはわかりませんが、真央ちゃんは、アッコちゃんと2人での練習を選んだのかもしれないなと、そんな風にも思えてきたのです。
ロシアのフィギュアに対する異常な盛り上がりを見れば、ロシア国内ではメディアにも警戒しなければいけませんからね。
メディアを避け、落ち着いて練習出来る環境があるのであれば、それは悪いことではないでしょう。
何にしても、アルメニア行きを決めたのは選手とその周辺の判断です。
アルメニアのリンクは確かに設備は酷かったかもしれませんが、メディアに追いかけられることもなく、アッコちゃんと2人きりの貸し切り状態だったこともあって2人は大変楽しんでいたそうです。
その辺りの様子はソチ後に連載されたアッコちゃんのコラムにも書いてあります。
2人は、2人きりのリンクを喜んでいたのです。
ただ、問題があったとしたら、アッコちゃんのウオノメが悪化して、ジャンプの為に悲鳴が上がってしまうため、真央ちゃんがそれを心配したという点でしょうか。
「こんな私の姿を見ながらの練習では、せっかく調子が上がってきた真央も、ペースを乱してしまうかも……」
コラムの第5話で、アッコちゃんはこう書いていました。
そうです。
真央ちゃんはアルメニアで調子を上げていたのです。
実際、当時のニュースでも、行く前より後の方が3Aの確率は上がっていると報告されています。
真央ちゃんはアルメニアで体調も崩していませんし、ジャンプの調子も上げています。
これは数字も示していますし、一緒にいたアッコちゃんも言っている通りの「事実」です。
アルメニアのリンクは氷に砂が混じっているなどして質が悪く、エッジがボロボロになって研ぎ直す必要があったというのも「アルメニア問題」のメイン問題のひとつですが、「研ぎ直す必要があった」ということは「研ぎ直せばちゃんと使える」ということでもあります。
場所はオリンピックです。
オリンピックに参加するのはフィギュアスケーターだけではありません。スピードもショートトラックもあるのです。
エッジシャープナーが同行してないはずがありません。
もちろんスケーターにはお気に入りのシャープナーがいますので、誰が研いでもいいわけじゃありません。
でも、幸いなことに真央ちゃんのコーチは信男コーチです。
信男コーチは古い時代の方なので、エッジの手研ぎができるのです。
手研ぎとはどうするのかというと、こんな砥石を使って手で砥ぐわけです。
(※こちらの記事よりお写真をお借りいたしました)
信男コーチの時代は砥ぐ機械がなかったようで、皆さん手で砥いでいたそうなんですね。
なので、信男コーチは今でも教え子のエッジの調整は手研ぎでするのです。
信男爺がボロボロのエッジのまま真央ちゃんをリンクに上げることは絶対にない、ということなんですよ。
真央ちゃんは、アルメニアのリンクでは調子は崩さなかった。
むしろ調子は上がっていた。
エッジは調整可能だった。
だとしたら、真央ちゃんがショートでボロった理由はなんでしょうか。
それはメンタルしか考えられないのです。
しかし、じゃあ何故ベテランの真央ちゃんがメンタルをやられたのかと考えれば、それはもう、あのロシアの異様な応援かな?と私は思うのです。
これもアッコちゃんのコラム記事に書いてあったことですが、団体戦のトップバッターはショートを滑った結弦くんです。
そして、結弦くんは最初に演じて気になったことを、後から滑るチームのみんなに伝えていました。
それが、
「歓声が大きくて曲が聴きとりにくいから注意した方がいい」
です。
テレビで見る限りはあまりわからなかったことですが、ロシアはとにかくロシア選手に対する応援がうるさかったそうです。
ロシア選手ではない時でも「ローシーア!ローシーア!」と、それはもう大騒ぎです。
日本のように名前がコールされたら静かにする、なんてマナーは無い国もあるのです。
結弦くんが、そのロシアコールを羽生コールと聴き違いをしていて
「オレ、期待されてるぅ!」
と気持ち良く滑り、最高の演技をしたのに
「よっしゃー!…あれ?拍手少ない〜。どうして?」
とやっていたのは「KENJIの部屋」でもやっていて、ちょっとしたおとぼけ話にもなっていますよね?(笑)
つまり、選手達がそんな対策を考えなきゃいけないほど、観客は騒ぎ、曲が聴き取りにくく、会場全体から圧をかけられてやりにくかったということなんです。
もし、エッジがボロボロになって研ぎ直しも出来ず体調も崩していたのであれば、翌日のフリーであんな神演技が出来るはずはありません。
真央ちゃんはショートの後、信男コーチと話しをして
「自分は怪我もしていないんだから出来る」
と切り替えたと後日話していましたよね?
体調が悪かったとか、エッジがボロボロだったとか、そんなことがあったら1日で回復するわけはありません。
そもそもアクセルはアルメニアに行く前の団体戦でも失敗しています。
アクセルの確率は、元々それほど高くはなかったのです。
プレッシャーに晒されてマイナスのメンタルになってしまった時は、どんなにベストコンディションを維持していてもミスをします。
だからこそ真央ちゃんは、平昌のネイサンについて「自分と同じ」だと言ったのでしょう。
プレッシャーは誰にでもある。
国や家族やファンの期待、スポンサーに対しての責任感、様々なものが選手から「平常心」を奪っていきます。
確かにソチの会場は異様な雰囲気だったのでしょう。
それをポジティブに変えるため、団体戦の前に結弦くんは
「あの声援は自分を応援していると思えばいい」
とみんなに伝えたのだと思います。
そうやって、結弦くんはブーイングすらも自分を応援していると考えて、プレッシャーを飲み込んで金メダルを取ったのです。
エッジは研ぎ直せるし、体調も良かった。
ジャンプの調子はアルメニアで上向いていた。
これで、メダルを取れなかった責任の所在をスケ連に見つけるのは無理があります。
スケ連に潰されたと騒ぐ人達は、選手は何でも操り人形のようにスケ連に従っていると考えているのかもしれませんが、スケ連が日本人選手を潰す理由がわかりませんよね?
日本人選手を潰すとしたらライバルの国でしょうし、ソチの場合そんなことが出来たのはロシアという国しかないと思います。
でも、真央ちゃんを錦の御旗に掲げる人は決してロシアを批判しません。
タラソワコーチは真央ちゃんを愛してくれているから、だからそんなことはしないと思っているのでしょうか。
タラソワコーチだけがロシアではないのに、ロシアより自国のスケ連を悪者にするなんて、意味が分かりません。
結弦くんに金メダルを渡す代わりに真央ちゃんが潰された、なんて荒唐無稽な陰謀論を唱えている人もいますが、結弦くんは日本のスケート界では外様です。
実権を握っているのはやはり関西と名古屋でしょう。
そんなスケ連が真央ちゃんを潰して結弦くんに金メダルを献上するはずがありませんよね?
城田さんをスケ連の女帝と言う人達もいますが「アイツは不正を働いてスケ連を追い出されたヤツだ!」と言いながら、何故そんな人に、まだそれ程の権力があると信じられるのか、私にはその思考回路が理解出来ません。
あの本の著者の略歴やその後の発言も見てみましたが、原発反対論者などに良くいる、裏取りをしないで騒ぐ連中と同じジャンルの人に見えます。
しかし、簡単に嘘だとわかることを世に問うて、著者は何をしたかったのでしょうか。
そこに、結弦くんとデニスの話題を絡めたのも意味が分かりません。
これは単純に、老若男女問わず日本人に人気があり、一般層にも絶大な人気のある真央ちゃんの名前を利用し、結弦くんを辱めようとしていると解釈していいのではないでしょうか。
つまり、一般層にも数多くいる圧倒的多数の真央ちゃんファンに読ませることで、結弦くんの功績に少しでも傷つけたいと考えたのではないか?ということです。
真央ちゃんの味方をするフリをして、マオタの怒りを結弦くんに向けようという感じでしょうか。
少なくとも、日本のメディアによってデニスの名誉が傷つけられたというのは大げさです。
メディアはどちらかというと結弦くんに非難が行くような書き方をしていました。
結弦くんのアンチが羽生ファンのフリをして、デニスのSNSに誹謗中傷のコメントをしたのは事実ですが、結弦くんのファンは静観していました。
ぶっちゃけ、羽生ファンでこのネタをブログに上げたのは私だけじゃないかと思うくらいです。
筆者が攻撃したいのはスケ連なのか羽生結弦なのかは分かりませんが、少なくともデニスの名誉に関してはスケ連も結弦くんも無関係です。
追悼文を公開しなければいけないという決まりはありませんし、追悼してるとアピールしなければ死を悼んでいないというわけでもありません。
日本人の感覚としてなら、特にファンでもなかった人間が、自分の目的の為に人の死を利用することの方がよっぽどデニスの名誉を傷つけているように思うんですけどね。
結弦くんを叩く為に嬉々としてデニスの名前を出している人を見ると、人間は簡単に人であることを捨てられるんだなと痛々しく思います。
実際、この著者が傷つけたいのは多分、結弦くんと真央ちゃんです。
本を売るために真央ちゃんの名前を使い、なかったことをもっともらしく作りあげ、全力を出して戦った真央ちゃんの勝負に水をさし、スケ連を叩いているように見せかけて日本人が愛している2人のアスリートを叩いているわけです。
スケート連盟がスピードスケート中心で回っていることも知らず、会長は免罪して副会長を叩く。
悪のスケ連を糾弾すると言いながら、政治家には腰が引けているのでは話になりません。
叩くなら、まずその組織のトップを叩くのがセオリーです。
この人は、いわゆるエセ右翼と同じ匂いがします。
真央ちゃんは既に別の道を歩いています。
こんな陰謀論に名前を使われては真央ちゃんが気の毒です。
ああいった人たちがどれほど過去の話を掘り返してきても、取り合う必要はありません。
文章を寄稿してしまった小塚くんはいいとばっちりですが、彼は人の感情を読み取る能力が著しく欠落していますので、まあ簡単に丸め込まれたのでしょう。
同情はしますが擁護はできません。
これからは、相手をよく見て仕事を引き受けて欲しいと思います。
誰かを非難している人がいたら、その人のバックボーンを調べることです。
その人が、何に怒り何を笑いどのような感情で日々を生きているか観察することです。
そうすれば、その人が信じるに足る人間なのかどうか嗅ぎ分けることが出来ます。
浅田真央は何と戦ってきたのか。
それは、こうやって真央ちゃんの名前を出して、誰かを悪者にしようとその知名度を利用する人々と、ですかね。
そしてそれは、これから先、結弦くんにも起こることかもしれません。
私達はそんな動きに騙されないように、しっかりと間違いを見分ける目を持っていたいものです。
以上
名前から言って、青嶋某の別ペンネームかしら?それともネトウヨっぽいから筆者はアネ◯イチカ氏本人なのかも?(笑)なんて思ったりもしましたが、なんにしても過去に散々検証されてほぼ結論が出ている問題を、自分の本を売るために持ち出してくるあたり、陰謀論者の闇は深いのだと再認識させられました。
まあ、陰謀論者は自分の信じたものを変える柔軟な思考力を持っていませんからね。
そこはもう、本当なら触らないに限るんです。
スケ連を悪の組織と信じる方々が頑迷に語り継いでいる「アルメニアのリンク問題」は、一部のマオタと呼ばれる偏狭な真央ちゃんファンの人達にとって
「真央ちゃんはスケ連に潰された」
と信じる心の拠り所としている問題です。
これは、ソチの後、マオタが騒いでいるのをリアルタイムで観察していましたが、私が見る限り既に結論は出ていたように思います。
私も、フィギュアを調べるようになってしばらくして多少その問題に触れたことがあります。
それを今頃また持ち出してくるのは、平昌以降のファンなら騙せると思っていたのか、はたまた筆者は真央ちゃんのファンではなくその知名度を利用したいだけなのか、そもそも柔軟な思考が無く事実を絶対に受け入れられないか、のどれかでしょうか。
真央ちゃんは、スケ連が用意したアルメニアの劣悪なリンクで練習させられて調子を崩してショートをボロってメダルを逃した。
それが陰謀論者達が信じていることです。
「砂の混じった劣悪な氷で練習させられ、エッジがボロボロになった」
「アルメニアのリンクは経営破綻していて、空調も止まり選手は体調を崩した」
というのが陰謀論者の「証拠」でしょうか。
でも、既に多くの人が指摘しているように、真央ちゃんはアルメニアの後の方が調子を上げているのです。
「アルメニアで調子を崩したからショートでミスをした」わけではないのです。
私は特に真央ちゃんのファンというわけではないので、フィギュアを色々調べていくうち知り得たことしか理解していません。
あくまで傍観者としての立場だったので、知らないこともあるかと思います。
ただ、この問題は度々現れる亡霊のようなものなので、今後騙されることのないように、多少は知っておいて欲しいとも思うわけです。
なので、私が知る限りの範囲ではありますが、時系列を追って説明したいと思います。
まず、ソチオリンピックからフィギュアに新たに「団体戦」が加わりました。
しかし、団体戦から個人戦までの間、女子は10日ほど空白があります。
日本に帰ってくるのは移動の距離的に論外です。
それでスケ連は選手の為に、ソチに気候が似ていて距離的にも近い、アルメニアにリンクを借りることにしたわけです。
ただし、この練習はあくまで団体戦に出ていた選手のみが対象です。
団体戦に出ていない選手は個人戦からの合流となりますので参加していません。
日程的には大体以下になっていたかと思います。
2/6 団体戦 男子SP(羽生)
2/7 オープニングセレモニー
2/8 団体戦 女子SP(浅田)
2/9 団体戦 男子FS(町田)
団体戦 女子FS(鈴木)
2/13 個人戦 男子SP
2/14 個人戦 男子FS
2/19 個人戦 女子SP
2/20 個人戦 女子FS
結弦くんは個人戦まで7日、まっちーは4日。
女子はアッコちゃんが10日、真央ちゃんが11日開いている感じです。
個人戦の2〜3日前から公式練習が始まりますから、リンクに乗れない期間はこれより短いですが、試合と試合の間が中途半端に開いているわけです。
ソチの日程を把握した時点でスケ連は、選手が練習する為のリンクを確保する方向に動きました。
平昌の時、ロシアチームは新潟のリンクを練習リンクとして確保しました。
団体戦に出るチームは、各国そうやっているのです。
そして、前年にアルメニアのリンクで合宿を行って状態などを確認し、日本選手の練習場所と決定したわけです。
しかし、男子はアルメニアに行くのも微妙な間隔で、まっちーにいたっては行く意味がありません。
結弦くんも、移動の期間を引けば、公式練習まで実質2〜3日しか練習出来ません。
移動による疲労を考えればほとんどメリットはありません。
元々喘息持ちですから短期間に何度も飛行機移動をするのはむしろリスキーです。
それで結弦くんは、空いた期間を疲労の回復に当てることにしたようです。
結局、アルメニアのリンクを使ったのは団体戦に出た真央ちゃんとアッコちゃんの2人だけということになりました。
練習リンクとしては、真央ちゃんの前のコーチでもあるタラソワコーチがリンクを貸してくれるという話もあったようですが、真央ちゃんはそこには行きませんでした。
私は以前、国ぐるみでドーピングをするような国だからロシア国内のリンクは警戒したのか、もし真央ちゃんが金メダルを取ったらタラソワコーチのロシアでの立場がまずくなるから遠慮したのかと考えたのですが、最近、もしかするとアッコちゃんがいたからなのかもしれないな、とも考えるようになりました。
タラソワコーチがアッコちゃんまでロシアのリンクで練習していいと言ったかどうかはわかりませんが、真央ちゃんは、アッコちゃんと2人での練習を選んだのかもしれないなと、そんな風にも思えてきたのです。
ロシアのフィギュアに対する異常な盛り上がりを見れば、ロシア国内ではメディアにも警戒しなければいけませんからね。
メディアを避け、落ち着いて練習出来る環境があるのであれば、それは悪いことではないでしょう。
何にしても、アルメニア行きを決めたのは選手とその周辺の判断です。
アルメニアのリンクは確かに設備は酷かったかもしれませんが、メディアに追いかけられることもなく、アッコちゃんと2人きりの貸し切り状態だったこともあって2人は大変楽しんでいたそうです。
その辺りの様子はソチ後に連載されたアッコちゃんのコラムにも書いてあります。
2人は、2人きりのリンクを喜んでいたのです。
ただ、問題があったとしたら、アッコちゃんのウオノメが悪化して、ジャンプの為に悲鳴が上がってしまうため、真央ちゃんがそれを心配したという点でしょうか。
「こんな私の姿を見ながらの練習では、せっかく調子が上がってきた真央も、ペースを乱してしまうかも……」
コラムの第5話で、アッコちゃんはこう書いていました。
そうです。
真央ちゃんはアルメニアで調子を上げていたのです。
実際、当時のニュースでも、行く前より後の方が3Aの確率は上がっていると報告されています。
真央ちゃんはアルメニアで体調も崩していませんし、ジャンプの調子も上げています。
これは数字も示していますし、一緒にいたアッコちゃんも言っている通りの「事実」です。
アルメニアのリンクは氷に砂が混じっているなどして質が悪く、エッジがボロボロになって研ぎ直す必要があったというのも「アルメニア問題」のメイン問題のひとつですが、「研ぎ直す必要があった」ということは「研ぎ直せばちゃんと使える」ということでもあります。
場所はオリンピックです。
オリンピックに参加するのはフィギュアスケーターだけではありません。スピードもショートトラックもあるのです。
エッジシャープナーが同行してないはずがありません。
もちろんスケーターにはお気に入りのシャープナーがいますので、誰が研いでもいいわけじゃありません。
でも、幸いなことに真央ちゃんのコーチは信男コーチです。
信男コーチは古い時代の方なので、エッジの手研ぎができるのです。
手研ぎとはどうするのかというと、こんな砥石を使って手で砥ぐわけです。
(※こちらの記事よりお写真をお借りいたしました)
信男コーチの時代は砥ぐ機械がなかったようで、皆さん手で砥いでいたそうなんですね。
なので、信男コーチは今でも教え子のエッジの調整は手研ぎでするのです。
信男爺がボロボロのエッジのまま真央ちゃんをリンクに上げることは絶対にない、ということなんですよ。
真央ちゃんは、アルメニアのリンクでは調子は崩さなかった。
むしろ調子は上がっていた。
エッジは調整可能だった。
だとしたら、真央ちゃんがショートでボロった理由はなんでしょうか。
それはメンタルしか考えられないのです。
しかし、じゃあ何故ベテランの真央ちゃんがメンタルをやられたのかと考えれば、それはもう、あのロシアの異様な応援かな?と私は思うのです。
これもアッコちゃんのコラム記事に書いてあったことですが、団体戦のトップバッターはショートを滑った結弦くんです。
そして、結弦くんは最初に演じて気になったことを、後から滑るチームのみんなに伝えていました。
それが、
「歓声が大きくて曲が聴きとりにくいから注意した方がいい」
です。
テレビで見る限りはあまりわからなかったことですが、ロシアはとにかくロシア選手に対する応援がうるさかったそうです。
ロシア選手ではない時でも「ローシーア!ローシーア!」と、それはもう大騒ぎです。
日本のように名前がコールされたら静かにする、なんてマナーは無い国もあるのです。
結弦くんが、そのロシアコールを羽生コールと聴き違いをしていて
「オレ、期待されてるぅ!」
と気持ち良く滑り、最高の演技をしたのに
「よっしゃー!…あれ?拍手少ない〜。どうして?」
とやっていたのは「KENJIの部屋」でもやっていて、ちょっとしたおとぼけ話にもなっていますよね?(笑)
つまり、選手達がそんな対策を考えなきゃいけないほど、観客は騒ぎ、曲が聴き取りにくく、会場全体から圧をかけられてやりにくかったということなんです。
もし、エッジがボロボロになって研ぎ直しも出来ず体調も崩していたのであれば、翌日のフリーであんな神演技が出来るはずはありません。
真央ちゃんはショートの後、信男コーチと話しをして
「自分は怪我もしていないんだから出来る」
と切り替えたと後日話していましたよね?
体調が悪かったとか、エッジがボロボロだったとか、そんなことがあったら1日で回復するわけはありません。
そもそもアクセルはアルメニアに行く前の団体戦でも失敗しています。
アクセルの確率は、元々それほど高くはなかったのです。
プレッシャーに晒されてマイナスのメンタルになってしまった時は、どんなにベストコンディションを維持していてもミスをします。
だからこそ真央ちゃんは、平昌のネイサンについて「自分と同じ」だと言ったのでしょう。
プレッシャーは誰にでもある。
国や家族やファンの期待、スポンサーに対しての責任感、様々なものが選手から「平常心」を奪っていきます。
確かにソチの会場は異様な雰囲気だったのでしょう。
それをポジティブに変えるため、団体戦の前に結弦くんは
「あの声援は自分を応援していると思えばいい」
とみんなに伝えたのだと思います。
そうやって、結弦くんはブーイングすらも自分を応援していると考えて、プレッシャーを飲み込んで金メダルを取ったのです。
エッジは研ぎ直せるし、体調も良かった。
ジャンプの調子はアルメニアで上向いていた。
これで、メダルを取れなかった責任の所在をスケ連に見つけるのは無理があります。
スケ連に潰されたと騒ぐ人達は、選手は何でも操り人形のようにスケ連に従っていると考えているのかもしれませんが、スケ連が日本人選手を潰す理由がわかりませんよね?
日本人選手を潰すとしたらライバルの国でしょうし、ソチの場合そんなことが出来たのはロシアという国しかないと思います。
でも、真央ちゃんを錦の御旗に掲げる人は決してロシアを批判しません。
タラソワコーチは真央ちゃんを愛してくれているから、だからそんなことはしないと思っているのでしょうか。
タラソワコーチだけがロシアではないのに、ロシアより自国のスケ連を悪者にするなんて、意味が分かりません。
結弦くんに金メダルを渡す代わりに真央ちゃんが潰された、なんて荒唐無稽な陰謀論を唱えている人もいますが、結弦くんは日本のスケート界では外様です。
実権を握っているのはやはり関西と名古屋でしょう。
そんなスケ連が真央ちゃんを潰して結弦くんに金メダルを献上するはずがありませんよね?
城田さんをスケ連の女帝と言う人達もいますが「アイツは不正を働いてスケ連を追い出されたヤツだ!」と言いながら、何故そんな人に、まだそれ程の権力があると信じられるのか、私にはその思考回路が理解出来ません。
あの本の著者の略歴やその後の発言も見てみましたが、原発反対論者などに良くいる、裏取りをしないで騒ぐ連中と同じジャンルの人に見えます。
しかし、簡単に嘘だとわかることを世に問うて、著者は何をしたかったのでしょうか。
そこに、結弦くんとデニスの話題を絡めたのも意味が分かりません。
これは単純に、老若男女問わず日本人に人気があり、一般層にも絶大な人気のある真央ちゃんの名前を利用し、結弦くんを辱めようとしていると解釈していいのではないでしょうか。
つまり、一般層にも数多くいる圧倒的多数の真央ちゃんファンに読ませることで、結弦くんの功績に少しでも傷つけたいと考えたのではないか?ということです。
真央ちゃんの味方をするフリをして、マオタの怒りを結弦くんに向けようという感じでしょうか。
少なくとも、日本のメディアによってデニスの名誉が傷つけられたというのは大げさです。
メディアはどちらかというと結弦くんに非難が行くような書き方をしていました。
結弦くんのアンチが羽生ファンのフリをして、デニスのSNSに誹謗中傷のコメントをしたのは事実ですが、結弦くんのファンは静観していました。
ぶっちゃけ、羽生ファンでこのネタをブログに上げたのは私だけじゃないかと思うくらいです。
筆者が攻撃したいのはスケ連なのか羽生結弦なのかは分かりませんが、少なくともデニスの名誉に関してはスケ連も結弦くんも無関係です。
追悼文を公開しなければいけないという決まりはありませんし、追悼してるとアピールしなければ死を悼んでいないというわけでもありません。
日本人の感覚としてなら、特にファンでもなかった人間が、自分の目的の為に人の死を利用することの方がよっぽどデニスの名誉を傷つけているように思うんですけどね。
結弦くんを叩く為に嬉々としてデニスの名前を出している人を見ると、人間は簡単に人であることを捨てられるんだなと痛々しく思います。
実際、この著者が傷つけたいのは多分、結弦くんと真央ちゃんです。
本を売るために真央ちゃんの名前を使い、なかったことをもっともらしく作りあげ、全力を出して戦った真央ちゃんの勝負に水をさし、スケ連を叩いているように見せかけて日本人が愛している2人のアスリートを叩いているわけです。
スケート連盟がスピードスケート中心で回っていることも知らず、会長は免罪して副会長を叩く。
悪のスケ連を糾弾すると言いながら、政治家には腰が引けているのでは話になりません。
叩くなら、まずその組織のトップを叩くのがセオリーです。
この人は、いわゆるエセ右翼と同じ匂いがします。
真央ちゃんは既に別の道を歩いています。
こんな陰謀論に名前を使われては真央ちゃんが気の毒です。
ああいった人たちがどれほど過去の話を掘り返してきても、取り合う必要はありません。
文章を寄稿してしまった小塚くんはいいとばっちりですが、彼は人の感情を読み取る能力が著しく欠落していますので、まあ簡単に丸め込まれたのでしょう。
同情はしますが擁護はできません。
これからは、相手をよく見て仕事を引き受けて欲しいと思います。
誰かを非難している人がいたら、その人のバックボーンを調べることです。
その人が、何に怒り何を笑いどのような感情で日々を生きているか観察することです。
そうすれば、その人が信じるに足る人間なのかどうか嗅ぎ分けることが出来ます。
浅田真央は何と戦ってきたのか。
それは、こうやって真央ちゃんの名前を出して、誰かを悪者にしようとその知名度を利用する人々と、ですかね。
そしてそれは、これから先、結弦くんにも起こることかもしれません。
私達はそんな動きに騙されないように、しっかりと間違いを見分ける目を持っていたいものです。
以上