え~…結弦くんが「ショーマが4Loを加点つきで決めても自分には届かなかった」と発言したことで、色々ネットで騒いでいる人もいるようですが、やっと五輪の整理も一段落してきたので、私なりにこの件をまとめてみたいと思います。
あくまで、素人がスコアから読み解ける範囲で理解したことです。
これが正解ではないことは十分ご理解の上読んで頂ければと思います。
まず、ショーマはフリーを滑る前、全員の点数を見て「自分が世界選手権の時の点数を出せば勝てると思ったのに、1本目のジャンプでもうコケてしまって笑えてしまった」という趣旨の発言をしています。
これに対し、テレビなどでショーマのパーソナルベストであるロンバルディアの点数214.94点を持ってきてショートの点数に足し
「確かにショートの104.17に214.97を足すと319.45になる。ということは羽生選手の317.85を超えるから、コケなきゃ優勝できたんだ」
と発言する人がたくさん出てきました。
まず、ここでひとつの間違いがあります。
ショーマのフリーの自己ベストは確かにロンバルディアなのですが、ロンバルの時は4回転を5本入れていたんですね。
その後4回転を4本に減らしていますので、まずその点数は持ってきても意味がありません。
ただし、ショーマはヘルシンキワールドで、4回転4本の構成で214.45を出しています。
なので、ショーマはこちらの点数を想定して「ベストを出したら勝てる」と計算していたわけです。
確かに、ワールドの点数を足しても318.62で、結弦くんが出した点数317.85を僅かに超えます。
なので、この時点でショーマが「自己ベストの演技をしたら勝てる」と思ったのは、数字上は間違いではありません。
なのに結弦くんが「自分が勝っていた」と発言をしたので
「可能性はあったのにそんな発言をするなんて、羽生は傲慢だ」
と騒ぐ人が現れたわけです。
じゃあ、なぜ結弦くんはショーマは勝てなかったと発言したのでしょうか。
今回の件を紐解いていくと、点数というのは試合ごとの点数で「たられば」を言っていても意味がないということがわかってきます。
ここで、批判を覚悟で私の見解を明確にしておきますが、今現在、私が思うショーマのピークはヘルシンキワールドです。
ヘルシンキの時の演技が、1番、ショーマのあの独特のうねるような上体の動きとジャンプが共存できていた、ベストな状態だったと思っているのです。
ただ、そこでほぼマックスの演技をしたにもかかわらず、ショートでミスした結弦くんに届きませんでした。
もちろん、結弦くんが出した330点にも遠く及びません。
そこでショーマの陣営は4回転の本数を増やす方針を打ち出し、その最初の試合であるロンバルディアで自己記録を更新したわけです。
といっても、4回転を1本増やしたにもかかわらず、超えた点数はたったの0.52です。
甘くジャッジされていたら普通にそのくらいは変わってきますから、4回転を増やしたにもかかわらずほぼ点数は伸びていないということも言えます。
まあ、それでもシーズン初戦ですし、この構成を滑り込んで完成度を上げていけば確実に5点は増やせるわけですから、この時点ではこの方針が間違っていたわけではなかったと思います。
ただ私は、この時点でPCSが下がったことに注目しなかったのがショーマ陣営の研究不足だったようにも思うのです。
以前私は、ショーマがルッツを抜いたことでPCSも下がっているんじゃないか?と書いたことがあります。
書いた時は何となく「そうかな?」と思っただけでしたが、今回、スコアを調べてみて確信に変わりました。
ショーマのフリーのPCSは、ヘルシンキの時が94.42
ロンバル 92.10
スケカナ 91.16
フランス 91.20
ファイナル 91.36
4CC 91.76
平昌五輪 92.72
です。
確かに今シーズン、ジャンプを見失って迷走しているように見えましたし、実際ジャンプミスも多かったので、それがPCSを下げていたのかもしれませんが、最高点を出したロンバルですら92.10です。
ヘルシンキの94.42から2点ほども下がっています。
これはやはり「ルッツを抜いた」ことも多少影響していたのではないかと私は思うのです。
先シーズン、ショーマはルッツに「!」をつけられることが多くありました。
「!」は「e」と違い、減点は決まっておらず、つける点数はジャッジの裁量にゆだねられています。
なので決してマイナスをつけられると決まったわけではないのですが、印象が悪いといえば印象が悪い。
それでルッツを外し、完成度で勝負しようと考えたのだと思いますが(以前も真央ちゃんについて書いたときに触れたことがありますが)この「苦手を外す」という行為は、ジャッジの印象を悪くするように私は思うのです。
あくまで私のイメージですが、苦手があるのはいいとして、それを抜いた時点で「この選手はここまで」とジャッジに思われてしまうような気がするのです。
今季ショーマは、3Lzを外し3Loを入れてきました。
3Lzの基礎点は6.0
3Loの基礎点は5.1
その差は0.9です。
不得意なルッツを外しループを入れ、それにGOEがつけばすぐに取り戻せる点差です。
しかし、スコアは何故かそれ以上に下がっているのです。
無理に5本の4回転を入れたことで、ジャンプの負担が増え、ショーマのセールスポイントでもあった「滑らかな上半身の動き」が以前より目立たなく なったようにも感じますし、やはり5本入れるのは無理があったのかもしれません。
今回4回転を5本入れる構成でプログラムを作ったせいか、今季はPCSの中の「つなぎ」と「パフォーマンス」の部分が特に下がっています。
それは、4本に構成を落としても変わっていません。
ジャンプが不安定だったことを考慮しても、このPCSの下がり方は、プログラムの問題なのかもしれません。
簡単に言ってしまうと、214点が出せたのは先シーズンのプログラムであって、今季のプログラムでは、4回転4本の構成では210点くらいがマックスだったんじゃないのかな?と私は思うわけです。
結弦くんも、多分今季の構成とPCSから、ショーマのマックスを210点くらいに想定していたんじゃないでしょうか。
今回、ショーマのフリーは202.73です。
冒頭の転倒で-5点され、他にもコンボで1点くらい引かれていますから、ノーミスだったらあと7~8点プラスされたことでしょう。
でも、それでも210点程度です。
214点は出ない計算です。
つまり、ノーミスしていても結弦くんの点数には届いていないのです。
「4Loをコケなきゃ羽生選手に勝ててたんじゃないの?」
という感じで、マスコミは「2人の差は紙一重だった」的に取り上げていましたが
「4Loを加点付きで成功していても自分が勝っていた」
という結弦くんの発言が正しいのです。
たとえフリーの点数では抜いていたとしても、ショートとの差を埋めることはできなかったというわけです。
実際、フリーを終えた時点で、点差はさらに広がっていました。
ハビは4回転が3本です。
でも、ボストンワールドの時のフリーが216.41なので、もし今回もあの時と同じ神演技をしたら、計算上は抜かれた可能性はあります。
ただ、ボストンの後、ハビは200点台を一度出してはいますが、その後9回連続200点以下です。
なので、その可能性は低かったように思います。
結弦くんは、綿密に各選手の構成を調べ、出るであろう点数を計算した上で、フリーの当日構成を決めたようです。
その際、勝てる点数を320点と算出していたようです。
もし、SPのネイサンの点数がもっと高かったら、構成を上げたか?という質問に、上げるとは言わないまでも「もっとリミッターを上げていたかもしれない」と答えていましたから、そこは構成を分析した上での決断だったのだと私は理解しています。
冒頭のジャンプでコケなければショーマが勝っていたという「たられば」を言うならば、ネイサンだってショートで102.78以上を出していたら結弦くんを抜いていた計算になりますが、もしネイサンがメダルを狙える位置につけていたら今度はフリーで失敗していたかもしれません。
というか、そうしたら尻に火をつけられた結弦くんがノーミスして更に点数が上がったかもしれません(笑)
「たられば」は言っても意味なんてないのです。
そういった「たられば」を披露している人達は肝心なことを忘れています。
結弦くんのスコアは、あれでマックスではないということです。
もし、もう少し足が治っていて4Loを入れてきていたら、結弦くんのスコアはもっと上げることが可能だったのです。
特に怪我をしていたわけでもない選手たちが、怪我をしてジャンプ構成を下げた結弦くんに10点以上の大差をつけられて負けた。
それだけが動かない事実です。
会見で結弦くんがこのことを明白に語ったのは、ショーマが自己ベストを出せば勝てると思って挑んできたことに対しての言葉ではないのです。
そう考えて頑張ろうと思うことは、選手としていたって健全な思考です。
実際、そう言ってショーマがインタビューに答えていた時、結弦くんはニコニコしながらうんうんと頷いていました。
ただ、一部の方々によって「ループをこけなければ宇野が勝っていた」という論調にすり替えられつつあったことに釘を刺しただけなのだと思います。
また、まだ試合が終わっていないうちに「勝った」というのは他の選手に対してリスペクトがないという意見は羽生結弦を知らない人間の発言です。
結弦くんは銅メダルだった時にだって、自分が「勝った」と思えば「オレ、いっちば~~ん」と指を立てる選手です(笑)
(↑ニースワールド)
あれは、試合に勝ったという意味でやっていることではありません。
自分が出来るかどうかわからない状況で、自分に勝てたと思った時に「勝った」とやるのです。
今回は、多分ソチの時の自分に対しての「勝った」でしょう。
とにかくコケなかった。
足は痛かったけどコケなかった!
ソチの借りを返したのです。
その行為を非難したければ非難すればいいでしょう。
でも、それこそが羽生結弦のメンタルです。
羽生結弦はいつだって自分と戦っているのだということを理解できない人に、それ以上言葉を尽くしても無駄でしょう。
以上はあくまで私の想像の範疇で書いたことなので、全てがこの通りだとは言いません。
ただ、私もショーマの点数は何故低くなってきたのかを疑問に思い、調べてみてそう理解しただけです。
「もしあの時こうだったら勝てたんだ」
アスリートがこれを言い出したら、その選手はそこで終わりです。
アスリートをリスペクトするなら「どんな時でも勝てるように力をつけろ」と言うしかないのではないでしょうか。
選手はみんな頑張っています。
「たられば」を振りかざし、選手の努力に傷をつけるようなことだけはしないように、メディアやファンの方々にお願いしたいところです。
以上
あくまで、素人がスコアから読み解ける範囲で理解したことです。
これが正解ではないことは十分ご理解の上読んで頂ければと思います。
まず、ショーマはフリーを滑る前、全員の点数を見て「自分が世界選手権の時の点数を出せば勝てると思ったのに、1本目のジャンプでもうコケてしまって笑えてしまった」という趣旨の発言をしています。
これに対し、テレビなどでショーマのパーソナルベストであるロンバルディアの点数214.94点を持ってきてショートの点数に足し
「確かにショートの104.17に214.97を足すと319.45になる。ということは羽生選手の317.85を超えるから、コケなきゃ優勝できたんだ」
と発言する人がたくさん出てきました。
まず、ここでひとつの間違いがあります。
ショーマのフリーの自己ベストは確かにロンバルディアなのですが、ロンバルの時は4回転を5本入れていたんですね。
その後4回転を4本に減らしていますので、まずその点数は持ってきても意味がありません。
ただし、ショーマはヘルシンキワールドで、4回転4本の構成で214.45を出しています。
なので、ショーマはこちらの点数を想定して「ベストを出したら勝てる」と計算していたわけです。
確かに、ワールドの点数を足しても318.62で、結弦くんが出した点数317.85を僅かに超えます。
なので、この時点でショーマが「自己ベストの演技をしたら勝てる」と思ったのは、数字上は間違いではありません。
なのに結弦くんが「自分が勝っていた」と発言をしたので
「可能性はあったのにそんな発言をするなんて、羽生は傲慢だ」
と騒ぐ人が現れたわけです。
じゃあ、なぜ結弦くんはショーマは勝てなかったと発言したのでしょうか。
今回の件を紐解いていくと、点数というのは試合ごとの点数で「たられば」を言っていても意味がないということがわかってきます。
ここで、批判を覚悟で私の見解を明確にしておきますが、今現在、私が思うショーマのピークはヘルシンキワールドです。
ヘルシンキの時の演技が、1番、ショーマのあの独特のうねるような上体の動きとジャンプが共存できていた、ベストな状態だったと思っているのです。
ただ、そこでほぼマックスの演技をしたにもかかわらず、ショートでミスした結弦くんに届きませんでした。
もちろん、結弦くんが出した330点にも遠く及びません。
そこでショーマの陣営は4回転の本数を増やす方針を打ち出し、その最初の試合であるロンバルディアで自己記録を更新したわけです。
といっても、4回転を1本増やしたにもかかわらず、超えた点数はたったの0.52です。
甘くジャッジされていたら普通にそのくらいは変わってきますから、4回転を増やしたにもかかわらずほぼ点数は伸びていないということも言えます。
まあ、それでもシーズン初戦ですし、この構成を滑り込んで完成度を上げていけば確実に5点は増やせるわけですから、この時点ではこの方針が間違っていたわけではなかったと思います。
ただ私は、この時点でPCSが下がったことに注目しなかったのがショーマ陣営の研究不足だったようにも思うのです。
以前私は、ショーマがルッツを抜いたことでPCSも下がっているんじゃないか?と書いたことがあります。
書いた時は何となく「そうかな?」と思っただけでしたが、今回、スコアを調べてみて確信に変わりました。
ショーマのフリーのPCSは、ヘルシンキの時が94.42
ロンバル 92.10
スケカナ 91.16
フランス 91.20
ファイナル 91.36
4CC 91.76
平昌五輪 92.72
です。
確かに今シーズン、ジャンプを見失って迷走しているように見えましたし、実際ジャンプミスも多かったので、それがPCSを下げていたのかもしれませんが、最高点を出したロンバルですら92.10です。
ヘルシンキの94.42から2点ほども下がっています。
これはやはり「ルッツを抜いた」ことも多少影響していたのではないかと私は思うのです。
先シーズン、ショーマはルッツに「!」をつけられることが多くありました。
「!」は「e」と違い、減点は決まっておらず、つける点数はジャッジの裁量にゆだねられています。
なので決してマイナスをつけられると決まったわけではないのですが、印象が悪いといえば印象が悪い。
それでルッツを外し、完成度で勝負しようと考えたのだと思いますが(以前も真央ちゃんについて書いたときに触れたことがありますが)この「苦手を外す」という行為は、ジャッジの印象を悪くするように私は思うのです。
あくまで私のイメージですが、苦手があるのはいいとして、それを抜いた時点で「この選手はここまで」とジャッジに思われてしまうような気がするのです。
今季ショーマは、3Lzを外し3Loを入れてきました。
3Lzの基礎点は6.0
3Loの基礎点は5.1
その差は0.9です。
不得意なルッツを外しループを入れ、それにGOEがつけばすぐに取り戻せる点差です。
しかし、スコアは何故かそれ以上に下がっているのです。
無理に5本の4回転を入れたことで、ジャンプの負担が増え、ショーマのセールスポイントでもあった「滑らかな上半身の動き」が以前より目立たなく なったようにも感じますし、やはり5本入れるのは無理があったのかもしれません。
今回4回転を5本入れる構成でプログラムを作ったせいか、今季はPCSの中の「つなぎ」と「パフォーマンス」の部分が特に下がっています。
それは、4本に構成を落としても変わっていません。
ジャンプが不安定だったことを考慮しても、このPCSの下がり方は、プログラムの問題なのかもしれません。
簡単に言ってしまうと、214点が出せたのは先シーズンのプログラムであって、今季のプログラムでは、4回転4本の構成では210点くらいがマックスだったんじゃないのかな?と私は思うわけです。
結弦くんも、多分今季の構成とPCSから、ショーマのマックスを210点くらいに想定していたんじゃないでしょうか。
今回、ショーマのフリーは202.73です。
冒頭の転倒で-5点され、他にもコンボで1点くらい引かれていますから、ノーミスだったらあと7~8点プラスされたことでしょう。
でも、それでも210点程度です。
214点は出ない計算です。
つまり、ノーミスしていても結弦くんの点数には届いていないのです。
「4Loをコケなきゃ羽生選手に勝ててたんじゃないの?」
という感じで、マスコミは「2人の差は紙一重だった」的に取り上げていましたが
「4Loを加点付きで成功していても自分が勝っていた」
という結弦くんの発言が正しいのです。
たとえフリーの点数では抜いていたとしても、ショートとの差を埋めることはできなかったというわけです。
実際、フリーを終えた時点で、点差はさらに広がっていました。
ハビは4回転が3本です。
でも、ボストンワールドの時のフリーが216.41なので、もし今回もあの時と同じ神演技をしたら、計算上は抜かれた可能性はあります。
ただ、ボストンの後、ハビは200点台を一度出してはいますが、その後9回連続200点以下です。
なので、その可能性は低かったように思います。
結弦くんは、綿密に各選手の構成を調べ、出るであろう点数を計算した上で、フリーの当日構成を決めたようです。
その際、勝てる点数を320点と算出していたようです。
もし、SPのネイサンの点数がもっと高かったら、構成を上げたか?という質問に、上げるとは言わないまでも「もっとリミッターを上げていたかもしれない」と答えていましたから、そこは構成を分析した上での決断だったのだと私は理解しています。
冒頭のジャンプでコケなければショーマが勝っていたという「たられば」を言うならば、ネイサンだってショートで102.78以上を出していたら結弦くんを抜いていた計算になりますが、もしネイサンがメダルを狙える位置につけていたら今度はフリーで失敗していたかもしれません。
というか、そうしたら尻に火をつけられた結弦くんがノーミスして更に点数が上がったかもしれません(笑)
「たられば」は言っても意味なんてないのです。
そういった「たられば」を披露している人達は肝心なことを忘れています。
結弦くんのスコアは、あれでマックスではないということです。
もし、もう少し足が治っていて4Loを入れてきていたら、結弦くんのスコアはもっと上げることが可能だったのです。
特に怪我をしていたわけでもない選手たちが、怪我をしてジャンプ構成を下げた結弦くんに10点以上の大差をつけられて負けた。
それだけが動かない事実です。
会見で結弦くんがこのことを明白に語ったのは、ショーマが自己ベストを出せば勝てると思って挑んできたことに対しての言葉ではないのです。
そう考えて頑張ろうと思うことは、選手としていたって健全な思考です。
実際、そう言ってショーマがインタビューに答えていた時、結弦くんはニコニコしながらうんうんと頷いていました。
ただ、一部の方々によって「ループをこけなければ宇野が勝っていた」という論調にすり替えられつつあったことに釘を刺しただけなのだと思います。
また、まだ試合が終わっていないうちに「勝った」というのは他の選手に対してリスペクトがないという意見は羽生結弦を知らない人間の発言です。
結弦くんは銅メダルだった時にだって、自分が「勝った」と思えば「オレ、いっちば~~ん」と指を立てる選手です(笑)
(↑ニースワールド)
あれは、試合に勝ったという意味でやっていることではありません。
自分が出来るかどうかわからない状況で、自分に勝てたと思った時に「勝った」とやるのです。
今回は、多分ソチの時の自分に対しての「勝った」でしょう。
とにかくコケなかった。
足は痛かったけどコケなかった!
ソチの借りを返したのです。
その行為を非難したければ非難すればいいでしょう。
でも、それこそが羽生結弦のメンタルです。
羽生結弦はいつだって自分と戦っているのだということを理解できない人に、それ以上言葉を尽くしても無駄でしょう。
以上はあくまで私の想像の範疇で書いたことなので、全てがこの通りだとは言いません。
ただ、私もショーマの点数は何故低くなってきたのかを疑問に思い、調べてみてそう理解しただけです。
「もしあの時こうだったら勝てたんだ」
アスリートがこれを言い出したら、その選手はそこで終わりです。
アスリートをリスペクトするなら「どんな時でも勝てるように力をつけろ」と言うしかないのではないでしょうか。
選手はみんな頑張っています。
「たられば」を振りかざし、選手の努力に傷をつけるようなことだけはしないように、メディアやファンの方々にお願いしたいところです。
以上