今までもたびたび書いてきたジャッジやスコアについてですが、その後わかったこともあるので、一度まとめてみたいと思います。

あくまで、フィギュアを勉強し始めて2年にもならないシロートの独り言のようなものです。
間違っていることもあるかと思いますが、個人の感想として受け取って頂ければ幸いです。



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今年のスケートカナダで、一人、結弦くんに異様に低い点数をつけているジャッジがいました。
他のジャッジが9点台をつけているのに一人だけ7点台という点数です。
(スコアはこちら

ここ最近の結弦くんのPCSはそれなりに高いですから、このスコアは明らかに目を引きます。


反対に、パトリックに高い点数をつけているジャッジもいます(笑)

結弦くんに低くつけ、パトリックに高い点をつけているとしたら、カナダのジャッジでしょうか(笑)



去年のジュニア大会でも、草太くんにとても低い点数をつけているジャッジがいて、これもまた目を引きました。(スコアはこちら

「さすがに3点台はないだろう。押し間違いかな?」

と思って見ていくと、他のコンポーネンツにも3点台がついていますので、明らかに意図的につけた点数だということが分かりました。




ジャッジスコアの見方ですが、ジャッジは匿名になっているのでどの列がどのジャッジのものか解らないようになっています。

しかし、縦1列は同じジャッジです。


選手が変わるとジャッジの列はランダムに入れ変わりますが、点数が極端だと結構「同じ人かな?」というスコアもあります(笑)


そういう目で見ると、確かにPCSを低くつけているジャッジはGOEも渋い傾向にあるようです。





そういうジャッジがいると、また陰謀論が巻き上がる予感がしますが、実を言うと、低い点数や高い点数をつけたからといってダメなわけではありません。

点数は、あくまでそのジャッジの感性の問題なので、気に入らなければ低くつけてもいいんです。

趣味に合わないから低くつけたからと言って、それは陰謀でも不正でもありません。
ただの感性の違いです。



とは言え、例え極端な点数をつけられたとしても、1番高い数字と低い数字はカットされますから、スコアには響かないようになっています。

極端な意見は排除されるシステムになっているので、好みでつけられても影響は出にくいようになっているのです。(まあ、2人いたら影響出ちゃいますが)

なので、結弦くんに低い点をつけたジャッジの点数は、ほぼ全て切り捨てられたはずです(笑)



まあ、それではジャッジとして参加していた意味がないので、このジャッジはジャッジとしての評価を下げてしまったかもしれません。



他のジャッジと余りに差のある点数をつけると、そのジャッジに対し
「このジャッジは正当な評価を下していない」
あるいは
「そもそもジャッジをする能力がない」
と判断され、評価点を下げられてしまいます。


ジャッジ達は試合の後、ミーティングを行い、自分がつけた点数の説明をしなくてはなりません。

そこで、その点数をつけた理由を、納得できる言葉で説明できなければ、ジャッジとしての資質を問われることになるので、私達が思っている以上にジャッジの世界はシビアなのです。

「こいつのここが嫌い」
的な、お茶の間解説は通用しません。

ネットで
「自分だったらこんな点はつけないよ」
的に吹聴している自称フィギュア通の方も、本当のジャッジになっても強気な点数を出せるのか、そこは怪しいところです(笑)

きちんと演技の基準に照らし合わせて、ニュートラルな目で判断すれば、同じ選手の演技でそれほど大きな差が出るはずはないのですから、極端な点数をつけたジャッジに自分の正当性を説明する義務があるのは当然のことです。

好みや自分の感性を優先させ、極端な点数をつけていれば、国際試合に呼ばれなくなったり、下手をすると資格を失ったりするかもしれないので、最初は好みを点数に反映させていたジャッジも、そのうち平均的な点数をつけるようになっていくのかもしれません。


反対に、その極端な点数をつけたジャッジの言い分が
「言われてみれば確かにそうだな」
というような内容だった場合、それは次回以降、それを聞いた他のジャッジの、次の点数に影響を及ぼすことになります。

また以前、レフェリーから事前に「この選手はここのエラーが多いから、注意して見るように」という通達が回り、それが問題になったこともあったようです。

言われなければ見逃された小さなエラーが、その一言のために厳しく見られるようになるのですから、言われた選手としては確かに不満が出る案件ではあります。

まあ、こういった点から「あのジャッジは〇〇に金を貰っている」的な疑惑が生まれるのだと思いますが、これらのこともあくまで「ジャッジの仕事」の範疇だと私は思います。


「確かにそうだな」的なマイナス要因があったとしたら、選手はそれを無くしていけばいいのですから、それでジャッジに不満を言うのも論点がズレている気がするのです。



かなり前の記事ですが、荒川静香さんがジャッジについて少し突っ込んだ発言をしていました。


それによると、ジャッジにはスケートの経験のない方もいるのだそうです。

私も、試合会場で時々
「え?その国にフィギュア選手いるの?」
といった国のジャッジがいて驚くことがありますが、ルールを勉強して試験に合格すれば、誰でもジャッジにはなれるのだそうです。

そういったことも「ジャッジの能力の無さ」として、ファンが騒ぎ立てる要因になるわけですが、スケート経験のないジャッジのつける点数が不満なら、自分も資格を取ってジャッジになればいいのです。

スケートについて大変造詣の深いスポーツ解説者だってたくさんいます。
フィギュアの経験がなければ演技の良し悪しが解らないわけではないのです。

フィギュア経験はないのにジャッジをされている人がいたら、その人は本当にフィギュアが好きでやっているのだと考えるべきではないでしょうか。


そもそも、ジャッジは高給取りではありません。

フィギュアの大会のジャッジだけで食べて行けるほど、大会が多いわけではありませんし、移動の手間を考えたら、決して楽な仕事でもありません。

日本のようにフィギュア人気が高い国は多くはありませんし、他の国ではフィギュアは決して実入りのいいスポーツではないのです。

フィギュアを愛する人々の手によって、ほぼ手弁当で運営されているのがフィギュアの大会なのだと思います。



かつて、ソルトレイクオリンピックでジャッジの不正が発覚しました。

もちろんこれは発覚し、一大スキャンダルとなり、それまでの、ジャッジの国を表記し6点満点で評価する旧採点方式が廃止されるきっかけになりました。



基本的に、フィギュアはマイナー競技です。
サッカーなどのように大金が動くわけではありません。

かつてはケリガンとハーディングの事件も起きるくらい人気だったアメリカも、もうスケートアメリカの会場をいっぱいにすることもできません。

連盟は赤字と戦い、選手は資金不足と戦っています。

スケートを愛する人々の手で、懸命に支えられているのが今のフィギュア界の現実だと私は思っています。



しかし、先にも少し書いた通り、明らかに
「えこひいきをするジャッジ」
「ボタンを押し間違えるジャッジ」
などがいるのは確かです(笑)

自分の国の選手に高い点数をつけるのは、旧採点時代から顕著にありました。

そりゃもう堂々と、臆面もなく自国の選手に満点をつけるので、子供心に呆れて見ていたものです。



かつての旧採点時代も、オリンピックでは平気で自国の選手に高い点数をつけていたじゃないですか。

これは「不正」ではなく、国民性です(笑)


先の荒川静香さんのインタビューで、荒川さんは、他の国のジャッジは自国の選手に高い点数をつけるが、日本人のジャッジはむしろ厳しめにつける、と言っていました。

日本人の価値観では、自国の選手をひいきして高い点数をつけるというのは大変恥ずかしく感じられる行為なのですが、他の国の人々にとってはやって当然の行為なのです。



以前、国際ジャッジの岡部由紀子さんが
「私たち日本人ジャッジも、日本人選手が不利にならないよう頑張っている」
的な発言をしたことがありました。

その発言に対し、過激なファン達が
「ジャッジは点数をつけるだけの存在なのに、一体何を頑張るのか!ズルを頑張るのか!」
「それが不正だと何故わからないのか!」
「やっぱりジャッジの胸先三寸で優勝が決まるんだな!」
とネットで大騒ぎしていました。


この単純思考には本当に笑えました。


他の国のジャッジは、自国の選手を勝たせるために結構露骨なことをするのです。
それを防いで日本人選手が不利にならないよう働き掛けるのは、むしろやってもらわないと困ります。

ジャッジミーティングで、
「うちの選手はここが素晴らしいから評価されるべきだ」
と持ち上げたジャッジが、他の国のライバル選手を
「この選手はエッジが正確ではない。だから評価は低くなるべきだ」
などと言ってくることは、ままあることだと思います。

そんな時に
「いや、この選手はステップを踏みながら体幹を生かし大きく動いている。この部分は評価されるべきだ」
と擁護してくれるジャッジがいなければ、図々しくアピールするジャッジのいる国にしてやられてしまうのです。

これは、不正ではありません。
自国の選手を勝たせたい他国のジャッジの、普通の行動です。


日本のように、全ての選手に公平にと考える国はあまりないのです。



サッカーでは、アウェーチームの夜間練習中にライトを消したり、エレベーターを止めたり、ホテルの回りで夜間工事をしたり、やりたい放題です。

どんな国であっても、どんなスポーツであっても、それなりにやっていることなので、どのスポーツでも、そんなことは折り込み済みで戦わなくてはいけません。



アウェーの洗礼もホームアドバンテージも、どんなスポーツにだってあるのです。



先日、ロシアのフィギュア関係者が
「アメリカではアメリカ人が、カナダではカナダ人が勝つようになっている」
と発言していました。

確かに、今年のGPSではスケートアメリカではマックスが、スケートカナダではパトリックが、NHK杯では結弦くんが勝ちました。
残りの三つのうち二つはハビエルが、残りの一つは中止ですから、確かに確率としては馬鹿にできないものがあると思います。

カナダ大会でのパトリックの加点はずいぶん物議も呼びました。

世界中のファンやフィギュア関係者から、あれは点のつけ過ぎと言われたくらいです。


もちろん、結弦くんがショートでノーカンになっていなければ勝てたと思いますので、要はアウェーで戦う時は大差をつけなければ危ないということなのです。



では、何故ホームの選手の点数は高くなるのでしょうか。
不正や陰謀でなければ何なのでしょうか。

ネットに氾濫しているテキストや、雑誌に載っていた記事などを分析すると、おおよその原因は解りました。



まず、自国の大会に出場するのはその国のエース選手であるということ。

別にエースを優遇しているわけではありません。
エースが自国の大会の目玉となり、大会を盛り上がるのは当然のことなのです。


次に、ホームの安心感から選手がいい演技をする確率が上がるということ。


これは、見ているとかなり信憑性があると思います。


移動も少なく、環境の変化もなく、自国のファンの暖かい声援も受け、選手は変な緊張をすることもなく、練習に近いベストな状態で演技できるのです。

日本人選手がNHK杯でいい演技をするのは、別にトップ選手ばかりではありません。
去年のダイス、今年のデカ。
自国大会でいい演技をする選手はとても多いのです。
(自国の大歓声にビビッてミスるハビのような人もいますが…。笑)



次いで、ジャッジがホスト国にいい顔をしてしまう、ということもあるそうです。

歓迎されてもてなされて気持ちが良くなり、その国の選手に好感を持つというわけです。



それって買収じゃないの?と思うかもしれませんが、全く違います。
ただ、気が大きくなっているだけで、さすがに異様な高得点にまではなりません。

次の選手がもっといい演技をしたら、きちんと高い点数を付けますので、ライバルに低い点数をつけたりはしません。
それをやるのは自国選手を勝たせたいジャッジだけだと思います。



もうひとつ、馬鹿にできないのは「会場の雰囲気」です。


選手がいい演技をして、演技終了前からスタオベが始まり会場が熱狂に包まれている時には、ジャッジも高い点数をつけがちです。

ジャッジも人間なので、観客と同じく感情に流されるのです。


結弦くんのニース、真央ちゃんのソチ、まっちーのさいたまワールドなどは、感動に見合った高得点がついたいい例です。
(国内試合は国内ジャッジだけなので、点数は盛られがちになるため除外です)

※これを書いている最中にGPファイナルがありました。
大盛り上がりする会場で、高めに出る点数の、いい見本だったと思います。




こういったことが、アメリカではアメリカ人が、カナダではカナダ人が、そしてロシアではロシア人が、日本では日本人が優勝する理由です。

気がついてみれば、特に難しいことではないのです。


ロシア大会では、アディアンくんがショートでトップに立ちました。
ジャンプの基礎点が高いのでそうなったのですが、アディアンくんは、かなりビビッたみたいです。

もしかすると、ロシアのスケ連が自分を勝たせようとしていると思ったのかもしれませんね。
その後、フリーでハビに抜かれ、ちょっとホッとしたようです(笑)

いくらロシアでも、そんなに極端なことをしたりはしないのです(笑)




結弦くんがスケカナのショートでボロッた時、ジャンプが二つノーカンになったにもかかわらず高いPCSがついたことで、また否定派の一部が大騒ぎをしていました。

TESが下がったのにPCSが下がらないのはおかしいと言うのです。


どういうわけか、TESはPCSと連動していると信じている人がいるんですね。
誰かが「TESが上がればPCSも上がる」と言ったのを、言葉通りに信じているようです。


そこに「何故そうなるのか?」という疑問もなければ、自分で確認しようという向上心もありません。


TES(技術点)が上がればPCS(演技構成点)も上がります。
それは事実です。

でも、連動して自動で上がるわけではありません。


TESが上がるということは、難しいジャンプが跳べるようになり、スピンで高いレベルを取れるようになり、複雑な動きもできるということです。

つまり、スケートの技術が上がりプログラムが豊かになるということです。


技術が上がり演技構成が豊かになるから「演技構成点」も上がるのです。
自動で上がるわけではありません。


それを誰かが簡単に「TESが上がればPCSも上がる」と説明したのだと思いますが、それを文字通りにしか理解できないというのは…。

やっぱりお馬鹿さんなのでしょうか(笑)


それを踏まえて考えれば、コケてTESが下がっても、その選手の技術が下がったわけじゃありません。
コケたことで、全体に若干下がりますが、曲の解釈が悪くなったりするわけじゃないので、意外とPCSに影響はないのです。


コケてTESが10点下がっても、PCSまで10点下がることはありません。
理屈で考えれば理解できることです。


もうひとつ加えるなら、どんなに上手くても、ジュニアのPCSに9点台はつきません。
7点台が普通です。

多分、ジュニアには伸び代があるので、ジュニアから高得点をつけるわけにはいかないのだと思います。
ジュニアから高得点をつけてしまうと、シニアに上がってからの伸び代がゼロになってしまいますから…。



PCSは信用点とか年齢点とか言う人もいますが、これもあながち間違ってはいません。

年齢が上がると技術も上がります。
できなかったことができるようになり、スケーティングスキルも確実に上がります。

なのでPCSも少しずつ上がっていくのです。
(大体の選手は、途中で伸びが止まりますが…)


また、低迷する期間が長い選手や、アップダウンの激しい選手のPCSも上がりません。

この選手の技術力は、ちゃんとあるのかそれともマグレなのか、ジャッジは見極めないといけないからです。

アップダウンの激しい選手はジャッジの信用を得られないのです。


私は、真央ちゃんのPCSが低いのは、アップダウンがあり、ジャンプが安定しなかったからではないかと思っています。
ルッツの苦手を克服出来ずにプログラムから外したのもいけなかったように思います。

高難度のジャンプを跳べるとかではなく、全てのエレメンツを過不足なく実行できる…。
そういった選手が、高いPCSを得られるのではないかと、私は感じています。





こういった、数値で割り切れないものが複雑に絡みあって、スコアは形成されていますが、決して謎ではないと思います。



唯一、私にとって謎だったのはファクターですが、これも先日謎が解けました。


私は長い間「技術点と揃えるため演技構成点に掛ける係数(ファクター)」というのが理解できなかったんです。

何故、技術点と演技構成点を揃える必要があるのか?ということです。


ぶっちゃけて言うと、男子の係数は女子より高く、普通に見れば男子のスコアの方が高く見えますが、係数を同じにしてスコアを出すと、かなりの男子は女子に負けるのです(笑)

シニアフリーの係数は、男子2.0、女子1.6です。
ショートの係数は、男子1.0、女子0.8です。


何故こんなことをする必要があるのか…。


それが、イタリアのマッシミリアーノさんの解説で謎が解けました。


これはつまり、美しく、総合的に優れた演技をする選手が、ジャンプモンスターのように技術点だけの選手に負けることのないように、演技構成点に比べて技術点が突出しないようにしているというわけです。


かつては、結弦くんの出現でルールが変えられるのでは?と思われていたようですが、結弦くんは多分、そっちの方では問題にはなりませんでした。

結弦くんは、ジャンプだけではなくスピンもステップも全てに優れたオールラウンダーで、ジャンプモンスターとは言えなかったからです。

結弦くんの出す技術点は、ある意味、文句のつけようのない点数だったのです。


ただ、ボーヤンが出てきたことで、ISUもざわめき始めたのかもしれません。

明らかに実力差があるのに、高難度ジャンプを跳びまくって、ハビやパトリックを超えるなんてことになったら…。


ボーヤンが手持ちの4回転をさらに入れてきたら、演技が棒でも勝ててしまいます。

それは流石にマズイでしょう。



そういった点から、マッシミリアーノさんはPCSの係数を変えることを提案していました。

PCSのスコアが高くなるように設定すれば、PCSは低いのにTESは異様に高い、ジャンプモンスターが勝ってしまうことを防げるというわけです。


羽生結弦対策というより、ボーヤンジン対策ということです。



しかしISUは「羽生結弦対策」として、2018年度から採点方法の見直しに入るのだそうです。


理由は、あんなに満点を出されては、現行の採点システムでは採点ができなくなってしまうということです。




助走をつけて、4回転をクリーンに着氷した選手に+3をつけてしまったら、その後で、信じられない難しいステップから4回転を跳ぶ結弦くんに、つける点がないのです。

結弦くんに対し否定的な人は、踊れるか踊れないかで結弦くんを見下しますが、踊れるかどうかは点数には関係ありません。

そこが解らない人に、結弦くんの「異次元」というレベルは理解できません。



でも、明らかにジャッジは困っていたのです。

結弦くんに+3をつけなければいけないとなったら、その前の選手につけられる点数は+2どまりとなります。

例えどれ程クリーンでも、普通のジャンプに+3をつけてしまったら、結弦くんのジャンプに点数がつけられないのです。


そうなると、PCSで加点するしかないのですが、PCSにももう残りはそれほどありません。

あの、やけくそのようなPCSの10点は、GOEでつけられない分をここで補っているのではないかとすら思ってしまいました(笑)



じゃあ、難しいターンやステップから入るジャンプを+3にして、普通のクリーンなジャンプは+2にすればいいじゃん、と短絡的に考えるわけにもいきません。

それでは誰も+3が取れなくなりますし、そもそも+3を取る基準に「複雑なステップからジャンプを跳ばなければいけない」という項目はないのです。

それがあるのはショートのソロジャンプのみです。

基準を満たしたジャンプに+3をつけられないというのであれば、採点システムを見直すしかありません。

結弦くんが出ない大会では+3のつくジャンプが、結弦くんが出るというだけで+2になってはいけないのです。


なので、どうやらGOEをもっと細分化する方向になりそうですが、どちらにしても選手だけではなくジャッジの習熟の問題もありますので、今から考え始めて、オリンピックの後ということになるようです。


でも、私思うんですよ。

平昌オリンピックが終わって結弦くんが引退したら、また昔のレベルに戻るんじゃないかな?って(笑)


結弦くんは「いつからこんなキツイ競技になっちゃったんだろ」と言っていましたが



オ・ノ・レ・の・せ・い・だ!んー


以上