先日の日曜夜、新宿花園神社の境内で、野外劇「廃墟の鯨」を見てきました。


しかし!その夜はもの凄い雷雨で!(笑)


テントに当たる雨の音で台詞が全く聞こえないという、大変面白い体験をいたしました。


元々、劇中で水が天井から降り注ぐ演出なのですが、この水は演出なのか雨が吹き込んできてるのかわからないという楽しさで(笑)


さらに、雷がいつここに落ちるだろうという近さで、ドキドキするやらワクワクするやら。


いやぁ楽しかったです。


客入りの音楽が「鼓童」だったりするものだから、「祭りだ祭りだ~!」ってな感じで始まる前からテンションMAXですよ。


今回の作・演出は劇団桟敷童子の東憲司さん。


数年前に桟敷で上演した「蟹」の兄弟作品ということで、聞いたことのある名前がたくさん出てきました(笑)


馴染みの劇団員さん達も何人も出ていたので、ほぼほぼ桟敷カラーのお芝居だったでしょうか。


ただね、台詞が半分聞き取れなかったのもあったとは思うのですが、流石の東さんも、40人の登場人物は回し切れていなかった感じで、人物描写が足りなかったり、エピソードが消化仕切れていなかったようにも思いました。


そして、心の汚れたワタクシは

「満州で花を育てて1代で財をなした」

って聞いた時点で


「阿片?阿片ね?やっぱりワタリはそっちのスジの人間なのね?だから二人の部下もこんなに強いのね?つーか、もしかしたら政府が阿片製造をやっていたとか?きらきらキラキラ


なーんて考えながらワクワクしていたんですけど、


「ってなんだよ!本当にただの花屋さんだったのかーい!?(笑)」



といった結末で、なんか色々と、未消化な感じがいたしました。


で、この日はなんと、私達の席の後ろに桟敷童子の原口さんと板垣さんが座っておられまして(笑)


本公演の「海猫街」に続き、この作品でも板垣さんの演じた役柄を演じることになった椎名さんは、本当にキンチョール状態だったみたいですが、椎名さんが登場した途端、板垣さん、声を出して笑っていましたよ。


良かったんじゃないでしょうかね?



クーラー無しの野外劇というのも、既にひとつの風物詩になっております(笑)





花園神社の「廃墟の鯨」は明日、水曜までです。

興味を持たれた方は、是非。



あ、ネタバレ書いちゃったか?



以上