昨日、「HEY!HEY!HEY!」で、KAT-TUNの誰だったかが、人魚のミイラを見て感激しておりました。


ああいった、不思議な生き物のミイラって世界中の博物館なんかにあるんですが、それ、だいたい「Maid in japan」なんですよね(笑)

昔、西洋人が日本にやって来た時、世界の果ての国になら、ああいった不思議な生き物がいるのではないかと日本人に聞いたそうなんです。


生きていたらもちろんだけど、死んでいても金を出す!って。


そんなことを言ったものだから、大喜びした日本人は、一生懸命頑張って


作ったんですよ(笑)苦笑

さすがに海洋堂のフィギュアを作った国。
世界で1番器用な国民がいる国、ニッポンです。


魚や猿や鳥や獣の死骸を乾燥させ、つなぎ合わせ、繋ぎ目を目だたないようにして、大切に箱に入れて、西洋人の前に持って行くと、伝説の生き物を「作る」という頭のなかった西洋人はコロリと騙され、博物館に展示したりしちゃったわけです。


今なら、レントゲン撮れば一発でわかりますから、偽物の多くは姿を消していますが、外国でも地方の博物館なんかは客寄せのために展示したりしているようです。


学術的研究のために調べたりしないのは、展示する方も偽物だとわかっているからですよね(笑)

まあ、たまに、天井裏や蔵の奥から河童のミイラなるものが発見されたりしているのですが、それも多分、同じ頃に作られたものです。


むろん、「作られたものだから価値がない」というわけじゃありませんよ。


外から見て誰も見抜けず、長年騙されていたのだとしたら、それは一つの芸術作品ですし、長年おがみ続けていると念がこもっているかもしれませんからね。


大切にして欲しいと思います。



そうそう。
イタリアの地下墓地に眠っている、世界一美しい少女のミイラっていうのも、あれ、ミイラじゃないんですよ。
死体保存のために防腐処理がほどこされているんです。

キリスト教なんかに結構「聖人の遺体は腐らない」という考えがあるんですが、聖人の遺体は腐らないのではなく、そのまま保存できれば「奇跡」として、信者がたくさんやって来てお金を落としてくれるので、こっそり防腐処理をしてるんですよ。


「聖人の遺体からは花のような香りがする」と聞いたことがありますが、塩素の臭いかもしれませんね。
(あ、素手で塩素系漂白剤につけたフキンを洗うと、翌日、手からいい臭いがするんです。手が荒れてもいい人はやってみて下さい。笑)

昔、マドンナが演じて有名になった、アルゼンチン大統領の妻、エビータことエヴァ・ペロンの遺体も、防腐処理をされて参拝できるようになっているそうです。


今では、その技術はエンバーミングと呼ばれ、葬儀屋さんの技術のひとつになっておりますが、100年前の人間には奇跡だったということなんでしょうね。

人魚やカッパのミイラなんてものは信じちゃいけません。
ただ、昔の人達の生み出したものにロマンを感じる。


それだけで十分だと思います。


以上