昨夜から私の姉夫婦が泊まってくれた

旦那のお姉さんも入院してからずっと泊まりがけでいてくれるけどやっぱり他人だ

ありがたいけどそれなりに気も使う

身内がそばにいてくれるだけで私の気持ちは違った

今晩病院からの電話に怯えながら過ごす夜に耐えられるだろうかと思っていたけど姉夫婦がいてくれたおかげで少し気持ちも落ち着いた

断続的に私は旦那がかわいそうと言って泣いていた

姉はあんたがかわいそうと言ったら旦那は頑張れないと私を叱った

姉の旦那さんも最後に何が生きる支えになるかと言ったら妻のために生きる、それだけだと言った

本人が頑張るしかないということか

でも旦那のことを考えると辛い

もしも私の命を差し出して旦那を救えるなら私は迷いなく差し出す


いつものように自分だけのLINEのグループに両親に向けて祈った

大丈夫、大丈夫と自分をなだめた

それでも眠れない

電話がくるかもしれないから交代で仮眠を取った方がいいかもしれないが不安で眠れない

ずっと祈った

亡くなった両親ならこんな時どんな言葉を私にかけるだろう

心を澄まして両親の言葉を聞いた

夜中母があんたが強くなくてどうするという声が聞こえた気がした

そうだ、私が強くならなければ旦那は安心できない

その言葉でようやく少し眠りに入った


病院にはこちらからも電話をした

病棟にはつながらず明日8時から開いてるのでまたかけてくださいと言われた

旦那のお姉さんと話して8時までなど待てないからとにかく朝になったら早く病院で待機していようと決めた


電話はこなかった

旦那は持ち堪えた

電話がきたらいつでも病院に駆けつけられるように待機していた

起きてすぐ旦那のお姉さんと病院に向かった

旦那のお姉さんも眠れなかったようだ


まだ肌寒いが春の気配を漂わせる空気の中、病院に着いた

旦那のお姉さんが主治医に電話をした

朝早い方が主治医には電話はつながるようだった