ブードゥー教徒にも劣るフリーライダー | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

テーマ:

 本日は、うずら様の寄稿コラムです! 最近は日本のマスメディアでも取り上げられてきたMMTですが、その紹介の仕方にはどうにも悪意が感じられます。その紹介の仕方に物申す、というコラムでして、相変わらず切れ味抜群!

 じっくりとお読みくださいませ!

現在進撃の庶民では寄稿コラム執筆者を募集しております。執筆いただける方はアメーバメッセージでご連絡ください。
※アメーバアカウントが必要です

⇒ブログランキングクリックで進撃の庶民を応援!


ブードゥー教徒にも劣るフリーライダー~うずら様

以前から進撃でも激論が続く「MMT(Modern Monetary Theory,現代金融理論or現代貨幣理論)」を取り上げる記事が増えてきましたね。

日経(3/15)に続き朝日(3/18)、読売(3/18)でもMMTの解説記事や、アメリカでの経済論争の様子が報じられています。
ただし、「MMT=極論・異端」という線からMMTをこき下ろすための批判記事としてですが…

現状では、政府紙幣が一時に話題となった時と同じようなイロモノ扱いにすぎません。
とはいえ、目立ってなんぼの世界ですから、悪評も評判のうちの精神でどんどん前に出ていくべきです。

私のMMTに対する意見は、進撃コラムや自ブログでも何度かご紹介したとおり、
①MMTが主張する“政府は財政赤字を気にせず、もっとお札を刷って好きなだけお金を使えばいい(朝日新聞記事より)”の部分は、聖域なきバラマキを財源とする社会的課題の早期解決を主張してきた持説と一致するため支持する。
②ただし、貨幣負債論や租税貨幣論の部分は、国民の貨幣観に大いなる誤解を生じさせ、貨幣や国債の増刷に負のイメージを植えつけて貨幣の発行や流通を阻害し、技術発展や経済効果を減殺するだけ。つまり、緊縮主義者や新自由主義者へのエールにしかならない。
というものです。

私自身、MMTの根幹は①にあり、貨幣負債論の類いは些細な枝葉、あるいは、賢明なるMMT支持者の方々の“ちょっとした気の迷い”に過ぎないと思ってますので、MMTに対する支持度合いは1/2~2/3支持といった感じですが、MMTが先兵となり、これまで絶対悪とされてきた財政赤字や財政支出にプラスイメージを与えうる議論が活性化するのを大いに歓迎します。

どんな手段であれ、緊縮病や借金恐怖症に駆られた国民の意識が変わるきっかけになるのは望ましいことですから。

さて、出る杭は叩かれるのが世の常で、反成長主義者や反国民主義者という“既得権益者”による財政赤字心配無用論や財政支出無限論への反発の声は激しさを増しています。

いつものことですが、彼らが書いた批判記事のレベルがあまりに低すぎるのに呆れたこともあり、本稿はMMT(※ただし、腐った枝葉を除く根幹部分だけ…)を擁護する線で進めたいと思います。

今回ご紹介するMMTへのデタラメ批判記事は次の二つです。

『独自通貨を持つ国はいくらでも借金できるとの理論は正しいのか』(久保田博幸)
http://agora-web.jp/archives/2037834.html
『MMTは「ブードゥー経済学」』(藤巻健史)
http://agora-web.jp/archives/2037804.html

まったく、反成長主義者の巣窟であるアゴラって、ネタの宝庫ですよね。
いつも、“増税と構造改悪で日本経済が躍進する‼”といった類いのヨタ記事満載ですから、ネタに詰まった時に覗きに行くと、何か拾って帰ることができ重宝しています。
特に、池田信夫・藤巻健史・久保田博幸の緊縮トリオは、強い腐臭を放ち、反成長主義叩きに恰好なネタを提供してくれる“迷人”です。

上記URLの久保田・藤巻コンビの主張は次のとおりです。
①サマーズやパウエル、クルーグマンがMMTを異端とか危険思想、支離滅裂だと批判している
②「自国通貨建てで借り入れができる国は財政赤字を心配しなくてよい」なんていう異端経済学やブードゥー経済学を基に経済運営すると道を誤る
③MMTの考え方が正しいなら無税国家が成立しうるが、そんなことはあり得ない。政府や中央銀行に対する信認が崩れると市場は安定感を失う

要するに、“財政赤字はけしからん”の一言なんでしょうが、この手の妄言はいい加減に聞き飽きましたよね。

彼らのくだらぬ愚痴を聞いて何よりイラつくのは、“サマーズが~、パウエルが~、クルーグマンが~”と有名人の名声に縋り、その褌で相撲を取ろうとする情けない態度です。

自分の頭で考える努力をすっ飛ばして、「ノーベル経済学賞受賞者がこう言ってる、著名な●●先生もこう言っている」と他人の脳に頼り切り、自分の脳を働かそうとしない論者は、持説に自信を持てず、責任を負う度胸もない“役立たずのガラクタ”でしかありません。

反成長コンビは、通貨発行権がある以上、自国通貨建ての政府債務ではデフォルト不可能という事実に対して、何ら具体的な反論ができず、“異端”とか“ブードゥー経済学”といったレッテル貼りして逃げ回るだけです。

挙句の果てに、財政赤字拡大や徴税の縮小が政府や中央銀行に対する市場の信認を乱すという何の根拠もない風説をタレ流そうとします。

しかし、アメリカの財政赤字は2020年に1兆ドルを突破すると言われ、我が国も日銀が450兆円もの国債を保有して実質無効化するという裏技が発動されましたが、日米両国とも政府や中央銀行に対する信認はビクともしていませんよね。

反成長主義者や反国民主義者の既得権益者たちは、「無制限の財政支出=異端・危険」というイメージを植え付けるために、無税国家という文言をセンセーショナルに用いようとしますが、別に無税国家は不可能でも何でもありません。

高インフレ抑制や社会的不公正の是正のために、税制という最低限の“過熱景気冷却装置と富の再分配装置”だけは残しておく必要はありますが、実質無税に近い社会体制を築くのは決して不可能とは思いませんよ。

あいかわらずカビの生えた反論しかできない既得権益者ですが、彼らが本当に恐れているのはコレでしょう。(↓)

「政府は財政赤字を気にせず、もっとお札を刷って好きなだけお金を使えばいい――
そんな「異端」の財政政策がアメリカで大まじめに議論されている。
減税などで財政の大盤振る舞いを続ける共和党のトランプ政権に対抗し、格差解消を唱える民主党左派も財政拡大を主張。
対立する政治勢力がともに財政拡大を唱える異常事態のなか、財政健全化を「善」とするこれまでの議論が揺らいでいる。来年の米大統領選を控え、異端の経済理論も政策論争の表舞台に上がる可能性が出てきた(略)」(3/18 朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASM393QVVM39UHBI01B.html

左右両陣営の経済政策論争が財政支出拡大を軸に展開され、財政赤字を蔑視してきた自分たちの意見が完全否定された挙句、国債や政府紙幣増発というおぞましい風潮が日本にも伝播しかねない
これこそが、反成長主義者や反国民主義者にとって最大の脅威なのです。

彼らが、“異端、危険思想、ブードゥー教、支離滅裂”といったトゲのある言葉でMMTを攻撃するのは、それだけ自分たちの立場が揺らぎかねないリスクを感じ取っているからでしょう。

彼らの妄言の誤りについては、これまで散々指摘してきましたので、本稿ではこの辺で収めたいと思いますが、最後に、別の角度から積極財政議論の足を引っ張るバカ論について、少しだけ触れておきます。

それは、「財政支出拡大よりも、税制や労働分配率、富の偏在の是正が先決だ」という周回遅れの議論です。

この手の勘違い論を偉そうに騙る連中には、
①“積極財政論者は財出拡大だけを訴え、税制などの構造問題を無視している”という大デマを吹聴する
②“高齢者や公務員は恵まれているから、彼らから富を収奪し庶民に分配しろ”という分配論だけに固執する
③“財政出動は経済成長につながらない”という妄想をバラまく
という特徴があります。

一見、財政政策に好意的な素振りを見せながら、財出規模の限界値をかなり低めに設定し、高齢者や公務員をブルジョア階級に見立てて敵視し、そこから富を収奪しようとする時代遅れの革命家気取りなんでしょう。

彼らには「成長も、分配も」という発想がなく、「成長か、分配か」という二者択一の闘争史観にやたらとこだわります。

積極財政の話題が盛り上がるたびに、分配一択論をがなりたてるチャンスとばかりに周辺をチョロつく「無責任なフリーライダー」です。

私は、真面目に積極財政を唱える論者で、税制・労働分配率・富の偏在是正に無関心な者を知りません。

高所得者や企業に有利な今の税制を放置し、低すぎる労働分配率を肯定し、1%の富裕層を遊ばせておけと主張しながら財政政策の重要性を訴えるバカを見たことがありませんよ。

そんな変種が棲息しているのは、おそらく、勘違い論を騙る大バカ者の脳内だけです。

積極財政論が前面に出て目立ってしまうのは、財政支出拡大そのものが、税制や労働分配率、富の偏在といった社会的構造問題の解決に不可欠な起点であるからにすぎません。

私たちが、しつこく積極財政を訴えている理由はカネをバラ撒くためだけではありません。
その先に山積する社会的課題を一秒でも早く解決し、国民の苦悩や不安、不満を少しでも取り除きたいと願い、焦燥に駆られているからにほかなりません。

そんなことも解らず、知ったかぶりして積極財政を批判する連中は、反成長主義者や反国民主義者と同じ「ブードゥー教徒にも劣るクズ」だと断言します。

(了)


発信力強化の為、↓クリックお願い致します!

人気ブログランキングへ

進撃の庶民さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります