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2022年10月25日発行 早川書房 297ページ
○羽鳥好之「尚、赫々(かくかく)たれ 立花宗茂残照」読みましたか
立花宗茂は負けたことがない武将として知られていましたが、関ヶ原では西軍につき、一度は改易されてしまいます。しかし、その実力を買われ、九州柳川藩の大名に返り咲きました。そして、将軍家の話し相手を勤める「御伽衆(おとぎしゅう)」に加えられています。
寛永8年(1631年)、将軍の秀忠の具合が悪くなってきた頃、宗茂は次の将軍とされる家光に呼び出されました。そして、関ヶ原について知ってることを語ってくれと頼まれます。
外様の立場である宗茂にとって、微妙な案件ではありました。しかし、覚悟を決めて語りだししました。。。
ということで、羽鳥好之「尚、赫々(かくかく)たれ 立花宗茂残照」読みました。「西国無双」と呼ばれた立花宗茂。新書の加来耕三「立花宗茂 戦国「最強」の武将」で知りましたが、最近、読んだ伊藤淳「天下大乱」や今村翔吾「塞王の盾」でも活躍していました。
この作品は立花宗茂の晩年の物語です。何しろ、朝鮮出兵、関ヶ原、大坂の陣、すべて経験している、まさに戦国武将の生き字引。徳川家が彼を御伽衆に加えたのも当然といえますね。
立花宗茂を通して、大坂の陣以後の空気感を伝えてくれる、物語でした。20523
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